初心者向け◎カードローン、キャッシング、リボ払いの違い 利息が安いのは?
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カードローン、キャッシング、リボ払いは、いずれも急な出費や金欠時に現金を調達できる便利なサービスです。
しかし、どれが一番利息が少ないかなど、具体的な違いはわかりにくいです。
結論から言うと、利息を少なく抑えたい人におすすめのサービスはカードローン>キャッシング>リボ払いの順です。
その理由と、使い分けた方がいいケースを初心者向けに解説します。
読み切るまで5分ちょっと時間が掛かりますが、まずは借入れや返済の違いを知りたいというビギナー向け記事です。
目次
カードローン・キャッシング・リボ払いのわかりにくい違い
最初に、カードローン・キャッシング・リボ払いの違いをざっくり見ていきます。
のちほどくわしい説明をするので、この時点では何となくイメージを持つだけでOKです。
というのも現在、この3つの借入れ方法は違いが少なくなっており、利用者がわかりづらいと感じるのも無理はないからです。
まず、カードローン・キャッシング・リボ払いの借入方法・返済方法の違いは下記のとおりです。
種類 | 借入方法 | 返済方法 |
---|---|---|
カードローン | ローン専用カード (カードレス、銀行キャッシュカードを利用できる場合もあり) |
毎月返済 |
キャッシング | クレジットカード | 基本は翌月に一括返済 (毎月返済も可能) |
リボ払い | クレジットカード | 毎月返済 |
この表だけを見ると、どれも専用カードなしで借入れできるし、毎月返済もできるので、違いがわかりにくいです。
たとえばカードローンは、従来は専用ローンカードでATMからお金を引き出す…という方法がメインでしたが、今はカード発行せずに振込融資を受けられる金融機関も増えてきています。
銀行カードローンなら、いつものキャッシュカードでカードローンを組める業者も多いです。
また、カードローンの名称で「キャッシング」と名のつく商品が増えてきているのも、ユーザーが混乱してしまう理由のひとつです。
たとえば、ネット完結で申し込めるカードローンを「ネットキャシング」と呼ぶこともあります。
では、カードローン・キャッシング・リボ払いには具体的にどんな違いがあるか、もう少し見ていきます。
カードローン-もっとも低金利
低金利の金融機関も増えてきて、利息を抑えやすい
■カードローンのメリット
キャッシングなどに比べて利息が少なく済む
■カードローンのデメリット
初めての利用時は審査が必要
カードローンは住宅ローンなどと同じように、まとまった額を借入れて月々返済していくというスタイルが基本です。
お金に余裕があるときに、ATMやインターネットから繰上返済をすることで、さらに利息を少なく抑えることもできます。
また、後述するクレジットカードのキャッシングやリボ払いより金利が低いカードローンも多いので、利息をなるべく少なくしたい人はカードローンから検討することをおすすめします。
ただし、初めてカードローンを利用する際は審査が必要になるので、「今日中にお金が必要」など急いでいる場合は注意が必要です。
金融機関によって、何時までに審査が完了すれば即日融資ができるかという基準が違うので、事前に確認しておくと安心です。
とは言え、カードローンでも早ければ即日、遅くとも数日で結果が出ることがほとんどです。
どうしても急ぎの場合は、すでに持っているクレジットカードでキャッシングする方が確実です。
参考:即日審査できるカードローン金利ランキング 土日祝の振込が可能かも比較
キャッシング-急ぎの借入れ向き
「すぐに数万円が必要」など、急ぎで少額が必要なとき向け
■キャッシングのメリット
キャッシング枠以内なら最短即日に借り入れができる
■キャッシングのデメリット
ほとんどのキャッシング枠は10~20万円ほどで、大きな借り入れができない
最近は「キャッシング」という言葉をカードローンでも使うケースが増えていますが、ここでは「クレジットカードのキャッシング」をおもに解説します。
