普通預金の利息の受け取り日、計算方法は?利息が実質1円もつかない銀行が判明

普通預金の利息

銀行で普通預金を利用すると、定期的に利息をもらえます。長くゼロに近い低金利が続いているため、気にしている人は少ないかもしれません。

私は、ネット銀行で貯金を始めてから、利払い日が気になるようになりました。ネット銀行は預金金利が高く、もらえる利息も多いからです。

利息の計算方法は、どの銀行も共通です。しかし、利払いスケジュールは、銀行によって異なります。

「普通預金の利息って、いつもらえるの?」という素朴な疑問を、わかりやすく解説します。

※利息計算に用いている預金金利は、すべて記事執筆時点(2019年10月17日)の情報です

預金の利息の計算方法

電卓を持つ女性

銀行預金の利息は、日割りで計算します。毎日の最終残高に対して、以下の計算で利息がつきます。

普通預金の1日の利息=毎日の最終残高×金利÷365

※1円未満は切り捨て

普通預金の利息は、銀行によっていくらから受け取れるかが異なります。利息の受け取り単位を、「付利(ふり)単位」といいます。

多くの銀行は、付利単位1円です。つまり、利息を1円単位で受け取れます。

付利単位100円の銀行に注意

スマホを持って困る男性

なかには、付利単位が100円の銀行もあります。近年の低金利では、ほとんどの人が利息を受け取れないので要注意です。

付利単位100円の普通預金では、計算上の利息が100円未満だと、いっさい利息をもらえません。

記事執筆時点のみずほ銀行は、付利単位100円、普通預金金利は年0.001%です。計算上は、半年で約2,000万円以上の預金をしないと、利息は受け取れません。

普通預金金利が年1%になれば、約2万円で100円の利息がつきます。しかし、銀行の預金金利は、しばらく低水準のままだと考えられます。

少しでも利息を受け取りたいなら、付利単位1円の銀行をおすすめします。

■付利単位100円の主要銀行

  • みずほ銀行
  • セブン銀行
  • イオン銀行

ただし、高金利なイオン銀行であれば、預金残高150万円くらいから利息を受け取れます。

イオン銀行には、「イオン銀行Myステージ」というランク制優遇サービスがあります。ここでランクを上げると、普通預金金利がメガバンクの100倍以上に引き上がります。

→イオン銀行の普通預金金利の詳細はこちら

残高1,000円未満には利息がつかない

硬貨

ほとんどの銀行は、普通預金の利息をつけるのは「預金残高1,000円以上から」と決めています。

毎日の最終残高について、付利単位を1円として、1年を365日とする日数計算をもとに、利息計算します。

ただし、その日の最終残高が1,000円未満の場合には、その日の分の利息はお付けしません。

三井住友銀行 公式サイト「サービス・商品説明 普通預金」より引用

預金金利が低いと、1,000円以上預けていても利息がつかないこともあります。記事執筆時点では、メガバンクやゆうちょ銀行などが当てはまります。数千円や数万円の預金では、利息がつきません。

税金が約20%かかる

税イメージ

銀行預金の利息には、約20%の税金がかかります。

2037年12月末までは、復興特別所得税も含めて20.315%課税となります。計算上の利息が1,000円なら、受け取り利息は797円です。

利息にかかった税金は、利息受取時に自動的に差し引かれます。私達が支払い手続きをする必要はありません。

このように、自動的に税金を収める仕組みを、専門用語で「源泉分離課税」といいます。

両端入れとは

銀行によっては、預金の利息計算方法の説明に「両端入れ」という説明があります。

付利対象期間は、3月31日の場合は9月30日から3月30日まで、9月30日の場合は3月31日から9月29日までとし、いずれも両端入れとします。

楽天銀行 公式サイト「普通預金」より引用

両端入れとは、利息計算の期間に初日・最終日の両方を入れる、という意味です。やや専門的な金融用語です。

利息を毎月もらえる銀行で、1月1日から1月31日までの利息を計算するとします。両端入れの普通預金は、31日間の利息を受け取れます。

両端入れに対し、「片端入れ(かたはいれ)」という計算方法もあります。片端入れは、利息がかかる期間のうち、初日か最終日を除いた日数で計算します。上記の例だと、30日間で計算します。

