生命保険料は2ヶ月以上払わないと失効 払えない場合のおすすめ対処法
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生命保険が払えない月があっても、すぐに保障が失効することはありません。
しかし、2ヶ月以上の遅延があると失効してしまい、保険を復活させるには手続きが必要になります。
生命保険料は延滞しないのが一番理想ですが、どうしても厳しいときに出来る対処法がいくつかあります。
「今月はお金を使いすぎてしまった…」という突発的に保険料が払えない場合の対処法と、今後も支払いが厳しい場合の対処法をまとめました。
目次
保険料を2ヶ月滞納すると失効
生命保険料の支払いが1回遅れても、すぐに解約となるわけではありません。
下記のような段階を追って、最終的に約2ヶ月以上支払わずにいると失効となります。
■生命保険料の遅延から強制解約までの流れ
保険料の支払いを遅延する
↓
払込猶予期間(約1ヶ月)の間に支払えば継続
↓
さらに遅延
↓
遅延2ヶ月で、保険が失効
↓
生命保険を復活させるか解約するかを選ぶ
保険料の支払いが遅延し、払込猶予期間に入るとハガキなどでその旨が通知されます。
電話などでしつこく取り立てられるというケースは少ないようですが、期日までに支払いがなければ無条件に失効となるので注意が必要です。
そして生命保険が失効すると、そのまま保険を解約するか、契約を復活させるかを選ぶことになります。
失効から約1~3年以内(保険会社によって期間は異なる)であれば契約を復活させることができますが、下記の条件が必要になります。
■執行した生命保険を復活させるために必要なもの
- 健康診断の結果など、健康状態を示すもの
- 執行期間中の保険料の支払い
生命保険の失効中に健康状態が悪くなったり、病気を患っていると復活できない場合もあります。
だからといって、嘘の申告をするとバレた場合は強制解約となるので、正直に申し出ることをおすすめします。
また、失効中の保険料もすべて支払う必要があるので、失効している期間が長かった場合はまとまったお金を用意しなければなりません。
払込猶予期間までは保障が続く
保険料の支払いを延滞した初月は「払込猶予期間」となりますが、この期間は保険がまだ失効していません。
たとえば医療保険の保険料支払いが遅延してしまい、払込猶予期間に万が一入院してしまったとしても、保険料は下ります。
ペナルティで利息がついたりもしません。
つまり、払込猶予期間中に支払いを済ませれば、いつも通り生命保険のサービスを受けることができます。
落ち着いて保険料を工面すれば問題ありません。
生命保険料が払えないときの対処法
どうしても生命保険料の支払いが厳しいときは、下記3つの対処法が可能です。
■生命保険料が払えないときにするべきこと
- 自動振替貸付制度を使う
- 払済保険・延長保険で保険料の支払いを止める
- 保険料を下げられないか相談する
一時的な金欠であれば、自動振替貸付制度を使うことをおすすめします。
今後も保険料が払えない月が増えそうであれば払済保険・延長保険への切り替え、もしくは保険内容を見直すためにプロに相談します。
無理のないプランに切り替えて、保険には加入し続けることで万が一に備えることができます。
自動振替貸付制度を使う
自動振替貸付制度が使える保険なら、解約返戻金から保険料を立て替えることができます。
解約返戻金とは、保険を解約することで払い戻されるお金です。
終身保険など、貯蓄型の保険に多いです。
掛け捨ての保険には解約返戻金がない、もしくはごくわずかな金額しかもらえない場合がほとんどです。
保険解約時に受け取るお金は減るものの、一時的に支払いが厳しいときに立て替えられるので便利です。
しかし、下記2点のデメリットがあるので、本当に保険料が払えなくてピンチのときにだけ利用することをおすすめします。
■自動振替貸付制度のデメリット
- 利息がつく
- 借入額が解約返戻金を上回ると失効する
解約返戻金から保険料を立て替えるとは言え、貸付なので利息が付きます。
自動振替貸付制度の利息相場は年率3~4%ほどなので、低金利ではあります。
また、保険料の滞納が続き、解約返戻金で立て替えられる額を超えてしまった場合は失効となるので要注意です。
保険会社によっては、自動振替貸付になる際に連絡をくれることもありますが、連絡なしに自動的に適用されることもあります。
