お金のプロ!ファイナンシャルプランナーという職業とその仕事に関するまとめ

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ファイナンシャルプランナー

「ファイナンシャルプランナー」という資格があります。通称「FP」と呼ばれるこの資格は、お金のプロフェッショナルを育成するためのものです。

ファイナンシャルプランナーという言葉は一般的に知られていますが、その職業の方がどのような仕事をしているのか、またどうやって稼ぎを得ているのかは知らない人も多いと思います。

ちなみに私もFP3級を取得していますが、はっきりいって、FPの資格を取ったからと言って、仕事はないです。。。

また、話に聞くと、1級を取っても仕事がないのは同じなのだとか。つまり、俗にいう「食える資格」ではありません。

しかし、ファイナンシャルプランナーを目指してお金の知識を身に付けると、身の回りの生活で色々なことがわかるようになります。例えば、おすすめされた保険が損なのか、得なのか?とかですね。

今回はファイナンシャルプランナーについて、その職業や年収、稼ぎ方をまとめます。

ファイナンシャルプランナーの仕事と稼ぎ方

パソコンを持つ女性

ファイナンシャルプランナーで食うのは難しい。これは事実です。しかし、世の中にはファイナンシャルプランナーの仕事で稼ぎを得ている人もたくさんいます。

その人達の仕事はどのようなものなのでしょうか。日本FP協会が2011年に行ったファイナンシャルプランナー業務調査の結果をもとに紐解きます。

保障・補償設計

保険の相談

FPの仕事で最も多いのは、「保障・補償設計業務」です。

これはいわゆる「リスクマネジメント」のことで、将来起こりうる「万が一」に備える提案をする仕事となります。つまり、保険商品の販売・提案ですね。

現在加入中の保険よりも安いものを提案したり、相談者の世帯年収や年齢に応じて、「この保険をこれぐらいかけておくと適切ですよ」といったアドバイスを行います。

この仕事は、相談料だけでなく、販売した保険の販売手数料を保険会社から受け取れます。

保険会社から得られる販売手数料が意外と大きいため、ファイナンシャルプランナーの収入源のひとつになっています。

相続・事業承継設計

自営業の老夫婦

お年寄りから子どもへ資産を残す場合、相続税がかかります。

また、お年寄りの方が会社経営者だった場合、その会社を子どもに渡すのか、それとも売却してしまうのか、精算するのか、といったさまざまな選択肢を考えなければなりません。

おそらく、この記事を読んでいる多くの方は、相続なんて関係のない話だと思います。しかし、相続税は意外と高く、実際に相続に対する相談というのは結構多いです

最近は、相続税対策としてマンションを購入したりするケースも多く見かけます。

先ほどの保険販売に通じる部分がありますが、この場合相続対策としてマンションの購入をおすすめし、不動産から販売手数料を受け取るといったケースもあります。

ライフプランニング

夫婦

将来にどういったお金が必要になるか。また、老後にどれくらいのお金を残しておけば安心して暮らしていけるか?

こういった問題を、家族構成や現在の世帯年収、状況に応じて適切に考えるのが、「ライフプランニング業務」です。

例えば、小さなお子さんを抱える家族なら、子どもが6歳になる頃には小学校への入学費用がかかります。

その6年後には中学への進学費用、そして3年後に高校。高校には受験が必要なので学習塾に入ることも考えなければならない。といった具合に、将来のいろいろな想定ができます。

そして、そのつど必要になるのがお金です。計画的にお金を積み立てておかなければ、子どもを高校・大学に行かせるお金がない。といった問題に直面してしまうかもしれません。

そうした将来の計画表を作り、6年後に子どもの入学費用に◯◯万円必要だから、今から毎年◯万円を、◯%金利の3年もの定期預金で積み立てておきましょう

こうした提案をするのが、ライフプランニング業務です。もう一つ、老後の相談について、リタイアメントプランニングという業務もあります。

金融資産運用設計

グラフ

現在は、さまざまな金融資産が登場しています。例えば、先日楽天銀行から「年利65%の南アフリカランド建て外貨定期預金(1週間)」が届きました。

年利65%というとすごく美味しいと思ってしまうのですが、果たして本当にお得なのか?という話です。

この場合、為替コストや為替変動リスクを考えると、そこまで美味しい話でもないというのが私の判断です。

こういった金融資産に関する正しい知識を提供するのが金融資産設計の仕事です。その他、税務に関する相談の「タックスプランニング」や「不動産運用設計」といった仕事もあります。

