満期を迎えた定期預金を放置しておくとどうなりますか?

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定期預金

長期間にわたって預金を行う定期預金は、満期を迎えるのが数年先となることも珍しくありません。

特に、3年以上先の定期預金だと、満期を迎えたことを忘れてしまい、そのまま放置してしまう可能性もあります。

定期預金の満期に気づかず放置してしまった場合の取り扱いについて知らない人も多いかと思いますが、結論から言うと、特に心配する必要はありません

満期後の取扱方法は申込時に決める

元利金継続型 元金継続型自動払戻し型

代表的な満期の取り扱い方法は、元利金継続型・元金継続型・自動払戻し型という3種類です。

大まかには、そのまま定期預金として継続するか、普通預金に戻すかのどちらかの対応をすることになります。

満期時にどの取り扱いをするかは、定期預金に申し込む際に決めることが多いです(原則、いつでも変更可能)。

1.元利金継続型

元金と利息の両方を、預入時と同じ期間の定期預金で自動継続します。

複利効果が働くため、もっとも効率よく運用できる方法です。

(例)
5年の定期預金の満期日を過ぎると、自動的に5年延長(払い戻しなし)

2.元金継続型

満期を迎えると元金(もともと預け入れていたお金)のみ自動継続され、利息は普通預金口座に入金されます。

満期ごとに利息だけ受け取りたい場合におすすめの取扱方法です。

(例)
5年の定期預金の満期日を過ぎると、元金の部分だけが自動的に5年延長(利息だけ払い戻し)

3.自動払戻し型

定期預金が満期を迎えたら、元金・利息ともに普通預金口座に振替します。

自動継続せずに終了するので、定期預金が満期後にお金を使いたい場合はこれを選びます。

最初の2つは、いわゆる「自動継続型」と呼ばれるタイプです。

自分で解約を申し出ない限り、満期を迎えた定期預金がそのまま継続されることになります。

満期時の取り扱いは変更できるので、自動継続型の定期預金を「手続きを忘れそうだから、自動払い戻し型に変更しておこう」というのもOKです。

銀行によっては自動継続型の期間を変更することもできるので、5年定期を3年定期に変更して自動継続…なども可能です。

満期の前に通知してくれます

スマホで貯金

定期預金の満期が近づくと、銀行からの通知があります。

大手都市銀行やゆうちょ銀行の場合は、郵送で満期の案内がもらえると思います。

ネット銀行では、定期預金が満期を迎える前にメールで何度か通知してくれます。

主要銀行では、満期の少し前だけでなく満期日当日などにも通知してくれるので安心です。

ただし、メールアドレス変更や住所変更などによって、通知を受け取れないということも考えられます。

定期預金の満期を忘れて放置してしまう人のなかには、通知が受け取れていなかったというケースも多いです。

満期を過ぎてもペナルティはない

定期預金は満期を過ぎても大丈夫

定期預金は、「原則として解約できない」と思っている人が多いと思います。

しかし実際は、定期預金を途中で解約しても問題ありません。

定期預金の解約手数料についてどれくらい損なのか調べてみました」にも書きましたが、定期預金は中途解約をしても元本割れしないので安心です。

解約手数料が発生しない代わりに、中途解約すると普通預金並みの金利になるだけの話です。

しかし、すでに満期を迎えているのであれば、満期を迎えた分は当初の定期預金金利で利息を受け取れます。

例:5年定期預金(自動継続型)の満期を忘れていた場合

たとえば5年3ヶ月目に思い出した場合、3ヶ月分の金利は中途解約扱いになります。

しかし、5年分は満期を迎えているので、そのまま高金利で利息を受け取れます。

もし満期日を過ぎてから定期預金のことを思い出した場合、お金を引き出したいのであればすぐに解約してOKです。

定期預金の時効でお金が消滅する?

休眠口座 整理口座

気をつけなければならないのは、定期預金の時効です。

銀行の預金(定期預金や普通預金など)を10年以上放置してしまうと、預金者としての権利が失われた状態となり、銀行は支払い義務を負わなくてよくなります。

先程も少し触れた通り「休眠預金(休眠口座)」の扱いとなり、預金者は預金に対する権利を失います。

権利を失った口座のことを「整理口座」といい、整理口座では利息は付かない上に、お金は銀行側の利益として計上されます。

このように、定期預金の自動継続をしたまま忘れてしまうと、口座が消滅してしまう可能性があります。

しかしこれは法律上の話で、実際は銀行に対して休眠口座の払い戻しを相談すれば、対応してくれるところがほとんどです。

過去にも、このような事例は多数報告されていますが、返してもらえなかった話は聞いたことがありません。

あまり心配しすぎなくても大丈夫です。

利息を増やしたいなら元利金継続型

積立

定期預金をもっと効率よく運用したい場合は、元利金継続型にするのが一番です。

満期後も利息も含めて預け入れておけば、利息が複利で増えていきます。

一方、元利金継続型のデメリットは、定期預金の存在を忘れてしまう可能性があることです。

しかし、もし10年以上放置してしまって「休眠預金」になっても、銀行で手続きをすれば払い戻しできることがほとんどなので、安心です。

とは言え、長期の定期預金を組む場合は、満期時の取り扱いをどのようにするかよく考えることが大切です。

ちなみに、個人的におすすめなのは、2週間定期預金という短期定期預金を、元利金継続型で運用する方法です。

預金中は利息・元金含めて自動的に2週間単位で自動継続し、利息は複利効果で増えていくので効率よく運用できます。

もし途中でお金が必要になっても2週間の満期になれば引き出せるので、普通預金に近い感覚で預け入れておけます。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2021年4月8日 更新)

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