イオン銀行とソニー銀行、選ぶべきは?ATM手数料や金利などを比較

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イオン銀行とソニー銀行の比較

身近なネット銀行として口座数を着々と伸ばすイオン銀行と、顧客満足度の高さに定評があるソニー銀行。

どちらもメガバンクより高金利、手数料が安いなどのメリットがあるネット銀行で、どちらの口座を開設するか迷う人も少なくありません。

今回はイオン銀行とソニー銀行を、下記7点のポイントでそれぞれ比較してみました。

  1. 預金金利
  2. ATM手数料
  3. 振込手数料
  4. 住宅ローン
  5. カードローン
  6. 外貨預金
  7. キャッシュカードのクレジット・デビット機能

実際に調べてみると、イオン銀行とソニー銀行が向いている人は思ったより違うことがわかりました。

記事の最後に、それぞれどんな人にイオン銀行とソニー銀行がおすすめかをまとめています。

※金額・手数料表記はすべて税込です。

預金金利はイオン銀行の方が高い

女性

まず、預金金利はイオン銀行の方が高金利でおすすめです。

特に、イオン銀行は普通預金が優遇金利でネット銀行トップクラスの高金利という点が大きな強みです。

定期預金は、1年前後の定期預金ならソニー銀行の方が高いものの、イオン銀行の「普通預金」の優遇金利と同じくらいの金利水準です。

普通預金は定期預金と違っていつでも預け入れ・引き出しができるので、定期預金並みの高金利で普通預金が利用できるイオン銀行のメリットは大きいです。

→イオン銀行 最新の金利を公式サイトで確認

イオン銀行の優遇金利は、ランク制の「イオン銀行Myステージ」という無料サービスでランクを上げることで、段階的にアップします。

イオン銀行Myステージは4段階のランクがあり、最高ランクのプラチナステージになると普通預金の金利がアップします。

■イオン銀行Myステージとは

イオン銀行Myステージとは、イオン銀行での取引内容に応じた優遇を受けられるランク制のサービスです。

具体的には、普通預金金利・ATM手数料・振込手数料が優遇されます。

プラチナステージまで金利を上げるためには、ある程度大きな取引が必要になります。ゴールドステージまでなら、取引が少ない人でも到達できます。

定期預金は、場合によってはソニー銀行のほうが高金利な場合もあります。ソニー銀行は1年前後の中期定期預金に力を入れています。

イオン銀行Myステージでゴールドステージ以上を目指せる人は、定期預金より有利な金利で利息を受け取れます。イオン銀行でさまざまな取り引きを行うつもりなら、イオン銀行がおすすめです。

→イオン銀行Myステージの攻略方法の解説はこちら

ATM手数料はソニー銀行がお得

ソニー銀行 提携ATM一覧

一方、ATMがお得に使えるのは、ソニー銀行です。

イオン銀行キャッシュカードが完全無料で使えるATMはイオン銀行ATMのみですが、ソニー銀行はイオン銀行・セブン銀行のATMが無料で使えます。

また、イオン銀行・ソニー銀行ともに月に数回、ATM手数料が無料になる回数を付与されるサービスがあります。

イオン銀行はイオン銀行Myステージでランクを上げるとATM手数料が月に1~5回まで無料になるのに対し、ソニー銀行は無条件で月4回まで無料になる点も便利です。

さらに、ソニー銀行の優遇プログラム「Club S」でランクを上げると無料回数はさらに増え、最高ランクのプラチナステージになると何度でもATM手数料が無料になります。

クラブエスのランクを上げるにはやや大口の取引が必要ですが、ステージダウンするのは3月と9月のみなので、一度高いステージに上がればある程度続けて優遇を受けられます。

イオン銀行のATM手数料
イオン銀行ATM
いつでも入出金無料
三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行ATM
平日日中は無料、他は110円
その他提携ATM
110~220円

※イオン銀行Myステージのランクに応じて、月1~5回の無料回数あり。

ソニー銀行のATM手数料
その他提携ATM
110円

※取引内容に応じて毎月4回以上無料、Club Sで最高ランクになると無制限でATM手数料が無料になる。

また、利用できる提携ATMにも多少の違いがあります。

たとえば、イオン銀行はライバル小売企業のセブン銀行とは提携をしていないので、セブン銀行ATMは使えません。

自分の生活圏にあるATMが使えるかどうかも、念のため確認しておくことをおすすめします。

■イオン銀行・ソニー銀行 利用できるATM比較

◯…利用できる
×…利用できない

ATM イオン銀行 ソニー銀行
イオン銀行ATM
セブン銀行ATM ×
ローソンATM
イーネットATM
ゆうちょ銀行ATM
三菱UFJ銀行ATM
三井住友銀行ATM
みずほ銀行ATM ×
りそな銀行ATM ×

