GMOあおぞらネット銀行
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GMOあおぞらネット銀行は、IT企業の「GMOインターネットグループ」と「あおぞら銀行グループ」が提携して誕生したネット銀行です。
最大のメリットは、円普通預金の優遇金利です。証券コネクト口座というサービスを利用すると、普通預金が定期預金金利を上回ります。
最近は、外貨預金に力を入れています。外貨普通預金の残高が増えると、カスタマーステージというランク制優遇サービスの特典がグレードアップします。
ATM手数料と他行宛振込手数料は最大で月20回無料になり、デビットカードのキャッシュバック率は最高で1.2%までアップします(→カスタマーステージの詳細はこちら)。
目次
証券コネクト口座で普通預金が高金利に
GMOあおぞらネット銀行で「証券コネクト口座」というサービスを利用すると、普通預金の金利が定期預金を上回ります。
証券コネクト口座を利用すると、普通預金金利が上がります。
通常の金利はメガバンクなどと同じくらいですが、証券コネクト口座の金利は銀行のなかでも最高水準です。
普通預金にお金を預けているだけで、メガバンクや地方銀行の数十倍の利息を受け取れます。
※GMOあおぞらネット銀行の定期預金は、満期日を自分で設定できるので、預入期間が「1~2年」という表記になります。
証券コネクト口座とは、「GMOあおぞらネット銀行」の普通預金口座と「GMOクリック証券」の証券口座を連携する口座です。
GMOあおぞらネット銀行とGMOクリック証券は、どちらも無料で口座開設ができます。口座維持手数料も無料なので、証券口座を放置してもコストはかかりません。
ちなみに、証券と銀行の口座を連携するサービスのことをスイープサービスといいます。
■スイープサービスとは
銀行口座と証券口座を連携することで、証券取引をスムーズに行えるサービスです。
たとえば、証券口座に入っている投資資金を銀行口座に簡単に振替できるようになります。
スイープサービスを提供している代表的なネット銀行は、楽天銀行(楽天証券と連携)や、住信SBIネット銀行(SBI証券と連携)などです。
「証券コネクト口座」を利用すれば、普通預金で効率的に貯蓄ができます。普通預金は、定期預金のように「中途解約すると金利が下がる」というデメリットがないので、いつでも気軽に預入や引き出しができます。
GMOあおぞらネット銀行の金利優遇を受ける目的で証券口座を開設し、その後は放置しておいても、デメリットはないということです。
ちなみに、GMOあおぞらネット銀行の口座開設時に、GMOクリック証券の口座も同時に開設できます。
手数料の低さも魅力
GMOあおぞらネット銀行は、預金金利の高さだけでなく、手数料の低さも魅力です。
ATM手数料は月2回、他行宛振込手数料は月1回、誰でも無料です。優遇サービス「カスタマーステージ」のランクを上げれば、どちらも最大で月20回無料にすることも可能です。
外貨預金のコストも低いので、円だけでなく外貨でも貯蓄したい人に向いています。
振込手数料は月1回無料
- 同行宛振込手数料:何度でも無料
- 他行宛振込手数料:月1回は誰でも無料、最大で月20回無料(以降は1件あたり75円)
GMOあおぞらネット銀行は、同行宛振込手数料はいつでも無料、他行宛振込手数料も月1回は無条件で無料です。
2回目以降は75円(税込)の振込手数料がかかりますが、大手銀行に比べると格安です。大手銀行の他行宛振込手数料は、300円前後かかります。
取引内容に応じた優遇サービス「カスタマーステージ」でランクを上げれば、振込手数料の無料回数が月3~20回に引き上げられます(くわしくは後述)。
また、定額自動振込サービスも利用できます。振込先の銀行を問わず、毎月毎月決まった日、もしくは毎週決まった曜日に設定金額を自動で送金します。月謝や仕送りなどに便利です。
定額自動振込が設定できるのは、最大100件までです。振込作業が多い人でも問題なく利用できるかと思います。
振込手数料はかかりますが、振込手数料の無料回数の範囲内であればコストなしで自動振込が可能です。
ATM手数料は月2回無料
- ATM入金手数料:何度でも無料
- ATM出金手数料:月2回は誰でも無料、最大で月20回無料
ATMからの入金は何度でも無料で、ATM出金手数料は月2回まで無料です。ATMからお金をおろす頻度が月1~2回なら、ATM手数料はいっさいかかりません。
