定期預金を国債や普通預金の優遇金利と比較してわかったこと

金利の比較

多くの人が、毎月受け取る給料を銀行口座に入れていると思います。そのまま預金しておいても、「普通預金金利」が付きますが、もらえる利息は少ないです。

そこで、より高い金利で運用をしようと考えます。普通預金よりも効率的な運用先として、最も代表的なものは、「定期預金」だと思います。

しかし、定期預金の他にも、安全資産としての「債券」や、ネット銀行が積極的に展開する「優遇金利」なども存在します。今回は、本当に金利が高い運用先はどこなのか、比較してみます。

安全資産で比較

今回は、定期預金と普通預金の優遇金利、そして国が発行する「国債」の3つを比較してみます。それぞれの金利は、記事執筆時点(2014年)とします。

定期預金

最も代表的な資産運用方法は、「定期預金」です。多くの人に知られている預金方法で、また安全性においても問題ありません。定期預金は元本保証であり、もし銀行が破綻した場合でも、1,000万円まではペイオフによって守られます。

定期預金は原則として、満期を迎えるまで解約できません。しかし、一定期間預けるという約束をする代わりに、普通預金よりも高い金利で預金できるメリットがあります。

例えば、楽天銀行の場合、定期預金金利は以下のとおりです。(2014年9月22日時点)

金利表

基本的に、預金期間が長くなるほど金利は上がります。しかし、定期預金はキャンペーンを展開している銀行も多いので、長期よりも短期の定期預金の方が金利が高いケースも少なくないのが現状です。

1年定期:0.12%
5年定期:0.22%

楽天銀行は、ネット銀行の定期預金ではそこそこ頑張っている印象があります。上記の表を見ても、それなりの高金利を提供していることがわかります。

国債

日本国債は、国が発行している「国の債券(借金)」です。

仮に、あなたが個人向け国債を100万円分購入した場合、定期預金の満期日にあたる「償還日」が来るまで、毎年利息が受け取れます。そして、償還日に元本である100万円が返金される仕組みです。

債券は本来、発行元が破綻すると価値がなくなってしまう可能性があるので、元本保証ではありません。しかし、国債の場合は国家が破綻しない限りは価値があるものなので、事実上の安全資産として、代表的な運用先として知られています。

国債の金利はこちらでチェックできます。上記の定期預金金利と比較すると、元本保証のない国債の方が金利が低い結果となりました。

1年国債金利:0.031%
5年国債金利:0.176%

通常なら、預金金利が国債金利を上回ることはありません。その理由は2つあります。

1つめは、定期預金は元本保証で国債は元本保証ではないからです。本来なら、運用先のリスクが高まるほど、金利は高くなるのが普通です。

2つめは、以下の図を見るとわかります。

お金の流れ

私たちが銀行預金をすることで、利息が受け取れるのは、預金が実質的には銀行へのお金の貸し付けだからです。銀行は預かったお金(借りたお金)を使って、ローンとして融資をしたり、国債を購入するなどをして、運用し、利益を出します。

つまり、銀行からすると、「高金利の利息収入を得て、それよりも低い金利で(私たち預金者に)利息を支払う」ことをしなければ、赤字になってしまいます。

よって、本来は定期預金金利は国債の金利よりも低くなるのが普通です。ちなみに、定期預金金利の全国平均では、やはり国債金利を下回っています。

金利の比較

この結果から、楽天銀行が「定期預金の金利に力を入れている」ことがわかります。(楽天銀行は国債の買い入れを少なくし、高い利息が見込める住宅ローンなどの貸出による運用に注力しているのだと思います)

優遇金利

今回の比較で、楽天銀行の定期預金を取り上げたのには理由があります。楽天銀行は、マネーブリッジという普通預金金利の優遇サービスを行っているからです。

マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券の連携によって、普通預金の金利が上がるサービスです。楽天証券の口座開設は無料なので、投資に興味がなくても、口座を持っておくだけでマネーブリッジによる優遇が受けられます。

ここで提供される金利がなかなか侮れないんです。。

普通預金金利(マネーブリッジ):0.10%

楽天銀行の1年もの定期預金に匹敵するほどの高金利で運用できます。また、マネーブリッジは3年国債も上回る高金利となっています。

マネーブリッジのメリットは、普通預金で運用できることです。高金利ながら普通預金であることは変わらないので、いつでも預金の引き出しが簡単にできます。また、元本保証なので安心です。

楽天銀行の長期定期預金には負けてしまいますが、入出金の手軽さを考えると、個人的にはマネーブリッジの優遇金利は非常にメリットが大きいと感じます。

まとめ

ランキング

いかがでしたか?
本来なら、「国債 → 定期預金 → 普通預金」の順に金利は低くなっていくはずです。しかし、ネット銀行の定期預金やマネーブリッジのような優遇金利を考慮すると、順番は大きく異なってきます。

また、普通預金であるマネーブリッジは換金性に優れ、国債や定期預金はやや換金しにくいといった特徴もあります。金利だけでなく、換金性も含めた総合的な判断で、運用先を選ぶことが大切だと思います。

今回、私もはじめて国債との比較をしてみたのですが、意外な結果となりました。最近は、金利に力を入れないネット銀行も増えてきました。しかし、全国平均で見るとまだまだネット銀行の金利に優位があると感じました。

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