生命保険が支払えないまま放置していたら、解約返戻金をすべて立て替えにしてしまって保険が失効してしまう…という事態になってしまいます。
自動振替貸付制度を使った場合は、早めに返済をすることをおすすめします。
お金を借りるという意味では、消費者金融や銀行のカードローン、クレジットカードのキャッシングでお金を借りるという方法もあります。
しかしこれらは金利が年18%ほどかかる場合もあり、自動振替貸付制度より利息が高いです。
自動振替貸付制度が使える保険に加入しているのであれば、そちらを利用した方が返済額は少なく済みます。
払済保険・延長保険で保険料の支払いを止める
保険のスペックはやや落ちるものの、今後の生命保険料の支払いを止めて、保障は継続する方法も2つあります。
それが、払済保険・延長保険です。
払済保険とは、今まで保険で積み立てたお金を以後の保険料の一括払いに充てて、今後の保険料支払いをせずに保障を受け続ける制度です。
保障額は本来より減るものの、保険料を払わずに保障を継続して受けられる点は大きなメリットです。
しかし、お金が積み立てられている必要があるので、ある程度長く生命保険に加入していないと利用できないこともあります。
延長保険とは、保険料の支払いを止めて定期死亡保険に入り直す制度です。
今の保険を解約して得られる解約返戻金で定期保険に入る、という仕組みで、払済保険と同じく以後の保険料を支払わずに保障を受け続けることができます。
払済保険に比べて保証額が減らないというメリットがありますが、満期が短くなる(保険金を受け取る年齢が早くなる)ことになります。
また、払済保険・延長保険のいずれも、特約などは消滅してしまいます。
しかし保障を受け続けられるという安心感を得られるので、保険を完全に解約してしまうよりおすすめです。
保険料を下げられないか相談する
今後も保険料の支払いが難しそうなのであれば、担当者に保険料を下げられないか相談してみます。
保険金額を下げる代わりに月々の保険料を減額するほかに、支払期間を短くする、毎月払いではなく半年払いにするなど…できることは意外と多いです。
もしくは、ファイナンシャルプランナーや保険代理店(複数の生命保険を扱う業者)に、よりコスパの良い保険はないか相談してみるのもいいと思います。
知名度やネームバリューだけを理由に国内生保に加入した人のなかには、ネット生保や外資系の生保に切り替えると保障内容を落とさずに保険料を下げられるケースも多いです。
「保険料が払えないから解約」がおすすめできない理由
人によっては、「保険料が払えないから、一旦解約して解約返戻金を受け取っちゃおう」と考える人もいるかもしれません。
たとえば貯蓄型の生命保険に長年加入していると、今まで払ったトータルの保険料を解約返戻金が上回るケースもあるので、その時点では解約によって黒字になります。
しかし個人的には、保険を解約するのはおすすめできません。
なぜなら、生命保険料は若い頃に加入するほど安くなるからです。
もし今の生命保険を解約した後にもう一度保険に入ろうとしても、保険料が高く付いてしまうかもしれません。
生命保険に加入した当初から今までに病気をして、健康状態が悪くなってしまっている場合はなおさら高額になります。
生命保険を他社に乗り換えて保険料を安くしたい場合は、ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談して検討することをおすすめします。;
お金を使い込んでしまう人向けの対策
そもそも家計を圧迫するほど高額の保険に入ってしまっている場合は、見直しをすることをおすすめします。
しかし、保険料が高すぎるわけではなく、お金があるだけ使い込んでしまう…という人は、お金の使い込み防止が必要です。
特に、生命保険料の引き落とし日は選べないことが多く、給料日前に引き落としとなってしまう場合は保険料分のお金を残しておく管理が必要になります。
たとえば、給与振込口座と生命保険料の引き落とし口座を別にする方法です。
給料が入ったらすぐに生保用の口座にお金を移して、使い込まないようにするのも手です。
毎月ATMに振り込みに行かなくても、主要な銀行であれば他行からの自動入金サービスを利用できます。
毎月同じ日に、同じ金額を、振込手数料無料で振り返られるので、初期設定以外の手間はかかりません。
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