企業内で仕事をする

会社員

FPとして独立をしていなくても、銀行や証券会社、保険会社など、金融機関に務める上で、ファイナンシャルプランナーの資格は有利に働きます

金融機関への就職がしやすくなったり資格手当が出ることもあるので、この点は大きなメリットです。

金融機関では、窓口や顧客先で保険や投資信託を販売する必要があるため、どうしてもお金に関する知識は身につけておく必要があります。

現実的なお仕事は・・・

悩む男性

上記のように、お金のプロフェッショナルであるFPには、いろいろな仕事があります。しかし、冒頭でも説明しましたが、実際には資格を取得したからといって仕事があるわけではないのが現実です。

また、現実にはファイナンシャルプランナーのお仕事で最も多いのは、

  • セミナー
  • 執筆業務

だと私は思います。
お金に関する話題をテーマに、セミナーで登壇する仕事。また、ネットのコラムや雑誌・書籍などでお金に関する知識を執筆する。

こういった仕事が一番多いのではないかなと思います。

とは言え、「主婦の財テク方法7選!苦しかった家計が見違えるほど改善」という記事にも書いていますが、執筆でお金を稼げる仕事は最近増えています。

ファイナンシャルプランナーの資格を持っていて、お金に関する仕事ができるようになれば「稼げる方法」の間口がより広がるのは間違いありません。

年収はどれくらい?

FPの年収

個人のFPで活動されている方の平均年収は305万円です。

1時間あたりの相談料が6,300円程度で、これは経験年数に応じて上がっていく傾向にあります。FP歴10年以上の方に相談すると、相談料は8,000円を超えることも。

経験年数や知名度が上がるほど、仕事が増える仕事です。経験年数が15年以上の方は平均年数902万円、そのうち2割程度の方が年収1,000万円オーバーを達成しています。

ただ、ファイナンシャルプランナーは保険などの営業の仕事が多いのも事実。相談業務をきっかけに、その中で保険や不動産の販売を行うことで、保険会社や不動産会社から、販売手数料をもらう仕組みです。

営業能力などがある人、自分から積極的に仕事を取れる人であれば、「FP」という資格を武器にして、かなり食えるのではないかと思います。

また、金融のプロとして、FP+その他の資格を組み合わせて活動している人も多いです。例えば、

  • FP+税理士
  • FP+社労士
  • FP+中小企業診断士
  • FP+宅建

などです。

例えば、あなたが税理士の資格をとって、税理士事務所をオープンさせると、税務相談を求めてお客さんがやってきます。

その中で、節税策を考案し、節税に繋がる保険商品や不動産を紹介する。このような場合に、FPの知識が役立ちます。

同様に、独立開業をしなくても、税理士事務所にFPとして就職するという方法も考えられますよね。

下記の記事では、年齢別にどれくらいの資産を築いておくべきかについてまとめています。

データによると、20代のうちにがんばって200万円ぐらいの資産は貯めておきたいところなのですが、ファイナンシャルプランナーの年収300万円では少し難しいかもしれません。

まずは副次的な資格として活かそう

ファイナンシャルプランナー

FPの資格を取ったからと言って、いきなり独立して食べていくのは難しいと思います。

上記のように、まずは副次的な資格として、金融機関やFP事務所に所属したり、社労士として活動しながら、金融商品の提案をするといった方法で、実績を積むのがおすすめです。

お金に関する疑問を抱えている人は山ほどいます。

しかし、実際にお金を払ってまでFPに相談しようと思うのは、数少ないお金持ちの人だけです。そして、そういったお金持ちの人と知り合うには、ある程度の実績やコネが必要となってくるのです。

ということで、今回はファイナンシャルプランナーの仕事について紹介しました。私も趣味の範囲でしかやっていませんが、頑張ってFP2級を目指したいです。

ネット銀行100の活用術では、私が身につけた知識も含め、積極的に共有していきたいと思います。FPの方に相談するお金がなくても、当サイトを見てもらえればお金の知識が身につく、そんなサイトを目指しています。

次の記事は「マネックス証券のiDeCoでおすすめのファンドを厳選、良い投資信託を選ぶ」です。

最近話題の個人型確定拠出年金「iDeCo」について詳しく解説しています。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。(2020年8月13日 更新)

ありがとうございます。

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