3回目以降のATM手数料は110円(税込)です。時間外手数料などはなく、いつ利用しても一律110円です。
手数料・金利優遇サービス「カスタマーステージ」でステージを上げると、ATM手数料の無料回数を月20回に増やすのも可能です。
GMOあおぞらネット銀行のキャッシュカードは、Visaデビット機能が標準装備しています(のちほど解説)。
日ごろからデビット決済を使えば、ATMでお金をおろす回数が減り、手数料を節約できます。
GMOあおぞらネット銀行で入出金ができるATMは、セブン銀行ATM・イオン銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMの3種類です。
ネット銀行のなかでは提携ATMが少なめですが、コンビニATM国内設置台数No.1のセブン銀行ATMを使える点は大きなメリットです。セブン銀行ATMは、全国で2万5,000台以上設置されています(2021年12月時点)。
生活圏内にセブンイレブンやミニストップ(イオン銀行ATMが設置)があれば、コンビニに行くついでに入出金ができます。
「あおぞら銀行」は、ゆうちょ銀行ATMを手数料無料で使えます。
外貨預金の為替手数料が低すぎ
GMOあおぞらネット銀行は、外貨預金の為替手数料が格安です。
メガバンクより為替手数料が低いのは、一般的なネット銀行の特徴です。しかしGMOあおぞらネット銀行は、ネット銀行のなかでもトップクラスの低コストです。
為替手数料が低いと評判の住信SBIネット銀行にくわえ、メガバンクの三井住友銀行と比較してみました。
以下の通り、GMOあおぞらネット銀行が扱う全8通貨において、為替手数料は最安でした。
■外貨預金の為替手数料比較(片道)
通貨 | GMOあおぞらネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | 三井住友銀行 |
---|---|---|---|
米ドル | 2銭 | 6銭 | 100銭 |
ユーロ | 10銭 | 14銭 | 140銭 |
英ポンド | 15銭 | 24銭 | 400銭 |
豪ドル | 15銭 | 24銭 | 250銭 |
NZドル | 15銭 | 24銭 | 255銭 |
カナダドル | 15銭 | 24銭 | - |
スイスフラン | 20銭 | 24銭 | 90銭 |
南アフリカランド | 7銭 | 19銭 | - |
たとえば米ドルを10万円預ける際、三井住友銀行の為替手数料は1,000円かかります。せっかく円より金利が高い外貨預金に預けても、手数料に1,000円も取られてしまうと得られる利益が少なくなってしまいます。
対してGMOあおぞらネット銀行は、たった20円で済みます。高金利で運用した利息のほとんどを受け取れます。
500円からの外貨積立購入もできます。購入上限レートを設定しておけば、レートを超えた時は積み立てを一時休止できるので、外貨預金が初めての人も安心して運用できます。
また、どの通貨も「カスタマーステージ」で条件を満たすと、さらに金利がアップします。
ランク制特典「カスタマーステージ」の仕組み
GMOあおぞらネット銀行には「カスタマーステージ」という、ランク制優遇サービスがあります。
カスタマーステージとは、毎月の取引内容に応じて下記3点が優遇されるサービスです。
■GMOあおぞらネット銀行 カスタマーステージの優遇内容
- ATM手数料
- 振込手数料
- Visaデビットのキャッシュバック率
カスタマーステージには、4段階のステージがあります。ステージ名は「1テックま君(初期ステージ)」「2テックま君」「3テックま君」「4テックま君」です。
独特のステージ名は、GMOあおぞらネット銀行のマスコットキャラクター「テックま君」が由来です。
▼ステージごとのテックま君
初期ステージの1テックま君からスタートし、取引が増えてランクアップ条件を満たすと、ステージが上がって特典を受けられます。
ステージアップの取引条件は、ほかのネット銀行と比べてやや厳しめです。2019年9月21日に適用条件をリニューアルし、外貨普通預金の残高重視になりました。
2テックま君までは、外貨預金以外の条件でも到達できます。3テックま君・4テックま君は、外貨普通預金の残高が数百万円ないと適用されません。
■GMOあおぞらネット銀行「カスタマーステージ」優遇条件
■優遇内容
- ATM手数料:月2回無料
- 他行宛振込手数料:月1回無料