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、キャッシング枠に収まる金額であれば、都度の審査なしで借りることができます。
クレジットカードを契約する際の審査でキャッシング枠の審査も完了しているので、初めてキャッシングをするときも即日融資が可能です。
今までクレカのキャッシングと言えば、毎月のクレカ利用代金+キャッシング利用額を一括で翌月に支払う、という返済がスタンダードでした。
しかし近年は「キャッシングリボ」という方法で、キャッシング残高を毎月に分けて返済できるサービスが使えるクレジットカードも増えてきています(リボについては後述)。
※現在も「基本は一括返済」というカードは多く、月々返済をしたい場合は手続きが必要になることもあります。
しかし、ほとんどのキャッシング枠はカードローンの利用限度額より少ない、かつカードローンより金利相場が高めなのので、大きな金額を借りたい場合は不向きです。
一般的な年収の人なら、キャッシング枠は10~20万円ほどしかつきません。
リボ払い-クレカ代金を毎月定額で払う
クレジットカード払いの月々の負担が軽くなるが、計画性が必要
■リボ払いのメリット
毎月のクレカ支払額がほぼ同じになるので、無理なく返済ができる
■リボ払いのデメリット
長期的な返済になりやすく、毎月の返済額以上に支払う月が続くと返済が終わらない
リボ払い(リボルビング払い)は、クレジットカードの支払いを毎月定額で行う方法です。
たとえば、毎月2万円のリボ払いを設定していれば、月に5万円をクレカ払いしても支払額は2万円+利息のみになり、残りの支払額は翌月以降に支払っていくことになります。
最近はショッピング枠・キャッシング枠どちらにもリボ払いを使えるクレジットカードが増えています。
※ここではおもに、ショッピング枠のリボ払いについて解説します。
リボ払いのメリットは、一時的に支払額が増えても毎月の支払額はほぼ一定なので、月々の支払計画が立てやすいことです。
最近では、クレジットカードの支払額を確認して「今月は返済が厳しい」と感じたら、後からリボ払いに変更できるクレカも増えています。
しかしリボ払いを使いすぎると、いわゆるリボ払い地獄に陥ってしまうので注意です。
毎月の返済額以上の支払いを続けていると、いつまで経っても返済が終わらないという恐ろしいデメリットがあります(くわしくは後述)。
利息を比べる:単純比較では差が出にくいが…
実際に、カードローン・キャッシング・リボ払いでどれくらいの利息差が出るか、返済シミュレーションをしてみました。
ここでは一例として、楽天銀行で10万円を借入れて5ヶ月で返済した場合を比べます。
まず、楽天銀行のカードローン・キャッシング・リボ払いの金利は下記のとおりです。
■楽天銀行の各種金利(年率)
- カードローン:1.9~14.5%
- キャッシング:18.0%
- リボ払い:15.0%
カードローンの金利は、大きな借り入れをすると低くなりますが、楽天銀行は100万円未満の少額借入れだと年14.5%となります。
こう見ると「カードローンが低金利って言ってたけど、そこまで変わらないのでは?」と感じるかもしれません。
確かに、10万円を5ヶ月で返済する、という単純な比較では、大きな差は出ません。
ためしに最終支払額を比較してみると、下記のようになります。
■楽天銀行で10万円を5ヶ月で完済した場合の利息比較
比較 | 最終支払額 |
---|---|
カードローン | 103,652円 |
キャッシング | 104,435円 |
リボ払い | 103,750円 |
確かにこう見ると、そこまで大きな差がないように見えます。
少額を借りて計画的に返済するのであれば、利息の差はそこまで大きくなりません。
しかし、要注意なのはリボ払いです。
リボ払いで借金苦になる理由
クレジットカードのリボ払いが危険だとよく言われるのは、金利の高さだけが理由ではありません。
冒頭でも少し触れた通り、毎月の支払額を上回る額を使い続けると、一生返済が終わらないという恐ろしさがあるからです。
たとえば、毎月2万円のリボ払いに設定している人が、毎月4万円のカード払いを使ったとします。
楽天銀行と同じ利息15%で計算すると、下記のようになります。