振込手数料はソニー銀行の方が無料回数が多い

スマホを操作する女性

振込手数料はイオン銀行・ソニー銀行どちらも、同じ銀行の口座に振り込む場合は何度でも無料です。

他行宛振込手数料はどちらも110円なので一見差がないように見えますが、振込手数料の無料回数はソニー銀行の方が多いです。

イオン銀行は、イオン銀行Myステージでランクを上げないと振込手数料の無料回数が付与されませんが、ソニー銀行は誰でも月1回は振込手数料無料です。

イオン銀行とソニー銀行の振込手数料の優遇については、下記の通りです。

イオン銀行 振込手数料の優遇を受ける方法
イオン銀行Myステージでシルバーステージ以上のランクになる
シルバーステージで月1回、ゴールドステージで月3回、プラチナステージで月5回まで無料になる

※ブロンズステージでは振込手数料の優遇はなし

ソニー銀行 振込手数料の優遇を受ける方法
誰でも月1回は振込手数料が無料
取引の内容に関わらず、毎月1回は他行宛振込手数料が無料
「Sony Bank WALLET」を持っていると月2回無料
デビット機能付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」を持っているだけで、毎月の振込手数料の無料回数が2回に増える
優遇プログラム「Club S」で最大月11回まで無料に
クラブSの振込手数料優遇でさらに無料回数が増え、Sony Bank WALLETを持っている上でプラチナステージになると月11回まで無料

ソニー銀行の優遇プログラム「Club S」は、イオン銀行Myステージよりステージアップのハードルがやや高めです。

しかし、そちらでランクを上げなくても「Sony Bank WALLET」というデビットカードを持つだけで、毎月2回までは無料で他行宛振込ができます。

Sony Bank WALLETとは、ソニー銀行の口座開設と同時に発行できるVisaデビット付きのキャッシュカードです。

Visaブランドのデビットカードなので世界中で使うことができ、キャッシュバック率最大2%というクレジットカードにも勝る還元率です。

くわしくは後述しますが、外貨預金に預けているお金をそのまま海外で使える珍しいデビットカードなので、海外によく行く人にもおすすめです。

住宅ローンは普段使いする方の銀行がおすすめ

保証料、繰上返済手数料0円

イオン銀行とソニー銀行は、どちらも自社の住宅ローンも扱っています。

どちらも低金利なだけでなく、保証料・一部繰上返済手数料が無料なので、評判がいいです。

個人的には、申込み時点で金利に大きな差がない場合は、自分が普段使いする方の銀行で住宅ローンを組むことをおすすめします。

なぜなら、住宅ローンに契約することで、それぞれの優遇プログラムのランクアップが格段にしやすくなるからです。

イオン銀行 住宅ローンを契約するメリット

イオン銀行は、住宅ローンに契約しているだけでイオン銀行Myステージの「シルバーステージ」に到達できます。

さらにイオンカードセレクトを支払いに使っていたり、電子マネーWAONを使っていたりすると、ゴールド・プラチナステージに上がる月も出てきます。

普通預金の金利が引き上げられるだけでなく、ATM手数料・振込手数料の無料回数も増えていくのでお得です。

また、住宅ローン契約から5年間はイオンでのお買い物が毎日5%オフになるので、イオンやトップバリュなどをよく使う家庭は大きな節約にもなります。

ソニー銀行 住宅ローンを契約するメリット

ソニー銀行も住宅ローンに契約すると、5年間はClub Sの「シルバーステージ」にランクアップしたところからスタートします。

シルバーステージでSony Bank WALLETを持っていると、デビット還元率は1.0%他行宛振込手数料は月4回まで無料など、優遇が大幅に増えます。

また、外貨預金の為替手数料が割安になったり、外貨定期預金の金利がアップするなど、外貨を運用する人にとっての優遇もシルバーステージからプラスされます。

また、イオン銀行とソニー銀行は、変動金利か固定金利のどちらで住宅ローンを組みたいかによってプランを選ぶこともできます。

イオン銀行とソニー銀行の、それぞれの金利プランに向いている住宅ローンは下記のとおりです。

■イオン銀行・ソニー銀行 金利プランごとのおすすめプラン

金利プラン イオン銀行 ソニー銀行
変動金利に強い イオン銀行の自社住宅ローン 変動セレクト住宅ローン金利プラン
固定金利に強い フラット35 住宅ローン金利プラン

 