- デビット還元率:0.6%
■優遇内容
- ATM手数料:月5回無料
- 他行宛振込手数料:月3回無料
- デビット還元率:0.8%
■ステージアップ条件
下記いずれかの条件を1つ満たす
- 外貨普通預金残高30万円以上(前月)
- Visaデビット利用額30万円未満(前月までの3ヶ月合計)
■優遇内容
- ATM手数料:月7回無料
- 他行宛振込手数料:月7回無料
- デビット還元率:1.0%
■ステージアップ条件
外貨普通預金残高300万円以上
※20歳未満の未成年者と親権者は、無条件で3テックま君ステージが適用。
■優遇内容
- ATM手数料:月20回無料
- 他行宛振込手数料:月20回無料
- デビット還元率:1.2%
■ステージアップ条件
外貨普通預金残高500万円以上
※20歳未満の未成年者と親権者で、取引条件を満たすと4テックま君ステージにアップ。
「2テックま君」は、外貨預金を利用しなくても到達できます。しかし、3ヶ月間で30万円以上のデビット利用が必要です。月10万円ペースで利用する必要があり、やや大変です。
携帯電話利用料や公共料金など、定額払いをGMOあおぞらネット銀行Visaデビットで支払うのがおすすめです。
「3テックま君」以上になるには、外貨普通預金の残高が300万円以上必要です。
日本は将来的に、人口減などで円安に進む可能性があります。外貨預金に預けたあとに円安になると為替差益が生まれるため、将来に備えて外貨資産を持つのは効果的です。
■「未成年・親権者」ステージはなくなった
期間限定ステージ「未成年・親権者」ステージがなくなったかわりに、20歳未満の人とその親権者は「3テックま君」から適用となりました。
取引内容に関わらず、ATM・振込手数料が月7回無料・Visaデビット還元率1.0%となり、お得です。
ステージが適用されるのは3ヶ月間です。毎年1月、4月、7月、10月から新しいステージが始まります。それぞれの期間の前月20日時点での取引内容によって、翌月から3ヶ月間のステージが決定します。
新しいステージが適用されると、3ヶ月はランクが落ちずに優遇を受け続けられます。
ふだん使い向けのサービスも多い
GMOあおぞらネット銀行は、日常生活で役立つサービスも利用できます。
メガバンクや地方銀行に比べ、家計管理やポイ活に役立つ機能が揃っているのが特徴です。
「つかいわけ口座」で家計管理
GMOあおぞらネット銀行は、つかいわけ口座という目的別口座サービスも扱っています。
つかいわけ口座とは、所有する1つの口座のなかで、さらに口座を分けることができるサービスです。
たとえば「貯蓄用」と「普段使い用」の口座に分けられます。
お金を貯めるのが苦手な方でも、口座を分けおくことで貯金や節約がしやすくなります。
つかいわけ口座は1人につき10口座まで利用できるので、より細かくお金の管理をしたい人は「生活費用」「外貨預金用」「証券コネクト口座用」「老後資金の貯金用」など、細かく分けてもOKです。
また、これらの口座への振替は定額自動振替サービスを使えば自動で振り分けられます。
定額自動振替とは、毎月もしくは毎週、設定した金額を指定口座に振り替えるサービスです。
たとえば、毎月の家賃や光熱費などを引き落とすための「引き落とし用口座」を作り、給料日直後に自動振替する設定をしておけば、残高不足を防げます。
ちなみに、自動振替サービスは他社でも扱っていますが、GMOあおぞらネット銀行のように毎週ペースで自動振替ができるのは珍しいです。
「毎週5,000円ずつ貯金に回す」という貯蓄にも使えます。
キャッシュカードはVisaデビット機能付き
GMOあおぞらネット銀行で15歳以上の人が口座開設すると、キャッシュカードにVisaデビット機能が無料で付帯します。
世界シェアNo.1の国際ブランドの「Visa」なので、多くの店舗・ネット通販でカード決済ができます。海外でのデビット支払いや、海外ATMでの現地通貨引き出しも可能です。
Visaデビットは年会費有料の銀行が多めですが、GMOあおぞらネット銀行のVisaデビットは発行料・年会費どちらも無料です。
後払いのクレジットカードと違い、デビットカードは決済をすると銀行口座から代金が即時引き落としされるカードです。
よって、銀行口座の残高以上の決済ができないので、使いすぎを防止できるのがメリットです。
また、クレジットカードと違い審査不要で発行できるので気軽に持つことができます。
