ネット銀行の預金残高ランキング 利用者に信用されている銀行は?
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
銀行の経営状況を信用できるかどうか計る指標の一つに、預金残高があります。
預金残高が多いということは、利用者が多くのお金を預けていることを意味します。多くの人が信用する銀行であれば、安心して利用できます。
今回は、主要ネット銀行の預金残高ランキングをまとめました。
※預金残高データは、2019年11月時点のものです。
目次
預金残高ランキング
預金残高が大きい銀行ほど、安心して大きなお金を預ける人が多い銀行といえます。
ネット銀行を比較する基準のひとつとして、参考になります。
1位:住信SBIネット銀行 5兆124億円
5兆124億円
住信SBIネット銀行は、預金残高が5兆円を超えます。ネット専業銀行No.1なだけでなく、一部の地方銀行よりも多い金額です。
預金残高が多いのは、個人投資家の運用資金をうまく取り込んでいるからだと考えられます。
住信SBIネット銀行には、ネット証券最大手のSBI証券と連携する「SBIハイブリッド預金」というサービスがあります。
SBIハイブリッド預金を使うと、銀行口座と証券口座の資金移動がスムーズになり、資産運用しやすくなります。
SBI証券は、楽天証券と並ぶ人気ネット証券会社です。iDeCoやNISAを始めるためにSBI証券に申し込み、住信SBIネット銀行を同時に口座開設する人も多くいます。
投資をしない人にとっても、住信SBIネット銀行はATM手数料や振込手数料が低く、ふだん使いに向いています。
2位:大和ネクスト銀行 4兆459億円
4兆459億円
大和証券グループのネット銀行「大和ネクスト銀行」は、急速に預金残高を増やしています。2011年の時点では1兆円程度で、8年で4倍以上の預金残高になりました。
現在、大和ネクスト銀行で口座開設すると、大和証券の証券口座も同時に開設となります。銀行口座と証券口座の連携が強みです。
資金移動の手間がかからないスウィープサービスで、スムーズな取引が可能です。銀行口座も、高い金利がつきます。
3位:イオン銀行 3兆5,608億円
3兆5,608億円
イオン銀行も、着実に預金残高を増やし続けています。2015年の預金量は1兆円台でしたが、ここ数年で約3倍になりました。
全国のイオン各店にて口座開設の呼び込みを行うなど、ユーザーの取り込みに積極的な印象です。
特定の取引を行うと優遇を受けられる「イオン銀行Myステージ」も、イオン銀行の口座を持つメリットです。
特に普通預金の金利優遇は大きく、定期預金並みの高金利で普通預金が利用できます。メガバンクを大幅に上回る高金利です。ATM手数料や振込手数料も最大で月5回無料になります。
銀行取引でWAONポイントが貯まるので、イオンでよく買い物する人や、電子マネーWAONを活用する人におすすめです。
4位:楽天銀行 3兆1,305億円
3兆1,305億円
楽天銀行は、ネット銀行のなかで口座数No.1のネット銀行です。すでに700万口座を越えています。
ネット銀行としての歴史が長く、預金残高も増え続けています。
楽天銀行で取引すると、楽天ポイントが貯まります。楽天カードや楽天市場などの、いわゆる「楽天経済圏」をよく利用する人は、持っておきたい銀行口座です。
特に評判のサービスは、楽天証券と口座連携するマネーブリッジです。
マネーブリッジを利用すると、普通預金の金利が大幅にアップします。貯蓄用口座としてネット銀行を利用したい人にもおすすめです。
5位:ソニー銀行 2兆3,581億円
2兆3,581億円
ソニー銀行も、最大手級の預金残高を誇っています。
ソニーブランドの安心感があるネット銀行で、親会社にはソニー損保やソニー生命といった大手保険会社がついています。
金融商品が豊富で、さまざまな目的のユーザーがソニー銀行を利用しています。