イオン銀行は自社の住宅ローンだけでなく、住宅金融支援機構が運営する「フラット35」を取り扱っています。

ソニー銀行は自社住宅ローンのみですが、変動金利と固定金利にそれぞれ強いプランを用意しています。

その他、手数料や特約についての特徴も比較してみました。

■イオン銀行・ソニー銀行の住宅ローン 特徴比較

特徴 イオン銀行 ソニー銀行
保証料 無料 無料
全部繰上返済(完済) 5.5万円 無料
取扱手数料 融資額の2.2%もしくは11万円 融資額の2.2%もしくは4.4万円
団体信用生命保険料 自社住宅ローンは無料、フラット35は有料 無料
がんや病気の保障 あり(金利に上乗せ) なし
その他のメリット 契約から5年間はイオンでのお買い物が常に5%引き 固定金利と変動金利をミックスする「部分固定金利特約」あり

よりくわしい情報は、下記をご参照ください。

カードローンのスペックは似ている

スマホを持つ男性

イオン銀行とソニー銀行はともにカードローンも扱っていますが、金利などの商品スペックは似ています。

ソニー銀行の方が高額を借りるほど最高金利が下がっていくので、60万円以上の申込みをする場合はソニー銀行カードローンがお得です。

イオン銀行は月々の最低返済額が1,000円からと少額なので、月々の返済負担を減らしたい人におすすめです。

また、イオン銀行Myステージに「カードローン残高あり」というスコア加算条件があるので、イオン銀行Myステージのステージアップに繋がるのもメリットです。

■イオン銀行・ソニー銀行 カードローンの特徴比較

特徴 イオン銀行 ソニー銀行
金利(年) 3.8~13.8% 2.5~13.8%
借入限度額 10万~800万円 10万~800万円
毎月の最低返済額 1,000円 2,000円
ローンカード発行 キャッシュカードがあれば不要 必要
口座開設 不要 必要
その他メリット イオン銀行Myステージのスコア加算になる カードローン申込と口座開設を同時にできる

→イオン銀行 詳細はこちら

→ソニー銀行カードローン 詳細はこちら

外貨預金はソニー銀行が断然お得

外貨

外貨預金をするつもりなら、断然ソニー銀行がおすすめです。

ソニー銀行は外貨預金に力を入れており、商品数が多いだけでなく高金利、かつ手数料が低いです。

優遇プログラム「Club S」でランクが上がれば、為替手数料や金利の優遇もあるので、よりお得に外貨預金ができます。

そして、Sony Bank WALLETで外貨預金から直接支払いができるというメリットも大きいです。

海外手数料や両替手数料の節約になるので、よく海外に行く人にとっては大きな節約になります。

通常、海外でデビット決済をする際は、日本円の普通預金から支払うことになり手数料が発生します。

ソニー銀行はVisaデビットでの外貨支払時に手数料は発生しないので、外貨を預け入れるときの為替手数料のみで外貨を利用できます。

これらはイオン銀行だけでなく、ほかの銀行にもないソニー銀行ならではのメリットです。

■イオン銀行・ソニー銀行 外貨預金の比較

特徴 イオン銀行 ソニー銀行
取扱通貨数 3通貨 12通貨
外貨積立 1通貨500円~ 1通貨500円~
米ドル為替手数料(片道) 実質25銭 4~15銭
優遇プログラム イオン銀行Myステージのスコア加算になる Club Sのステージアップ条件、かつ為替コストと金利優遇あり
その他メリット イオン銀行に来店して申込むこともできる 円と外貨の「セット定期」もあり

※イオン銀行の為替手数料は売却時しかかからず、その際のコストが50銭なので「片道の為替手数料は実質25銭」という表記をしています。

イオン銀行の外貨預金も、メガバンクに比べると何倍も高金利で、手数料も安いです。

外貨預金に重きを置くならソニー銀行がおすすめですが、いつかやってみたいなという人にとってはイオン銀行もありだと思います。

扱っている通貨は少ないものの、米ドル・豪ドル・NZドルとメジャーな通貨なので始めやすいです。

クレカ派はイオン銀行、デビット派はソニー銀行

カードで買物

イオン銀行とソニー銀行は、どちらもキャッシュカードにクレジット機能もしくはデビット機能を付帯できます。

いずれもイオン銀行Myステージ、Club Sの優遇が受けられるカードなので、おすすめです。

特に、クレジットカード払いをしたい人はイオン銀行、デビット払いをしたい人はソニー銀行がおすすめです。

なぜなら、イオン銀行のクレジットカード機能付きキャッシュカード「イオンカードセレクト」と、ソニー銀行のVisaデビット機能付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」が、それぞれの銀行のメリットを最大限に引き出せるからです。

