自動車ローンを低金利で利用するおすすめの方法 審査の注意点もあり
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
マイカー購入時、多くの人は自動車ローン(カーローン)を使います。現金一括払いができなくても、カーローンを組めば毎月少しずつ支払えます。
しかし、自動車ローンは金融機関によって金利の差があります。
低金利でカーローンを組むおすすめの方法や、審査の注意点などをまとめました。
目次
カーローン金利:ディーラーは高い
自動車ローンを組む金融機関によって、金利は大きく異なります。新車のローン金利の相場は、下記のとおりです。
■ローンの借入先別 新車の金利相場
業者 | 会社例 | 金利相場 |
---|---|---|
ディーラー | トヨタ、ホンダ、日産 | 年3.5~7% |
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行 | 年1.5~6% |
損保会社 | 損保ジャパン | 年2~3% |
ディーラーとは、自動車販売会社です。ディーラーで自動車ローンを組むと、見積もりから購入、ローン申込みまですべて店舗で行えます。手続きは楽です。
しかし、ディーラーでカーローンを組むと高金利になります。なるべく金利を低く抑えたい人は、銀行や損保会社も比較するのが望ましいです。
ディーラー営業スタッフの提案どおりではなく、「銀行でもカーローンを検討中です」と、一度持ち帰るのをおすすめします。
ディーラーで自動車ローンを組むもう一つのデメリットに、所有者名義がディーラーになる点があります。
本人名義ではありません。ローン完済までの買い替えや売却には、手間がかかります。
銀行や損保会社の自動車ローンは、自動車の名義は本人になるものがほとんどです。
マイカーローンを金利で選ぶなら、銀行や損保の方がおすすめです。
銀行カーローンは低金利
ディーラーより低金利な、銀行と損保会社の主要なカーローン金利を比較します。
銀行は、メガバンク・地方銀行・ネット銀行で各2社ずつ、計6社で比較しました。
■主要銀行の自動車ローン金利(年利)
銀行名 | 変動金利 | 借入可能額 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 2.975% | 50万~1,000万円 |
三井住友銀行 | 4.475% | 10万~300万円 |
横浜銀行 | 0.9~2.4% | 10万~1,000万円 |
池田泉州銀行 | 2.875%(WEB契約の場合 1.725%) | 10万~1,000万円 |
住信SBIネット銀行 | 1.775~3.975% | 10万~1,000万円 |
イオン銀行 | 3.8~8.8% | 10万~700万円 |
どの銀行も金利に幅があるのは、借入額や景気で金利の変動があるからです。一般的に、高額を借りると金利が安くなり、少額を借りると金利が高くなります。
銀行の自動車ローンは、ほとんどが変動金利です。景気変動でも金利が変わります。低金利が続く間は、固定金利よりお得になる場合もあります。
店舗でカーローンを組みたいなら、メガバンクや地銀、地元の信用金庫やJAバンクなどで相談するとよいです。
ネット完結で申し込みたいなら、ネット銀行が手軽でおすすめです。特に、上記で紹介した「住信SBIネット銀行」は、カーローンが低金利のうえ、ネット銀行としてのスペックも高いです。
住信SBIネット銀行で、特定の商品を利用していれば、カーローンの金利が0.5~1.0%引き下げになる優待もあります。
損保カーローンは種類が少ない
次に、損保会社のカーローン金利です。
カーローンを扱うおもな損保会社は、損保ジャパンです。
カーローンを扱う損保会社は非常に少なく、損保ジャパンのひとり勝ち状態です。
■主要損保の自動車ローン金利(年利)
会社名 | 変動金利 | 借入可能額 |
---|---|---|
損保ジャパン | 1.90~2.95% | 20万~1,000万円 |
最高金利も2.95%と、非常に低金利です。
さらに損保ジャパンのカーローンは、固定金利という特徴があります。
景気変動に強く、毎月支払う額も一定になり、返済計画が立てやすいメリットがあります。
申込みは、Web+郵送です。来店せずに、全国から申し込めます(→損保ジャパンの公式サイトはこちら)。
頭金を払うと金利優遇も
近年は、頭金なしで組める自動車ローンが増えています。頭金なしなら、契約時にまとまったお金がなくてもマイカーが買えます。
金融機関によっては頭金が不要、もしくは頭金を払うか選べます。
なかには、頭金を払うと金利が低くなる自動車ローンもあります。頭金も想定して貯金できると理想的です。
頭金の目安は、借入額の10~30%、もしくは10万円からなどの金額設定です。
頭金なしを選べるカーローンは、頭金の下限・上限に規定がないケースもあります。家計の状況に応じて利用するとよいと思います。
中古車は新車より金利が高い場合あり
中古車の購入に自動車ローンを組むなら、ディーラー側ではローンが組めない、もしくは金利が高くなる可能性があります。
ディーラーの新車の金利相場は、3.5~7%でした。中古車になると8~10%ほどに上がります。中古車は新車に比べると利益が少なく、金利などの手数料でも利益を出す必要があるからです。
それに対し、銀行や損保のカーローンは、新車か中古車かで金利に影響が出ません。中古車の分割払い購入をしたいときも、銀行・損保カーローンがおすすめです。
