豪ドルMMFはお得なのか?外貨定期預金との金利を比較
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高金利な海外通貨として人気の豪ドル(オーストラリアドル)は、外貨預金やFX、そして外貨建てMMFでも評判です。
一般的に新興国の外貨預金はインフレによって円高に振れやすいデメリットがありますが、豪ドルは高金利かつ先進国通貨なので、ほかの国と比べても安定的に運用できます。
豪ドルを運用する代表的な金融商品は、証券会社が販売するMMFと、銀行が販売する外貨預金です。
いずれも豪ドルを預け入れて運用するという手法は同じです。
では、豪ドル建ての通貨を選ぶ場合、
- 豪ドルMMF(証券会社が販売)
- 豪ドルの外貨預金(銀行が販売)
のどちらを選んだほうがお得なのでしょうか。
MMFと外貨預金を選ぶときに重要な、金利(利回り)と為替手数料の両方を重視しつつ、比較してみました。
豪ドルMMFと外貨預金を比較
さっそく、主要な証券会社の豪ドルMMFと、銀行の外貨預金を比較してみました。
金利と為替手数料を一覧にすると、下記の通りになります。
下記は記事執筆時点(2021年6月)の情報です。
■証券会社の豪ドルMMFの比較
証券会社名 | 豪ドル建て利回り(金利) | 豪ドル 為替手数料 |
---|---|---|
野村證券 | 年0.000% | 80銭 |
大和証券 | 繰上償還 | — |
マネックス証券 | 繰上償還 | — |
楽天証券 | 繰上償還 | — |
SBI証券 | 取扱終了 | — |
■銀行の豪ドル外貨預金の比較
銀行名 | 豪ドル建て利回り(金利) | 豪ドル 為替手数料 |
---|---|---|
PayPay銀行 | 年0.001% | 30銭 |
ソニー銀行 | 年0.001% | 45銭 |
auじぶん銀行 | 年0.01% | 50銭 |
楽天銀行 | 年0.01% | 45銭 |
住信SBIネット銀行 | 年0.001% | 24銭 |
※手数料は片道です。買付・解約までを考える場合、手数料は表記の2倍になります。
これだけ見ると、利回りはMMFが高いものの、為替手数料は銀行の方が安いので、どちらがお得か判断しづらいです。
そこで仮に300万円を1年間運用した場合、運用結果がどうなるかも試算してみました。
300万円を1年間運用する試算
為替変動はなかったものと考え、上記で比較した証券会社のMMFと銀行の外貨預金で試算してみました。
まずは、MMFから見てみます。
■証券会社の豪ドルMMFを1年間運用した試算
- 野村證券
- 48,660円の利益 – 48,000円の手数料 = 660円の利益
- 大和証券
- 41,010円の利益 – 60,000円の手数料 = 18,990円の損失
- マネックス証券
- 46,140円の利益 – 42,000円の手数料 = 4,140円の利益
- 楽天証券
- 45,810円の利益 – 42,000円の手数料 =3,810円の利益
- SBI証券
- 45,810円の利益 – 60,000円の手数料 =14,190円の損失
上記の通り、MMFは5社中3社で利益が生まれていました。
では、銀行の外貨預金はどうでしょうか。
■銀行の豪ドル外貨預金を1年間運用した試算
- PayPay銀行
- 18,000円の利益 – 18,000円の手数料 =プラマイゼロ
- ソニー銀行
- 18,000円の利益 – 27,000円の手数料 =9,000円の損失
- auじぶん銀行
- 6,000円の利益 – 60,000円の手数料 =54,000円の損失
- 楽天銀行
- 15,000円の利益 – 27,000円の手数料 =12,000円の損失
- 住信SBIネット銀行
- 12,000円の利益 – 18,000円の手数料 =6,000円の損失
外貨預金では、PayPay銀行がプラマイゼロになった以外は、すべて損失が出てしまいました。
このように比較してみると、外貨預金よりも外貨建てMMFの方が良い結果になっていることがわかります。
1年間の運用だけで結果を見てみると、100%損してしまうケースもありました。なかでも、auじぶん銀行の54,000円の損失はかなり損です。
外貨預金だからお得だと思ってやってみたら、実は手数料の分だけ損をしていた…というパターンです。
しかし忘れてはいけないポイントとして、手数料は一度きりだが、金利は保有期間が長いほど増えるということです。
つまり、1年の運用だけで見ると損になっていても、2年3年と運用期間を伸ばしていけば、得になっていきます。
たとえauじぶん銀行のようなスペックでも、長期で運用すれば利益は出ます。
長期運用になるほど外貨建てMMFが強い
また、運用期間が長くなるほど、利回りが高い金融機関を選ぶほうが、利益が雪だるま式に増えやすいです。
つまり、買付時と解約時に高い為替手数料を支払ったとしても、もっとも高い利回り(金利)を提供している金融機関を選んだほうが、長期の視点で考えると得策です。
今回の豪ドルの運用で言うと、長期運用をするなら外貨預金よりMMFの方が得ということです。
仮に、300万円を複利計算で5年運用してみると、その差は歴然でした。
■証券会社の豪ドルMMFで500万円を5年間運用した試算
- 野村證券
- 251,321円の利益 – 48,000円の手数料 = 203,321円の利益
- 大和証券
- 210,733円の利益 – 60,000円の手数料 = 150,733円の利益
- マネックス証券
- 237,906円の利益 – 42,000円の手数料 = 195,906円の利益
- 楽天証券
- 236,152円の利益 – 42,000円の手数料 =194,152円の利益
- SBI証券
- 236,152円の利益 – 60,000円の手数料 =176,152円の利益
証券会社のMMFは15万円以上の利益が生まれ、野村證券では20万を超える利益が出ました。
一方、外貨預金ではそこまで大きな利益を生み出せない計算になりました。
5年間の運用でも、まだ損失が出ている銀行もあります。
■銀行の豪ドル外貨預金で500万円を5年間運用した試算
- PayPay銀行
- 91,086円の利益 – 18,000円の手数料 =73,086円の利益
- ソニー銀行
- 91,086円の利益 – 27,000円の手数料 =64,086円の利益
- auじぶん銀行
- 30,120円の利益 – 60,000円の手数料 =29,880円の損失
- 楽天銀行
- 75,753円の利益 – 27,000円の手数料 =48,753円の利益
- 住信SBIネット銀行
- 60,481円の利益 – 18,000円の手数料 =42,481円の利益
改めて比較した証券会社と銀行の運用試算結果を見ると、最終利益はほぼ、利回り(金利)が高い順になりました。
5年運用してまだ損失状態のauじぶん銀行、、、実はこういうことも結構あります。
これは、同社が豪ドルの外貨預金に力を入れていない証拠です。
しかし、ほかの通貨だと他社よりも良い結果になったり、キャンペーン金利が提供されていることもあり、結局のところ、損か得かは自分自身で計算するしかありません。
ただ、私がおすすめしたいのは、「長期運用を考えるなら手数料よりも利回り(金利)が高い金融機関を選ぶこと」です。
その結果、銀行の外貨預金よりも証券会社の外貨建てMMFの方がメリットが大きくなるケースが多いです。
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