ネトゲやソシャゲの重課金をやめたい人向け 理性をなくした課金を防ぐ方法
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今回は度を越した課金をやめたい人のなかでも、限定イベントや推しの話になると理性が飛んで課金してしまうタイプの人向けの対策を2つ解説しようと思います。
ゲームやソシャゲ(ソーシャルゲーム)の課金は、オンラインゲームとスマホアプリゲームが広まるに連れて社会問題となってきています。
特にスマホゲームが増えてきたことで、今までゲーム機のゲームをしたことがなかった層も課金層になりつつあります。
子供が知らない間に100万円単位の課金をしていた、妻や夫の課金が止まらないなど、課金関連のニュースを見たことがある人もいるかと思います。
特にソシャゲは、期間限定のイベントをよく開くので「今しか遊べない」という限定感から課金へ向かいやすいです。
私の周りにも「ランキング上位になるためには課金が必要」と話しているネトゲ廃人、「金を積んで、推しが出るまでガチャを回す」という推し命の人がいます。執念を感じます。
今回は、このような突発的な課金を防ぐ方法を2つにまとめました。
目次
スマホゲームの流行で課金層が拡大
かつてのゲーム課金は、パソコンやPS4などの家庭用ゲーム機で遊ぶオンラインゲームが主流でした。
ファイナルファンタジー11やモンスターハンターが発売された頃は、オンラインゲームにのめりこむゲームファンが急増した印象が強いです。
しかし、今はスマホアプリゲームやソシャゲが広まり、若い学生や主婦などもゲームができるようになり、課金層も広がってきています。
妻や夫の課金に悩んでいるという声や、子供がいつの間にか課金をしてしまっていた、という悩みは増える一方です。
また、私の周りには自分自身の課金に悩んでいる人も多く、いつも課金直後は後悔するけれど給料が入るとまた課金してしまう…と悩んでいるようです。
とある友人は「課金は家賃まで」という自分ルールを課してはいるみたいですが、推しのイベントだと破ってしまうこともしばしばあると言っていました。
ネット上でも、課金に関するさまざまな悩みが投稿されていました。
スマホのゲームにはまってしまって、どうしても課金してしまうので、毎月のお小遣いがだいたいそれで消えてしまいます。
しかもカードで課金しているので、ついつい簡単にポイントを購入してしまいます。
妻はインターネットでいわゆるオンラインゲーム?をやっていて、そこでの課金をしているようなのですが、それによる問題が発覚しました。
ある日妻のクレジットカードの利用請求をこっそり見てしまい、その額が私の給料を遥かに上回るもので驚きました。
妻に問い詰めたところ、衝動買いしてしまった、と。
旦那の携帯ゲーム課金に困ってます
携帯使用制限とかありますか??
今月5万・・課金していました
旦那はそんなに稼ぎがいい訳でもありません
子供二人います
家計苦しく私もパートで頑張ってますが
課金されると私が働いてる意味ないです
このようにQ&Aサイトでは、課金をやめられない、家族の課金をやめさせたいという相談が多かったです。
一方、ツイッターでは課金の快楽に浸る声が多かったです。
フォトナの課金額が10万超えるやばいやばい…..抑えなきゃ….抑えなきゃ….とか言いつつバイト帰りにPSNカード買って来奴〜wwwwwwwwwwww
— 男爵 (@du27jsuyy67jt8l) 2018年10月2日
ありがとありがとだいすき!!!!!