■リボ払い額2万円で、毎月4万円を支払うシミュレーション
期間 | 前月残高 | 支払額 | 翌月に繰越す額 |
---|---|---|---|
1ヶ月目 | 40,000円 | 20,500円 | 20,000円 |
2ヶ月目 | 60,000円 | 20,750円 | 40,000円 |
3ヶ月目 | 80,000円 | 21,000円 | 60,000円 |
4ヶ月目 | 100,000円 | 21,250円 | 80,000円 |
※月々のリボ払い額=月々の支払額(2万円)+前月残高×年率(15%)÷12ヶ月
このように、毎月2万円ずつをリボ払いしても、毎月4万円も使ってしまうと残高が2万円ずつ増え続けます。
しかし、毎月の返済額は少しずつしか増えないため、借金が膨らんでいっている実感が沸きにくいのです。
これがリボ払いの怖さです。
どこかで繰上げ返済をしないと、一生完済できないという悪循環に陥ってしまいます。
人によっては、支払い方法がリボ払いになっていることに気付かずクレジットカードを利用している人もいます。
初期設定がリボ払いだった、1ヶ月だけリボ払いに変更したつもりがずっとリボ払いだった…など、原因はさまざまです。
不安な方は、一度確認してみても良いかも知れません。
リボ払いのリスク詳細はこちら:
リボ地獄から抜け出すコツ リボ払いのやばい仕組みと出戻らない方法
カードローンが一番おすすめ
リボ払いには上記のようにリスクがあるので、心配な人はカードローンもしくはクレジットカードのキャッシングを利用した方が安心です。
カードローンとキャッシングで比べると、カードローンの方がおすすめです。
理由は単純で、キャッシングより金利が低いところが多いからです。
特に、長期的に返済していく予定だと、数%の金利差が最終的に大きな差となります。
クレジットカードのキャッシングは「初回利用時に審査不要」というスピードが魅力ですが、最近は審査が早いカードローンも増えてきています。
たとえば、みずほ銀行とソフトバンクが共同設立したJ.Score(ジェイスコア)の個人向け融資サービスは、最短即日融資も可能、かつクレカキャッシングを下回る金利年0.8%~15.0%です。
ジェイスコアの登場により、一般的に「ノンバンクより銀行カードローンの方が低金利」と言われていた常識も覆りつつあります。
結婚式のご祝儀や携帯代の支払いなど、数万円の借入れであればクレジットカードのキャッシングを利用しても良いと思います。
しかし、10万円を超える借入れや長期返済を視野に入れた融資は、カードローンを優先して検討することをおすすめします。
繰上返済と残高確認がポイント
カードローン、キャッシング、リボ払いに共通の、なるべく少ない負担で借入れ+返済をするコツは、下記2点です。
■借り入れの返済負担を減らすためのポイント
- 繰上返済を活用する
- 毎月かならず借入れ残高を確認する
まず、私が一番重要だと考えているのは、繰上返済を積極的に行うことです。
ローンの利息は日割り計算なので、1日でも早く返済をした方が最終支払額が少なく済みます。
毎月返済をしている場合でも、お金に余裕があるときはどんどん繰上返済にあてることが望ましいです。
いずれもATMやネットバンキング(銀行の専用マイページから入金などができるサービス)などから繰上返済が可能です。
そして、毎月の借入残高を確認することも非常に重要です。
残高を見るクセをつけると、「あと何円だから、繰上返済で来月に完済しよう」「来月は出費が多いから、返済額をちゃんと確保しなきゃ」という返済の意識を持ちやすく、計画的な返済を継続しやすいです。
また、リボ地獄に陥っていたことに長年気づかなかった人の多くは、カードの利用明細を見る習慣がなかった人です。
利用明細を確認していれば、もしリボ払いにしたことを忘れていたとしても早めに気付いて対処できます。
それくらい、自分が今、どれくらいの借金をしているのかを理解することは重要です。
次は、カードローンが返済できない場合の救済措置 債務整理以外の方法は?です。
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