年収や勤続年収も見られます、住宅ローンの審査基準まとめ
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できることなら住宅ローン金利は低く抑えたいものです。
しかし、一般的に低金利になるほど審査基準は上がります。
金利を低く抑えるためには、単純に住宅ローンを比較して低金利の銀行を見つければよいだけでなく、あなた自身の属性も上げていかなければなりません。
では、自分の「属性」とは何なのか?
金融機関が住宅ローンの審査でチェックする項目をまとめました。
目次
住宅ローンの審査で見られるポイント
銀行の預金残高や取引履歴
住宅ローンを申し込む場合、日常的に取引のある銀行で申し込んだ方が審査は通りやすいです。
なぜなら、その銀行はあなたの資産となる「預金残高」をチェックしたり、これまでの銀行の取引履歴を参照できるからです。
あなたのメインバンクではない銀行に住宅ローンを申し込んだ場合も、信用情報機関を通じてある程度の情報は共有されていますが、さすがに預金残高までは見ることができません。
できることなら、メインバンクの住宅ローンを利用することをおすすめします。
また、メインバンクであれば、定期預金や投資信託など、銀行が提供しているその他の金融商品の情報もチェックしてくれます。定期などが一定金額あれば、より審査に通りやすくなると言えます。
年収
あなたの年収は「返済能力」に直結する部分です。
当然、審査の際にはどれぐらいの稼ぎがあるのかが重要視されます。
年収に対する返済率があまりに大きすぎる場合は、融資できる金額が制限されるので、自分の年収に見合うだけの金額をローンで調達し、残りは頭金や親族から借りると言った手段を検討するのも良いと思います。
また、噂ベースではありますが、夫の年収だけでなく妻の年収も見られるとのことです。
世帯年収がいくらなのかについても、事前に把握しておきましょう。
勤務先と勤続年数
勤務先や勤続年数は、あなたの信用を測る上でも大きなポイントとなります。
上場企業など、名前の通っている企業に勤務していれば、それだけ「会社が倒産しにくい安定した職業である」と判断できます。
また、勤続年数が長いほど、将来的にも高い返済能力が見込めると判断できます。
職を転々としている人だと、いつ返済が滞ってしまうかわかりませんよね。。
ただし、勤務先や勤続年数は良く見せようにもどうにもならないので、正直に書きましょう。
家族構成
これも噂ベースですが、多額のローンになる場合、本人だけでなく配偶者や家族構成がどうなっているか、また親の職業や勤務先といった部分まで調査されることがあると聞きます。
家族構成についても、自分の力ではどうにもならないので、正直に記入してください。
個人の信用情報も見られる
住宅ローンの審査では、年収や家族構成といった「属性データ」のほかにも、クレジットカードやその他ローンの支払状況を確認します。
最近は、携帯電話も分割払い(割賦販売)で購入しているため、携帯料金の支払状況も信用履歴に残ります。
これらの情報は、信用情報機関が管理しており、金融機関によって情報が共有化されています。
銀行は信用情報機関を通じてこれらの情報にいつでもアクセスできるため、たとえば他社でカードローンの支払いを延滞している場合、その銀行での住宅ローン審査が不利になるといった状況が起こります。
信用情報機関については「住宅ローンの審査で見られる可能性がある信用情報リスト」でくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
携帯電話の料金支払い
携帯電話は、毎月発生する固定料金です。また、最近では携帯端末を「割賦販売」という分割払いで、携帯料金と一緒に払う仕組みが主流です。
この「割賦販売」について、正常な支払いができているかどうかチェックされます。
つまり、携帯電話料金の支払いが遅れたり、踏み倒してしまうと、個人の信用情報にキズが付き、住宅ローンの審査にも影響が及ぶのです。
クレジットカードの支払状況
私たち消費者が日常的に利用しているクレジットカード。
携帯料金と同じく、クレジットカードの支払い実績も信用情報機関を通じて見られます。
一般的に、クレジットカードの支払遅延を3回やってしまうと、いわゆる「ブラックリスト」に載ると言われています。もしブラックリストに載ってしまっても、一定の期間が経てば情報はリセットされます。
クレジットカードに関する信用情報は、おもにシー・アイ・シー(CIC)という情報機関が担っています。
CICによると、クレジットカードの延滞は支払い後5年、情報が残されることになります。
その他のローンの残高
自動車ローンやカードローン、消費者金融など、ほかの借入情報についても、信用情報機関を通じて共有されています。
返済の遅延や踏み倒しがないか?と言った項目もそうですが、「たくさん借りすぎていないか?」も、重要な審査ポイントです。
自動車ローンやカードローンが多額になっている場合、それだけ年収に対する返済率が高くなるので、住宅ローンの貸出がしにくくなってしまいます。
できることなら、ほかのローンを一旦完済した状態で住宅ローンを申し込みましょう。
また、過去に借金の経験があっても、しっかりと返していれば「返済実績がある」と判断され、審査ではプラス要因になることもあります。
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銀行の住宅ローン審査基準を徹底分析
住宅ローンの審査については、支払い遅延をなくすなど、自分の力でどうにかなる部分と、家族構成のように自分の力ではどうにもならない部分があります。
いずれにしても、「支払いを一回ミスしたから審査に落ちる」とか「家族構成がこうだから落ちる」といったことはありません。
すべての信用情報を総合的に判断し、最終的に各銀行の判断で住宅ローンの融資が下りるかどうかの決断がくだされます。
もし、住宅ローンの審査に落ちてしまった場合は、
- メインバンクの住宅ローンに変えてみる
- (金利が高くても)他の銀行をあたる
- 信用情報の回復に務め、期間をおいてから再申請する
といった方法が有効だと思います。
代表的な信用情報機関(CICやJICC)などは、1,000円の手数料を支払うことで、自分の信用情報を開示請求することも可能です。
もし、信用情報にキズが付いているのが原因で審査に落ちたのではないか?と思った場合は、信用情報機関に問い合わせ、自分の情報を請求してチェックしてみるのも良いと思います。
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