報告:人生で初めて課金をして課金の素晴らしさと推しにお金を払う快感を味わいました。 pic.twitter.com/NKVpKd0Ek7
— 緋和 (@nagathu__104) 2018年9月29日
一度ゲームに課金をして課金へのハードルが低くなると、歯止めが効かなくなる人も多いです。
また、クレジットカード決済やキャリア決済を利用していると、簡単に支払いが完了するため、「お金を使っている」という感覚が薄いことも要因だと思います。
重度のゲーム依存は立派な精神疾患
WHO(世界保健機関)は、2018年6月に「ゲーム依存症(ゲーム障害)」を正式な病気として認定しました。
今まで「ネトゲ廃人」など俗称で呼ばれていたゲーム依存が、アルコール依存やタバコ依存のように世界的に認められたことは大きな変化です。
ここではゲーム自体への依存に関して注目していますが、そのなかで課金がやめられないのもひとつの依存症状だと考えられます。
特に、ソシャゲのガチャ(どのアイテムがでるかわからないランダム式)の課金は、歯止めが効かなくなってしまう人も多いです。
装備などを購入する課金が多いオンラインゲームと違い、スマホアプリなどのソシャゲはギャンブル要素の強いガチャが多い状況です。
このガチャシステムが広まったことで、「欲しいアイテムが出るまで課金をしてガチャを回してしまう」「推しのカードが出るまでガチャを回し続ける」という人が現れてきました。
この症状は、ギャンブル依存にも似ています。
もしくは、ゲームの中にランキングシステムがあり、課金をしないとランキング上位に入れないようになっている場合も、競争心によって重課金をしてしまう場合があります。
今後さらに社会問題になっていけば、禁煙外来のような専門外来も普及していくかもしれません。
ゲーム課金をやめる方法
あまりにも高額の課金がやめられない場合は、精神科などで診療を受ける必要があります。
しかし、まだそこまで重度の課金中毒になっておらず、「課金をやめたい」「もう課金で後悔したくない」という意志がある場合は、下記の方法をおすすめします。
- 課金を制限する設定を行う
- 決済方法をデビットカードに切り替える
今回は、ゲーム機を捨てる、ソシャゲをアンインストールするといった「ゲーム断ち」以外の方法で解説します。
課金を制限する設定を行う
シンプルな方法は、課金を制限することです。
今はiPhoneやAndroidスマホだけでなく、PS4などの家庭用ゲーム機でも、課金制限ができるようになっています。
課金を一切禁止するという設定も可能ですが、いきなり課金禁止はつらいという人は、「1ヶ月1万円まで」など上限設定から始めると良いと思います。
今回はユーザーが多い、iPhone、Android、PS4、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の課金制限方法を解説します。
まず、PS4とニンテンドースイッチは、課金額を柔軟に設定できる上に利用時間などほかのプレイ制限もできます。
■Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の課金制限
スイッチの課金制限は、専用アプリ「Nintendo みまもり Switch」をインストールして行います。
アプリとスイッチと連動設定をすると、課金限度額だけでなく、1日のゲーム時間なども設定できるようになります。
外出先から子供のプレイ時間をリアルタイムに確認して、遊び過ぎだと判断したらすぐにゲームを中断させることも可能です。
■PlayStation4(プレイステーション4)の課金制限
設定は、PS4本体から行います。
- 「設定」画面を開く
- 「ペアレンタルコントロール/ファミリー管理」を選択
- 「ファミリー管理」を選択
- 課金を制限したいアカウントを選択
- 「ペアレンタルコントロール」
- 「利用限度額(月額)」から任意の金額を設定
一方、iPhoneやAndroidでスマホアプリの課金を制限する場合ですが、こちらは上記ゲーム機のような任意の上限額設定はできません。
iPhoneはアプリ課金ができないようにする設定、Androidは課金の際に指紋やパスワードの認証が必要になる設定ができます。
後者は、親が子供の課金制限をしたり、夫婦が相手の重課金を抑えたりといった、自分以外の課金を留めるような方法です。
下記の設定すると、アプリ課金をしようとしても「App内課金アイテムの購入は許可されていません」というアラートが出て、課金できなくなります。
- 「設定」>「スクリーンタイム」の順に選択し、「スクリーンタイムをオンにする」をタップ
- 「これは自分用の [デバイス] です」または「これは子供用の [デバイス] です」を選択します。
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにします。
- 「iTunes および App Store での購入」をタップ
- 「App 内課金」をタップし、「許可しない」に設定
再び課金をする際は、機能制限パスコードを入力して再び「App内課金」というスイッチをオンにするだけでOKです。
Androidでは完全に課金を禁止することはできず、パスワード入力や指紋認証がないと購入できないようにできます。
たとえば、親が子供のスマホでパスワードを設定して、子供にパスワードを教えないようにすれば、親に相談しないと課金ができないようになります。
- Google Play アプリを開きます。
- 右上のプロフィール アイコンをタップします。
- [設定] → [認証] → [購入時には認証を必要とする] をタップします。
- 設定を選択します。
- 画面の指示に沿って操作します。
上記の通り、スマホアプリに関しては「毎月5,000円まで」というような設定ができません。