それぞれ、クレジットカードとデビットカードのスペックを比較してみました。

■イオン銀行・ソニー銀行 クレジット機能付きキャッシュカード比較

特徴 イオン銀行 ソニー銀行
カード名 イオンカードセレクト Sony Card
国際ブランド Visa Visa
発行可能年齢 18歳 18歳
年会費 無料 1,375円(初年度無料)
ポイント還元率 0.5% 0.5%
特典 毎月10日、イオングループでの買い物では還元率2倍など ソニーストアはいつでも3%割引

イオンカードセレクトのポイント還元率はソニー銀行と変わりませんが、還元率がアップする特典が多いので、節約効果が高いです。

年会費無料なので、クレジット決済を使わない場合はキャッシュカードとして利用してもOKです。

▼イオンカードセレクト
イオンカードセレクト

また、イオンカードセレクトを持っているだけでもイオン銀行Myステージのスコア加算になり、優遇特典を受けやすくなります。

イオン銀行をよりお得に使う上では持っておくに越したことはないキャッシュカードです。

参考:イオンカードセレクトとイオン銀行の組み合わせで得られる5つのメリット

■イオン銀行・ソニー銀行 デビット機能付きキャッシュカード比較

特徴 イオン銀行 ソニー銀行
カード名 イオン銀行キャッシュ+デビット、イオンデビットカード Sony Bank WALLET
国際ブランド JCB、Visa Visa
発行可能年齢 イオン銀行キャッシュ+デビット 15歳
イオンデビットカード 18歳
15歳
年会費 無料 無料
ポイント還元率 0.5% 0.5~2.0%
特典 お客様感謝デー5%オフなど 海外で外貨預金から決済可能

デビットカードは、Sony Bank WALLETの方がメリットが多いです。

まず、基本のポイント還元率はどちらも0.5%ですが、ソニー銀行はClub Sのステージが上がると最大2%のポイント還元が受けられます。

▼Sony Bank WALLET
ソニー銀行デビット付きキャッシュカード

特に、外貨預金を利用する人はステージが上がりやすい上に、海外で外貨支払いができるのでおすすめです。

また、イオン銀行のVisaデビットはクレジットカードと同じように審査が必要なのに対し、Sony Bank WALLETの発行は審査不要という点も便利です。

15歳以上の人なら誰でも、ソニー銀行での口座開設と同時にSony Bank WALLETを発行できます。

→Sony Bank WALLETの詳細はこちら

イオン銀行・ソニー銀行がそれぞれおすすめの人

カードを持つ女性

以上、イオン銀行とソニー銀行を比較した上で、それぞれのネット銀行がおすすめの人をまとめました。

■イオン銀行がおすすめの人

  • 高金利で円預金をしたい
  • イオングループでよく買い物をする
  • クレジットカード付きキャッシュカードが使いたい

イオン銀行は円普通預金の金利が業界トップクラスの高さ、という点が非常に大きなメリットです。

堅実に円預金メインで貯蓄していきたい人は、貯蓄用口座としてイオン銀行を使うのがおすすめです。

さらに、クレジット機能付きキャッシュカード「イオンカードセレクト」は、イオングループでの買い物やWAON支払いの優待が多くあります。

普段からイオンやマックスバリュなど、イオングループで買い物を利用する人にとっては、さらに節約できます。

そしてイオン銀行でさまざまな支払いや取引をすると、優遇サービス「イオン銀行Myステージ」でATM手数料や振込手数料の無料回数も増え、よりお得になります。

■ソニー銀行がおすすめの人

  • ATMや他行あての振込みをよく利用する
  • 外貨預金を積極的に行いたい
  • 海外に行く機会が多い

ソニー銀行にも、イオン銀行Myステージと似た優遇プログラム「Club S」というサービスがあります。

しかしソニー銀行は、優遇プログラムでランクを上げなくても、ATM手数料や振込手数料の無料回数が最初から全員に与えられています。

メインバンクは別にあるけどソニー銀行も利用したい、という人も使いやすいです。

そして、さらにソニー銀行の真価を発揮するのは、外貨預金海外でのデビット決済です。

外貨預金が高金利で手数料が安いだけでなく、Visaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」を海外で使うと外貨預金から直接支払いができます。

他社カードで海外決済をすると発生する手数料や、両替手数料を大幅に節約できます。


詳細はこちら:
イオン銀行


詳細はこちら:
ソニー銀行

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2022年2月16日 更新)

ありがとうございます。

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