ATMからお金を引き出さずに現金感覚で支払いができるので、ATM手数料の節約にも役立ちます。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードは、利用代金の0.6~1.2%が普通預金口座へキャッシュバックされます。このキャッシュバック率は、国内デビットカードのなかでもトップクラスの高さです。(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)
参考までに、三菱UFJ銀行のVisaデビットはキャッシュバック率0.2%、三井住友銀行のデビットカードのキャッシュバック率は0.25%です。
Visaデビットのキャッシュバック率が0.6%を超えるのは、非常に珍しいです。(※税金や公共料金、旅行の支払い等、一部キャッシュバック率が通常よりも下がる利用先があります)
たとえば、毎月5万円をデビット支払いして0.6%が還元されれば、年間で3,600円が節約できる計算です。
15歳未満も口座開設できる
親権者がGMOあおぞらネット銀行の口座を持っていれば、15歳未満の子供も口座開設ができます。デビット機能や外貨預金など、一部の機能に利用制限をかけた口座を持てます。
15歳以上であればネットから口座開設ができますが、15歳未満の場合は郵送で本人確認書類を送ることになります。
15歳以上の子供のおこづかい管理にデビットカードを持たせる、という使い方もよいと思います。
欧米では、子どもにデビットカードを持たせる親も多いです。
後払いのクレジットカードとは違い、支払時点の口座残高分までしか決済できないため、使いすぎる心配がありません。
また、Visaデビットには不正利用の補償もついているので、現金を持ち歩くより安心です。
カスタマーセンターにデビットカードの紛失・盗難連絡をした日からさかのぼって30日前までなら、100万円まで損害金額を補償してもらえます。
貯めるポイントを2種類選べる
GMOあおぞらネット銀行で特定の取り引きをすると、ポイントが貯まります。獲得できるポイントは、GMOポイント・Pontaポイントのどちらか一方を選びます。
貯まったポイントは、各ポイントの提携店舗で利用できるのはもちろん、GMOあおぞらネット銀行の振込手数料の支払いにも使えます。
■GMOあおぞらネット銀行 ポイントが貯まる取引
- 他行あての振込み(手数料がかかったときのみ)
- 他行からの振込み
- 口座振替(引き落とし)
- 口座振替の登録
- 給与受け取り
これらの取り引き1回につき、各1ポイントを付与
GMOポイントもPontaポイントもあまり使わないのであれば、ポイント利用先が多いPontaポイントにしておくことをおすすめします。
Pontaポイントは、交換できる他社ポイントが多いので、マイルやdポイントなど、自分がよく使うポイントに交換して使うこともできます。
ほとんどの取り引きはアプリ完結
GMOあおぞらネット銀行での取り引きは、ネットバンキングアプリで完結します。残高照会や振込みなどの基本的な取引はもちろん、外貨預金などもアプリで利用できます。
■GMOあおぞらネット銀行のアプリで利用できるサービス
- 残高・入出金明細照会
- 振込み(振替)
- 円定期預金(預入や解約)
- 外貨普通預金(預入や売却)
- 証券コネクト口座入出金
- たまったポイントの確認
- キャンペーンへの申込み
注意点は、普通預金の取り引きはアプリでできないという点です。「証券コネクト口座」として利用している普通預金は入出金ができますが、通常の普通預金は取引履歴の確認しかできません。
おそらく、GMOあおぞらネット銀行で普通預金口座を使う際は、証券コネクト口座を使うことを推奨しているのだと思います。
普通預金の金利が高くなること、アプリで取引ができることも踏まえると、GMOあおぞらネット銀行で口座を開設する際は「証券コネクト口座」を利用するのがおすすめです。
セキュリティ対策の厳重さに定評あり
GMOあおぞらネット銀行は利便性だけでなく、セキュリティにも重きを置いています。
現在導入しているおもなセキュリティ対策だけでも、これだけあります。
■認証システム
- ワンタイムパスワードの発行
- ID認証
- トランザクション認証
- 生体認証
- 各種暗証認証
■取引の制限
- 一定以上の認証失敗時はログインや取引をロック
- 一定時間後は自動ログアウト
- 暗証番号ロック
■通信管理
- SSL通信暗号化
- ファイアウォール