なので、たとえばキャリア決済(auかんたん決済、ドコモケータイ払い、ソフトバンクまとめて支払いなど)の利用限度額を設定するなどして対応することになります。
それぞれの決済状況などにもよりますが、最大5~10万円まで設定できます。
また、キャリア決済を行えないように設定することもできます。
しかし、キャリア決済よりデビットカードの方が、個人的にはおすすめです。
決済方法をデビットカードに切り替える
ゲームに課金している人の多くがクレジットカード決済を利用していますが、これをデビットカードに切り替えると破産を防げます。
なぜなら、後払いのクレジットカードやキャリア決済と違い、デビットカードは決済したら銀行口座から即時引き落としになるからです。
■クレジットカードとデビットの違い
口座残高以上の支払いができないので、クレジットカードの請求を翌月に見て「どうしよう、こんなに支払えない」という状況にならないので安心です。
さらに、デビットカードは利用限度額も設定でき、カードによっては1日あたりの限度額や支払い1回あたりの限度額も設定できます。
また、クレジットカードが18歳からしか発行できないのに対し、デビットカードは15~16歳から発行できるので、子供のおこづかい管理にも利用できます。
たとえば、子供の月々のおこづかいを銀行振込で渡して、ゲーム課金用にデビットカードを持たせれば、おこづかい以上の出費ができなくなります。
大人が活用する場合は、給与振込口座から毎月の課金代をデビットカード口座に入れておくと、その残高以内でしか課金できません。
そして最近のデビットカードには、クレジットカード並みのポイント還元率のカードもあります。
そこで、特にゲーム課金向けのデビットカードをまとめてみました。
ゲーム課金におすすめのデビットカード
年会費無料かつ高還元率、もしくはゲーム課金で利用するとメリットがあるデビットカードをまとめてみました。
ソニー銀行
プレイステーションユーザーにおすすめ
- PlayStation Storeではキャッシュバック率2%
- ソニーストアの買い物3%引き
- おまかせ自動入金サービス
プレイステーションのメーカーでもあるソニーが運営するネット銀行「ソニー銀行」は、プレイステーションユーザーのメリットが大きいです。
プレステのゲームタイトルやゲーム内アイテムを購入する際に経由するプレイステーションストアでは、常に2%という高還元率でコンテンツを購入できます。
ブランドによってはクレジットカードも上回る高い還元率なので、ゲーム内課金の負担を少し減らすことができます。
ちなみに、コンビニなどのほかのお店でも0.5~2.0%のキャッシュバックを受けられます。
さらに、ソニーストアでの買い物も自動的に3%引きになるので、新しいゲーム機やヘッドセット、SDカードなどの周辺機器の購入もお得になります。
また、ソニー銀行を課金用の口座として使う人は、「おまかせ入金サービス」も併用すると便利です。
おまかせ入金サービスとは、毎月決まった金額を他行からソニー銀行口座に自動振替できるサービスです。
本来、違う銀行間での資金移動は振込手数料がかかってしまいますが、おまかせ入金サービスは手数料無料で利用できます。
一度設定すれば、毎月振り込む手間がかからなくなるので便利です。
楽天銀行
JCBデビットの還元率の高さが魅力
- いつでもポイント還元率1%
- 楽天市場での買い物はポイント2倍
ネット銀行のなかで口座開設数No.1の楽天銀行は、デビットカードの還元率もトップクラスです。Visa・Mastercard・JCBからカードブランドを選べ、いずれも年会費は無料です。
どのカードも、利用代金に対して常に1%のポイント還元を受けられます。課金だけでなく日常使いにもおすすめです。ポイント還元は楽天市場などで使える楽天スーパーポイントです。
なかでもJCBデビットは、楽天市場でデビット決済すればポイントが2倍貯まるのが魅力です。ゲームなどを楽天で購入する人におすすめです。
GMOあおぞらネット銀行
「つかいわけ口座」で課金代とおこづかいを別管理できる
- いつでも0.6%キャッシュバック(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)
- つかいわけ口座で用途別に口座を分けられる
- 定額自動振替でお金の管理が楽に
GMOあおぞらネット銀行は、2018年にGMOインターネットとあおぞら銀行が共同設立したネット銀行です。
キャッシュバック率は0.6%と、楽天銀行などと比べるとやや下がりますが、デビットカードの中では高還元率です。(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)
また、ポイント還元ではなく「現金」で還元されるので、楽天市場を利用していない人はGMOあおぞらネット銀行の方が使い勝手が良いかもしれません。
GMOあおぞらネット銀行を課金用におすすめするのは、「つかいわけ口座」というサービスがあるからです。
つかいわけ口座とは、1つの代表口座を最大10個までにわけて管理できる目的別口座です。
たとえば、「課金用」「日常使い用」「貯金用」などに分けておいて、「課金用」口座からデビットカードの引き落としをするということも可能です。
さらに定額自動振替サービスを使うと、毎月もしくは毎週、同じ金額を各つかいわけ口座に振替することもできるので、手間がかかりません。
■「つかいわけ口座」と定額自動振替の併用イメージ
たとえば、毎月5万円のおこづかいを代表口座に入金しておき、「課金用1万円」「日常使い用3万円」「貯金用1万円」に振り分けることができます。
重課金をやめたい人だけでなく、貯金が苦手だけどコツコツ貯めたい人にも向いているサービスと言えます。