ただし、両端入れか片端入れかまで、明記している銀行は少数派です。

楽天銀行で50万円の受け取り利息を調査

楽天銀行JCBデビット パンダカード

実際に、楽天銀行の普通預金に50万円を預け、利息のつき方を調べてみました。

8月末に50万円を入金し、9月末の利払日にいくらの利息を受け取れるか確認しました。

調査時の楽天銀行は、通常の普通預金金利が年0.02%、マネーブリッジ優遇適用金利が年0.1%でした(→マネーブリッジの詳細はこちら)。

■楽天銀行の普通預金 利払い実験スケジュール

8月27日:50万円を預け入れ【金利年0.02%】

9月1日:マネーブリッジ金利適用【金利年0.1%】

9月30日:利息受け取り

その結果、33円の利息を受け取れました。

楽天銀行アプリ

ここから、以下の計算式で利息を受け取れたとわかります。

8月の利息:50万円×0.02%÷365日×5日(8月27日~31日)

9月の利息:50万円×0.1%÷365日×30日(9月1日~31日)

上記の合計から税金20.135%を引くと、33.838835円

1円未満を切り捨て、33円の利息支払い

「日割り計算」と聞くと、利息計算を毎日しているようにも思えます。しかし、利払い前日にまとめて計算していました。

利息計算を1日ごとに実行したとすると、8月は1円も利息がつかなかったはずです。

年0.02%の金利で、1日に1円以上の利息をもらうには、200万円近く預ける必要があります。

毎月利払い・半年利払いの違い

カレンダー

銀行によって、普通預金の利息を支払う頻度は異なります。

■普通預金の利払いスケジュール

  1. 毎月利払い
  2. 半年利払い

多くの銀行は、半年利払いです。毎年2月と8月など、決まった月に利息を入金します。

■半年利払いの主要銀行 スケジュール比較

銀行 利払い月 利払い日
三菱UFJ銀行 2月、8月 第3土曜日の翌営業日
三井住友銀行 2月、8月 第3日曜日の翌営業日
みずほ銀行 2月、8月 第3日曜日の翌営業日
楽天銀行 3月、9月 月末日
イオン銀行 2月、8月 第2金曜日の翌日
セブン銀行 2月、8月 第3土曜日の翌営業日

数は少ないですが、毎月利払いの銀行もあります。毎月、預金残高が増えたのを実感でき、貯金のモチベーションになる人もいます。

■毎月利払いの主要銀行 スケジュール比較

銀行 利払日
住信SBIネット銀行 第3土曜日の翌日
ジャパンネット銀行 翌月初日
GMOあおぞらネット銀行銀行 翌月初日

利払いの頻度は好みでOK

女性

半年利払いと毎月利払いでは、受け取り利息に大きな差はありません。基本的には、預金金利が高い銀行を選べばOKです。

毎月利息を受け取り、貯金のモチベーションが上がる人は、毎月利払いがおすすめです。

実際に、半年利払い・毎月利払いの利息差を比較してみます。金利0.1%の銀行に、100万円を預け続けると仮定し、シミュレーションしてみました。

ここではわかりやすく、半年利払いの利息支払日を、6月・12月の翌月初日とします。

■半年利払いと毎月利払い 受け取り利息の比較(税引後)

預入期間 半年利払い 毎月利払い
1月 100万円 100万67円
2月 100万円 100万128円
3月 100万円 100万195円
4月 100万円 100万260円
5月 100万円 100万327円
6月 100万395円 100万392円
7月 100万395円 100万459円
8月 100万395円 100万526円
9月 100万395円 100万591円
10月 100万395円 100万658円
11月 100万395円 100万723円
12月 100万796円 100万790円

利払い日は、普通預金金利の商品概要説明書で確認できます。どの銀行も、公式サイトで公開しています。

▼GMOあおぞらネット銀行 円普通預金 商品概要説明書
GMOあおぞらネット銀行 普通預金商品概要説明書

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2019年11月5日 更新)

ありがとうございます。

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