セキュリティトークンの電池が切れたときは有料か無料か?銀行ごとの対処法を比較
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ネットバンキングの不正取引を防ぎ、セキュリティを高める「セキュリティトークン」の手数料について解説します。
セキュリティトークンとは、ワンタイムパスワードを発行できる小さなハードウェア機器です。スマホから振り込みする際など、ネットバンキング利用時の2段階認証に使用します。
大手銀行ではゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ネット銀行ではPayPay銀行とソニー銀行が、セキュリティトークンを発行しています。キーホルダーやカード型など、持ち歩きやすいデザインです。
セキュリティトークンの申込時や電池切れ、紛失の際に、手数料がかかるのかを調べました。
目次
ネット銀行のトークンは基本無料
ネット銀行のセキュリティトークンは、新規発行や電池切れ、故障による再発行は無料です。
PayPay銀行は、口座開設すると郵送でセキュリティトークンが届きます。ソニー銀行は、トークン発行を希望すれば、無料で発送してもらえます。
セキュリティトークンの電池切れや故障も、自己都合による再発行ではないので、手数料なしで再発行できます。
動作がおかしい、液晶の表示に不具合がある場合は、早めに再発行することをおすすめします。銀行マイページから再発行の申し込みが可能です。
再発行申請中に振り込みたい場合は、提携ATMでキャッシュカードを使い振り込めます。
PayPay銀行のキャッシュカードで振り込みできるのは、三井住友銀行ATMです。
トークン発行が有料のケースとは
追加発行や紛失による再発行は、再発行手数料がかかります。自己都合による再発行は有料です。
ゆうちょ銀行は、新規発行・再発行とわず完全有料です。
追加発行
PayPay銀行・ソニー銀行ともに、セキュリティトークンは一人あたり2台まで持てます。紛失にそなえて予備を持ちたい人や、自宅用・仕事用で2台持ちしたい人などにニーズがあります。
口座開設時に発行できるセキュリティトークンは、1台です。2台目のトークン発行を依頼すると、発行手数料1,100円(税込)が必要です。
発行手数料は、セキュリティトークン発行の手続き後に、円普通預金口座から引き落としとなります。
紛失による再発行
セキュリティトークンを紛失した場合も、再発行手数料が1,100円かかります。
再発行を申し込む前に、マイページから「トークンロック」の手続きをすることをおすすめします。なくしたセキュリティトークンを凍結し、第三者による不正利用を防げます。
凍結手続きを終えたあと、続けて再発行手続きを済ませれば、スムーズに新しいセキュリティトークンを受け取ることができます。
ゆうちょ銀行はすべて有料
ゆうちょ銀行のセキュリティトークンは、新規申込も再発行もすべて有料です。
紛失だけでなく、故障や電池切れによる再発行も、例外なく1,620円(税込)の手数料が発生します。
ゆうちょ銀行のセキュリティトークンが有料化したのは、「ゆうちょ認証アプリ」サービスが始まったからです。
ネットバンキング「ゆうちょダイレクト」にログインする際、専用アプリで本人認証し、セキュリティを高められるようになりました。スマホの生体認証(iPhoneのFace IDなど)にも対応しています。
ハードウェアのセキュリティトークン発行を有料にすることで、ゆうちょ認証アプリの利用を推奨しているともいえます。
ゆうちょ銀行のセキュリティトークン発行は、ゆうちょダイレクトからのみ申し込めます。
窓口や電話では受け付けていません。
トークンの電池が切れた際の対応方法
セキュリティトークンはバッテリーで動作するため、電池切れになる場合があります。
電池切れになったら、カスタマーセンターに問い合わせて、ハードウェアを再発行する必要があります。
有効期限があるトークンは、期限より長く電池が持つようになっています。しかし、製造タイミングによっては、電池が切れる可能性もあるかもしれません。
PayPay銀行とソニー銀行の、セキュリティトークンが電池切れになったときの対処方法を比較してみました。
PayPay銀行
PayPay銀行のセキュリティトークンは、有効期限が近づくと、PayPay銀行から自動的に新しいトークンが届きます。こちらから手続きをする必要はありません。
約5年に1回、新しいトークンに交換します(交換の場合は無料)。
セキュリティトークンの電池は、有効期限(5年)より長く使える仕様です。有効期限ごとにトークンを交換すれば、電池切れにはなりません。
PayPay銀行のセキュリティトークンは、当初はキーホルダー型でした。現在は、よりコンパクトなカード型に切り替わっています。
ソニー銀行
ソニー銀行のセキュリティトークンには、有効期限が設定されていません。バッテリー切れが起こる可能性があります。
セキュリティトークンの「更新予定日」が近づくと、ソニー銀行から更新の案内が届きます。その案内に従い、バッテリー切れ前に新しいトークンに交換します。交換手数料は無料です。
バッテリー残量が10%未満になると、液晶にエラー表示が出ます。電池切れが近づいたらカスタマーセンターに問い合わせて、新しいトークンを発行してもらいます。
ソニー銀行のセキュリティトークンは、重量わずか13gの小型キーホルダー型です。持ち歩きに便利です。
しかし、ソニー銀行では現在、アプリを使う「スマホ認証方式」を推奨しているようです。
▼ソニー銀行の口座開設画面 認証方式の選択
トークンアプリが主流になりつつある
現在は、ハードウェア型のセキュリティトークンではなく、ソフトウェアトークンが主流になりつつあります。
トークンアプリや認証アプリで2段階認証を行い、ネットバンキングのセキュリティを向上する仕組みです。ソフトウェア型だと、ハードウェア機器の欠点である、電池切れや紛失リスクがありません。
主要銀行の認証アプリは、スマホの生体認証にも対応しています。生体認証でログインすると、とてもスムーズに認証が完了します。
ハードウェアトークンを起動し、ワンタイムパスワードを発行し、ネットバンキング画面に手入力する手間がなくなります。
ハードウェアトークンを発行していない銀行でも、認証アプリなどがあれば安心して利用できます。
スマホ決済のセキュリティなどはこちら:
スマホ決済アプリのセキュリティ対策三原則 アカウント乗っ取りを回避
1件のコメント
トークン申し込みおよび再発行に係る料金は、紛失による再発行の場合を除き、無料としておりましたが、2019年7月20日(土)以降料金を改定し、一律1,620円といたします。