デンタルローンで歯医者の料金を分割払いできる 無金利も可能
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インプラントや歯科矯正、審美治療など、保険が使えない歯科治療は全額自己負担で払わねばなりません。
インプラントは30万~50万円、歯科矯正はトータルコストが100万にもなることがあり、お金がないとあきらめる人も多いです。
しかし、歯科治療はデンタルローン(デンタルクレジット)を使って、分割払いできることもあります。
歯医者で提携しているデンタルローンがある場合は、その場で申し込めます。
提携デンタルローンを利用すると無金利で分割払いができることもあるので、おすすめです。
提携しているデンタルローンがない場合は、自分でデンタルローンに申し込むことも可能です。
今回はデンタルローンのメリット・デメリットにくわえて、デンタルローン以外の支払い方法もまとめました。
目次
デンタルローンとは
デンタルローンとは、歯科治療のみに使えるローンです。
目的を限定することで、金利なし~低金利で借り入れができることが最大のメリットです。
デンタルローンの利用方法は、2通りあります。
■デンタルローンの利用方法
- 歯医者の提携デンタルローンに申し込む
- 自分でデンタルローンを探して申し込む
治療を受ける歯医者さんで提携しているデンタルローンがある場合は、そちらの利用条件をまず確認することをおすすめします。
なぜなら、手続きも比較的少なく済む上に、無金利で利用できる場合があるからです。
たとえば「分割払い●回までは無利息」などの条件が多いです。
もし歯医者さんでデンタルローンを扱っていない場合は、自分でデンタルローン業者を探して申し込みます。
無利息で借り入れることは難しいですが、通常のカードローンより低い金利で利用できます。
たとえばデンタルローンを扱っているイオン銀行は、通常のカードローンと下記の金利差があります。
■イオン銀行 カードローンとデンタルローンの比較
ローン種類 | 年利 | 借入金額 |
---|---|---|
カードローン | 3.8~13.8% | 10万~800万円 |
デンタルローン | 3.8~8.8% | 10万~700万円 |
参考記事:イオン銀行のカードローンの特徴と借入れ・返済方法とは
年利に幅があるのは、借入金額などによって利率が変わるからです。
一般的に、借入金額が高くなるほど金利は低くなります。
たとえば、デンタルローン30万円(インプラント1本分くらい)を借りるときは年8.8%、最大借入金額の700万円を借りると3.8%になる可能性が高いです。
※クレジットカードの延滞が多いなど、信用情報にキズがある場合は金利が高くなることもあります。
デンタルローンの選び方-銀行と信販会社、どちらを選ぶ?
デンタルローンを扱う金融機関には、信販会社と銀行があります。
おもに、信販会社のデンタルローンは歯科医院との提携メイン、銀行のデンタルローンは個人の借入れメインです。
信販会社のデンタルローンも個人で借入れられるものはありますが、利用できる歯科医院は「提携先の病院のみ」という場合も多いです。
また、信販会社のデンタルローンは歯科医院によって金利や手数料が異なるので、歯科医院ごとに問い合わせるのが確実です。
おすすめのデンタルローンの探し方は、下記の方法です。
1.治療を受けたい歯科医院で、デンタルローンの有無・金利を確認
2.銀行デンタルローンと金利を比較し、どちらがより低金利が調べる
3.金利が低い方でデンタルローンを組む
信販会社と銀行のデンタルローンのメリット・デメリットを見てみます。
銀行-個人向け
デンタルローンを扱っている主要銀行は、イオン銀行とスルガ銀行です。
インプラント、歯科矯正、ホワイトニングを中心に、歯科治療全般に利用できます。
どちらもネット完結で申し込むことができ、カードローンなどに比べて低い金利で借りられます。
■デンタルローン 銀行比較
ローン種類 | 年利 | 借入金額 |
---|---|---|
イオン銀行 | 3.8~8.8% | 10万~700万円 |
スルガ銀行 | 3.5~7.0% | 10万~800万円 |
イオン銀行のデンタルローンは、イオン銀行の普通口座が必要です。
毎月の返済は口座から自動引落できるので、返済の手間がいらないというメリットがあります。
イオン銀行はネット銀行のなかでもスペックが高いので、口座を開設しても損はないと思います(→イオン銀行についてくわしく)。
スルガ銀行のデンタルローンは口座開設不要です。
その場合は、提携ATM(コンビニATMやゆうちょ銀行ATMなどが利用可)から返済します。
信販会社-提携歯科医院のみが多い
信販会社のデンタルローンは、基本的には提携している歯科医院にのみ使えます。
利用目的もおもに自由診療(インプラント・歯科矯正・審美治療)に限られており、銀行デンタルローンと比べるとやや自由度は低いです。
しかし、一定の分割回数までは無金利の場合もあるので、うまく使えるとお得です。
代表的な信販会社は、下記4社です。
■デンタルローンを扱う大手信販会社
- オリコ
- ジャックス
- アプラス(SBI新生銀行グループ)
- SMBCファイナンスサービス(旧セディナ)
金利はクリニックによって異なるので、事前に問い合わせておくと安心です。
低金利のクリニックなら年5%前後ですが、場合によっては年10%以上の金利になるので注意です。
デメリットは審査が厳しいこと
現時点でお金がない人にとって便利なデンタルローンですが、審査が厳しいというデメリットもあります。
低金利でローンを提供する代わりに、しっかり返済ができるかどうかを見極めていると言えます。
下記5点に思い当たる人は、要注意です。
■デンタルローン審査に落ちる可能性がある人
- 無職、もしくは収入が不安定
- クレジットカード支払いの延滞が多い
- カードローンの返済遅延をしたことがある
- 他社のローンに落ちたことがある
- 債務整理をしたことがある
審査ではまず、返済能力がある=定収入があるかを見ます。
しかし収入があっても、クレジットカードやローンの返済遅延が多い人は審査に落ちるかもしれません。
返済が滞った履歴は信用情報会社にすべて残っているので、審査時にすぐにわかります。
さらに、ローン審査に落ちたことも履歴に残るので、デンタルローンの借入時に不利になることも十分考えられます。
そして債務整理(自己破産など)を直近5~10年にしたことがある人は、新規借入れはまず通りません。
参考記事:カードローンが返済できない場合の救済措置 債務整理以外の方法は?