- 不審なパケットを拒否するIPS機能
■不正利用防止
- 各種限度額の設定
- カード紛失時の機能停止
- デビットカード不正利用補償
さらに今後は、世界初のハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードを導入予定です。
このデビットカードには液晶やLEDが埋め込まれており、最初にカード上のボタンでパスコードを設定して使います。
利用者が自分で設定したパスコードを入力して起動させないと決済ができない仕組みなので、カードを紛失したときに不正利用されるリスクを減らせます。
アメリカのDynamics Inc.と開発中で、2019年春に発行予定とされていましたが、現在のところ提供時期未定となっています。
今後扱う予定のサービス
ほかにもGMOあおぞらネット銀行は、新たなサービスを随時追加していく予定です。
現時点でリリース予定のサービスは下記のとおりです。
■決済サービス
- クレジットカード
- ブロックチェーン決済
■証券口座との連携サービス
- 証券商品窓販
■ローン商品
- 個人向けローン
- 住宅ローン
- 法人向け融資
■その他
- AI・ビッグデータ
- スマートコントラクト
- プラットフォーム銀行
- 認証高度化
- IoT連携
クレジットカードをはじめ、フィンテック技術を駆使した新たな決済方法も導入していく予定です。
投資系商品も増やしていくので、資産運用に関心がある人にとっても使いやすいネット銀行になっていきそうです。
また、ローン商品も扱う予定です。
ローン業界でも画期的なサービスを生み出すかもしれません。
オープンAPIでより安全・便利
今後、GMOあおぞらネット銀行はオープンAPIを導入することで、サービスの幅を広げていく方針です。
オープンAPIとは、銀行と外部業者が安全にデータを連携できるシステムです。
わかりやすい例をあげると、銀行アプリから振込を行えたり、家計簿アプリに取り込んだりということも可能になります。
どこが安全かというと、連携する業者に銀行のパスワードなどが知られないという点です。
オープンAPIはセキュリティ情報を介さずにデータ連携のみ行う、というイメージなので、安心して利用できます。
GMOインターネットグループは、クレジットカードなどの決済代行サービスに強みを持っています。
なかでも、GMOペイメントゲートウェイというグループ企業は、10万店舗以上の導入実績がある大手ペイメント企業です。
ブロックチェーン技術で新たな決済方法も生まれるかも
GMOあおぞらネット銀行は、「ブロックチェーン技術によって新しい決済方式を開発する」と発表しています。
ブロックチェーンとは、おもに仮想通貨の決済を支えてきたシステムです。
具体的には、データベースの一部を共通化することで別会社同士のデータ連携がしやすくなるという、オープン型の金融サービスです。
オープンAPIとあわせて、金融取引に大きなインパクトを与えるフィンテック技術のひとつと言えます。
GMOインターネットグループには、ビットコインを扱うGMOコイン株式会社という企業があるので、ここでのノウハウを活用してブロックチェーン技術を取り入れていくと考えられます。
今後、GMOあおぞらネット銀行が常識を変えるような決済システムを生み出すかもしれません。
中小企業への融資にも注力
GMOあおぞらネット銀行の他社との違いの1つに、中小企業向けの融資に力を入れるという点があります。
この方針を支えるのは、GMOインターネットグループです。
GMOインターネットグループはネットショップを始める事業者向けの支援サービスなどを通じて、多くの中小事業者との取引をしています。
そこに、あおぞら銀行の融資ノウハウを活用することで、中小事業者への小口融資に注力できる体制が整うということです。
ここが、今までのネット銀行との差別化ポイントの一つです。
従来のネット銀行は、預金やローンなどの個人向け業務、つまりリテール部門をメインにしているところがほとんどでした。
ネット取引に限定することで、店舗を置くコスト(土地代や人件費)を減らし、そのぶん手数料を安くしたり預金金利を高くしたりしています。
それによって、ネットバンキング(スマホ決済など)を利用する個人客が、安いネット銀行を選ぶケースが増えてきていました。
GMOあおぞらネット銀行が、中小事業者への貸付で売上ボリュームを占めるようになれば、個人向けサービスの拡充にも繋がると思います。