auじぶん銀行のBIG付き定期預金はお得なのか検証 宝くじをもらえるメリットはあるのか
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auじぶん銀行は、国内で初めて「BIG付き定期預金」をリリースしたネット銀行です。通常の定期預金とどちらがお得か、利息をシミュレーションして計算してみました。
BIG付き定期預金とは、定期預金のお得な金利で運用しつつ、BIGで夢の6億円も狙えるサービスです。定期預金の景品として、宝くじを提供する銀行は以前からありました。BIGを採用したのはauじぶん銀行が初です。
定期預金の受取利息と、BIG付き定期預金でもらえる宝くじの金額を計算すると、どちらがおすすめかが見えてきました。
そもそもBIGって何?
BIGとは、totoと並んで人気のある「スポーツくじ」です。正式名称はスポーツ振興投票券「BIG」です。キャリーオーバー続出で、知名度も高い宝くじです。
街の宝くじ売り場や、テレビCMなどで見たことがある人も多いと思います。
私は買ったことがありませんが、以前から存在は知っています。
totoはサッカーの試合結果を自分で予測するサッカーくじです。一方で、BIGは同じサッカーくじでも試合結果の予測はコンピューターがランダムに行います。
当たり外れは完全な運ですが、くじの結果を見るためにサッカーの試合結果を気にする必要があるため「スポーツ振興投票券」とよばれています。
1等で3億円、キャリーオーバーで最高6億円が当たる夢のくじです。当選確率は低いものの、これまでに300本近い6億円長者が誕生しています。
自分で数字を決める「ナンバーズ」と、コンピューターがランダムに数字を選ぶ「ロト6」の違いに例えると分かりやすいと思います。
BIGは1口300円で購入できます。最近はネットでの販売も増えてきており、
でも24時間購入可能です。
BIG付き定期預金の特徴
auじぶん銀行の「BIG付き定期預金」とは、定期預金の景品としてBIGがもらえるサービスです。
満期は1年定期で、最低100万円から100万円単位で受け付けています。若い方にとっては少しハードルが高い定期預金かもしれません。
BIG付き定期預金を組んでから1年後に満期が到来し、その時にBIGが100万円につき1口もらえる仕組みです。
BIGは1口300円で買えるので、1年定期で得られる利息に+300円を足したものが、BIG付き定期預金の実質的な利息として計算することができます。
BIG付き定期預金は損であると判明
記事執筆時点で、auじぶん銀行の1年定期とBIG付き定期預金を比較してみました。その結果、BIG付き定期預金は損であることが判明しました。
- 1年定期(年0.050%)
- 100万円を預けた場合の利息:税引前500円(税引後399円)
300万円を預けた場合の利息:税引前1,500円(税引後1,196円) - BIG付き定期預金(年0.012%)
- 100万円を預けた場合の利息:税引前119円(税引後96円)+BIG1口(300円)合わせて396円相当。
300万円を預けた場合の利息:税引前359円(税引後288円)+BIG3口(900円)合わせて1,259円相当。
いずれのケースでも、通常の1年定期預金で得られる利息を下回る結果になりました。通常の1年定期にお金を預け、受け取った利息でBIGを買うほうがお得です。
結論としては「auじぶん銀行のBIG付き定期預金は買うな」ということになってしまいます。
景品付き定期預金の多くは損
ほかの宝くじ付き定期預金の金利を比較しても、同様の結果になりました。「景品付き定期預金」と聞くとお得に聞こえますが、実際は通常の定期預金のほうがメリットが大きくなる可能性大です。
1口あたり300円の宝くじをもらえても、預金金利が低ければ受取利息が減ります。宝くじ愛好家の人は、どちらがお得なのか検証したうえで、最適な定期預金を選ぶことをおすすめします。
当サイトでも「銀行金利 利息計算シミュレーター」を公開しています。税引後の利息計算にご活用いただければ幸いです。
元金
金利(年)%
運用期間
計算結果一覧
BIG付き定期預金を使わないとしても、auじぶん銀行を活用するメリットはあります。
定期預金の金利が高く、他行宛振込手数料が最大で月15回無料になる優遇サービスもあります。auユーザー以外も口座開設できます。
くわしい解説はこちら:
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