デンタルローン以外の選択肢も
もし、デンタルローンの審査に落ちてしまった場合は、ほかの支払方法も検討できます。
■デンタルローン以外の支払い方法
- クレジットカードでリボ払い
- フリーローン
- カードローン
- 親に借りる
- 貯金する
クレジットカードでリボ払い
クレジットカードが使える歯科医院なら、クレジットカード払いにして後払いにする方法もひとつです。
もし翌月に一括返済が難しければ、リボ払いを利用すると月々の支払い負担が減ります。
月々の支払額にかかわらず、毎月一定の設定額+利息を支払っていく方法です。
毎月無理なく返済できるのが1番のメリットですが、年利は15~18%と高めです。
また、毎月の設定額以上の金額を利用し続けると、利息負担がどんどん増えていくリスクもあります(いわゆる「リボ地獄」)。
リボ払いはデンタルローンより利息負担が増えるケースが多いです。
しかし、ローンと違い新たな審査は不要です(→リボ払いと一般的なローンの違いとは?)。
フリーローン
消費者金融や銀行の多くは、カードローンとは別にフリーローンという借入れを扱っています。
カードローンより低金利、かつまとまった金額も借入れやすいので、カードローンの前に検討することをおすすめします。
参考までに、イオン銀行のカードローン・フリーローン・デンタルローンを比較してみました。
■イオン銀行の各種ローン 金利比較
ローン種類 | 年利 | 借入金額 |
---|---|---|
カードローン | 3.8~13.8% | 10万~800万円 |
フリーローン | 3.8~13.5% | 10万~700万円 |
デンタルローン | 3.8~8.8% | 10万~700万円 |
ちなみにイオン銀行では、デンタルローンに落ちた場合はフリーローンとして審査を進めてもらえます。
参考記事:フリーローンとは?カードローンとの金利や審査内容の違い
カードローン
利息は高くなりますが、消費者金融や銀行のカードローンを利用することももちろん可能です。
今はほとんどの金融機関でスマホ完結で審査~融資までできるので、スピーディーに借入れができます。
しかし、カードローンの平均金利は年14~18%と、デンタルローンやフリーローンよりは高いです。
個人的には、なるべくデンタルローンやフリーローンを利用することをおすすめします。
少しでも利息負担を減らす方法としては、積極的に繰上返済を行うことが1番です。
ローンの利息は日割りで計算するので、1日でも早く返済すれば利息負担はどんどん減ります。
親に借りる
利息がかからないお金の調達方法は、金融業者ではなく知人に借りることです。
歯科治療についてなら、親に相談するのが一番良いと思います。
しかし、身内からの借金だからといって返済を怠るとトラブルになってしまいます。
いつまでに返済するのか、毎月返済するのか、それとも一括で返済するかなど、事前にしっかり話し合うことをおすすめします。
貯金する
歯科治療が緊急でないならば、貯金をすることがもっとも理想です。
「●月に歯科矯正をするため、●●円貯める」など、目標を設定すると続きやすいです。
行きたいと思っている歯科医院の料金表で大体の金額を調べて、設定すると良いと思います。
もし少しでも早く治療をしたいなら、デンタルローンと貯金の併用を検討するのもおすすめです。
歯科医院によっては、現金+デンタルローンや現金+クレジットカードなど、支払い方法を組み合わせてもらえることもあります。
借り入れる金額を減らすことで利息も少なく済みます。
貯金が苦手な人は、自動的にお金が定期預金に回される積立定期預金や、貯金目標が設定できる自動貯金アプリがおすすめです。
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