金利だけでなく「保証料」もチェック
自動車ローンを組む際は、金利手数料だけでなく、保証料がかかります。
保証料とは、保証人不要のほとんどのローンで必要な費用です。住宅ローンの初期費用でも、保証料は必要です。
保証料とは、ローンを組む際に保証人(本人が返済できなくなったら代わりに返済する人)を立てずに保証会社を利用する手数料です。
保証料を払っても、ローン返済が厳しくなったら返さなくてよいわけではありません。
返済が厳しくなったら、保証会社が返済額を立て替えます。その後は、保証会社が債務者に請求します。
借り入れる本人より、カーローン提供会社のための保証、というイメージです。
保証料は、ローンの金利に+約1.0%の上乗せで支払うケースが多いです。しかし、前もって保証料は金利に上乗せのカーローンもあります。
契約前に、金利に保証料が含まれているかの確認をおすすめします。
銀行の自動車ローンは保証料不要、もしくは保証料上乗せ済のところが多いです。
借入れ期間は1~10年
借入れ期間は、マイカーローンによって大きな差はありません。平均1~10年です。
少し短めの1~8年返済、短期間も対応する6ヶ月~10年のカーローンなどが一般的です。住宅ローンのように何十年かけて返済、というのは難しいです。
返済が長期になるほど、利息は高くなります。可能な限り早い完済が理想です。
ボーナス返済や繰上返済をうまく使い、積極的にローンの残高を減らすのがおすすめです。
ローンの借り入れは、元金(借りるお金)に加え利息を支払います。
利息は、日割り計算の算出です。1日でも早く返済すると減らせます。
■ローン利息=借入額(元金)×年率÷365日×借入れ日数
借入期間1~10年のカーローンを組み、数ヶ月ですぐに完済はできません。借入期間に「最短1年」など、下限の設定があるケースが多いからです。
短期で返済予定の人は、1年未満で返済可能なカーローンを探す必要があります。
クレジットカード払いはできない場合が多い
ポイントを貯めるために「クレジットカードで車を購入したい」と耳にします。
結論からいうと、自動車の購入でクレジットカードは、使えない場合があります。
現金一括払いか、自動車ローンなどでの分割払いの2択と考えるほうがよいです。
ディーラーによっては、一定額までならクレジットカード払いが可能です(例:20万円までならクレジットカード支払可)。事前に問い合わせると安心です。
短期完済できるカーローンなら、全額繰上返済(期日前完済)する方法もあります。
マイカーローンの審査に落ちる理由は?
自動車ローン申し込みの際は、見積書と申込情報をもとに審査を受けます(見積書などの書類が不要の場合もあり)。
審査内容によっては、返済能力や信用力が低いとみなされ、審査に落ちる可能性もあります。
■自動車ローンの審査に落ちるおもな理由
- 年収が低い
- 勤続年数が少ない
- すでに大きなローンやキャッシングあり(住宅ローンなど)
- クレカ支払の遅延が多いなど、信用力が低い
- 金融事故の経験がある(自己破産など)
- ウソの情報で申し込んだ
年収が低い、転職して1年未満などでは、返済力が低いという判断になるかもしれません。
住宅ローンなど、大きい借入れがあるときも「すでに借金あり」という扱いになります。借入れ額によっては、審査に落ちます。
追加の借入れができるかどうかは、返済比率(返済負担率)を目安にするのがおすすめです。
返済比率とは、現在の借入れ額の合計が、年収のどれくらいかを示す割合です。
■返済比率(%)=年間返済額(住宅ローンやカーローンなどもあわせたトータルの金額)÷年収×100
安全な返済比率の目安は、約25%です。年収500万円の人が、毎年住宅ローンを100万円返していれば、返済比率は20%です。
返済比率が高いと、ローン返済が収入を圧迫しているということです。新たな借入れが難しくなります。
クレジットカードやカードローンの支払滞納、数ヶ月以上の返済遅延も、「金融事故の過去あり」とみなす可能性があります。
自己破産はもちろん、返済遅延などの履歴も、信用情報としてすべて記録が残ります。
複数のカーローン審査に落ちたら、現金一括払いも視野に入れる必要があります。
カーローンが返済できなくなったら?
カーローンには、所有権留保がつきます。
所有権留保とは、購入した自動車をローンの担保にすることです。ローン返済が難しくなったら、購入した車を回収するという意味です。
ほかにも、自己破産すると、マイカーは差し押さえの対象となります。中古車として売却し、20万円以上の価値がある車は、手放さなければなりません。
おすすめは銀行or損保で早めの完済
以上から、カーローンを安く、少ない手数料で借りる方法は下記3つです。
■自動車ローンのおすすめの組み方
- 低金利で保証料無料の銀行や損保で組む
- ボーナス払いや繰上返済で借入期間を短くする
- 金利優遇があるなら頭金を支払う
まずは、金利が低い銀行や損保のカーローンの検討をおすすめします。
保証料が無料の金融機関も多くあります。手数料を低く抑えられます。カーローン申込手続きが面倒、銀行・損保系のカーローンに落ちたらディーラーのローンも検討します。
ローンの利息負担を軽くする原則は、早めの完済です。お金に余裕があれば、頭金や繰上返済を積極的に利用し、残高を減らすのがおすすめです。
銀行カーローンのなかで、特に低金利なのは「住信SBIネット銀行」です。ネット銀行のなかでも、預金残高No.1の、大手銀行です。