ソニー銀行は、外貨預金に力を入れています。外貨預金の金利は高く、為替手数料は低めです。
海外でソニー銀行のデビットカードを使うと、外貨預金から直接支払えるのも便利です。海外によく行く人におすすめです。
6位:オリックス銀行 1兆9,169億円
1兆9,169億円
オリックス銀行は、定期預金の金利が突出して高いのが最大のメリットです。
大口の定期預金を申し込む人も多く、預金量を押し上げていると考えられます。
特に、法人向け口座「eダイレクト預金」を始めた2009年5月あたりから、急激に預金残高が増えています。法人口座としても評価されています。
定期預金以外に、投資信託やカードローンも多く利用されています。
7位:auじぶん銀行 9,403億円
9,403億円
auじぶん銀行は、携帯キャリアauを運営するKDDIと、三菱UFJ銀行が共同設立したネット銀行です。auユーザーを中心に利用者を増やし、預金残高を増やし続けています。
ほとんどの取引がスマホで完結することから、「スマホ銀行」とPRしています。
セブン銀行ATMの「スマホATM機能」にいち早く対応したのも、auじぶん銀行です。キャッシュカードなしで、auじぶん銀行アプリだけで入出金ができます。
三菱UFJ銀行との相性がよく、三菱UFJ銀行への振込みが手数料無料などのメリットもあります。
8位:PayPay銀行 8,038億円
8,038億円
PayPay銀行は、国内初のネット銀行です。
PayPay銀行の強みは、預金残高の多さだけではありません。財務健全性を測る自己資本比率は、ネット銀行No.1です。
初めてネット銀行を利用する人でも、安心して申し込める銀行といえます。セキュリティ対策が厳重で、安全面も申し分ありません。
近年は、PayPayやVポイントとの提携も強化しています。今後も利用者が増えると予測できるため、預金残高も急速に伸びる可能性があります。
9位:セブン銀行 4,418億円
4,418億円
知名度の高いセブン銀行は、預金残高が少なめです。同じ流通サービス企業系列のイオン銀行とも、大きな差があります。
セブン銀行の預金残高が少ない理由は、ATMビジネスを中心に利益を得ているからだと考えられます。
セブン銀行の主な利益は、セブン銀行ATMの提携先銀行からの手数料です。
セブン銀行ATMは、大手銀行から地方銀行、信用金庫まで、多くの金融機関の取引ができます。その提携先から、ATM使用料として手数料を受け取り、ATM事業を運営しています。
預金残高が少なくても、継続的に銀行から収入を得られるビジネスモデルです。
他社に比べると、個人向けサービスがやや少なめなのも、預金量が少ない原因だと考えられます。たとえば、セブン銀行は住宅ローンを扱っていません。
預金残高の多さが意味すること
多くのネット銀行は、預金残高を堅調に増やし続けています。預金残高が多い理由は、主に下記2点です。
- お金を預けている利用者数が多い
- 大口顧客(お金持ち)が大金を預けている
少ない資金を預ける人が集まっても、なかなか大口顧客の預金にはかないません。預金残高が多い銀行は、お金持ちが多く利用している可能性が高いです。
預金残高が多い銀行は、お金持ちが安心して大金を預けるだけの信頼がある銀行といえます。
一方、口座数が突出して多い銀行もあります。口座数が多い銀行は、お金持ちに限らず、幅広い資産額の人が利用しています。
預金残高No.1が住信SBIネット銀行なのに対し、口座開設数No.1は楽天銀行です。楽天のサービスを利用する人にとってはもっとも身近なネット銀行で、口座開設するメリットが大きいためです。
銀行としての安定感も重視するなら、自己資本比率も参考にすることをおすすめします。自己資本比率が高い銀行ほど、破綻リスクが低いといえます。
安全性の高いネット銀行はこちら:
自己資本比率でネット銀行の安全性を比較 安心して預金できる銀行は?