SMBCダイレクトとゆうちょダイレクトの比較、振込手数料はどちらが安い?
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三井住友銀行とゆうちょ銀行では、ネットバンキングのサービスが利用できます。
三井住友銀行はSMBCダイレクト、ゆうちょ銀行はゆうちょダイレクトという名称です。
残高照会や振込などの取引をいつでもスマホで行えるので便利ですが、振込手数料などは異なります。
目次
ネットバンキングとは
ネットバンキングとは、メガバンクなどの実店舗を持つ銀行のネット取引サービスです。
スマホやパソコンから振込などが行える上に、銀行の窓口やATMよりも手数料が安いというメリットがあります。
メガバンクのネットバンキングサービスはセキュリティも厳重なので、安心して利用できます。
SMBCダイレクト・ゆうちょダイレクトの手数料比較
三井住友銀行もゆうちょ銀行も、ネットバンキングサービスを利用すると窓口やATMより振込手数料が安くなります。
さらにSMBCダイレクトは、SMBCポイントパックに申し込んで所定の条件を満たすと、各種手数料が無料になる特典があります。
詳細は後述しますが、SMBCポイントパックの手数料が無料になる条件はハードルが低いので、申し込むことをおすすめします。
今回は、下記3つの条件で比較してみます。
- SMBCダイレクトのみに申し込んだ場合
- SMBCダイレクト+SMBCポイントパック、双方に申込んだ場合
- ゆうちょダイレクト
■ネットバンキング振込手数料(税抜)
手数料 | SMBCダイレクト | SMBCダイレクト+SMBCポイントパック | ゆうちょダイレクト |
---|---|---|---|
同銀行・同一支店宛 | 無料 | 無料 | 月5回まで無料 |
同銀行・本支店宛 | 100円 | 無料 | 無料 |
他行宛 | 3万円未満:200円 3万円以上:400円 |
3万円未満:200円 3万円以上:400円 |
5万円未満:200円 5万円以上:400円 |
同一支店への振込が月5回以内なら、SMBCダイレクトとゆうちょダイレクトの振込手数料はほぼ同条件です。
異なる点は、他行宛の振込手数料です。
どちらも3万円未満の振込手数料は200円+税ですが、SMBCダイレクトは3万円を超えると400円+税になります。
ゆうちょダイレクトは、5万円まで200円+税なので、少しだけハードルが低いです。
三井住友銀行宛の振込手数料を何度でも無料にする方法
前項で説明した通り、SMBCダイレクト・SMBCポイントパックに双方加入すると、三井住友銀行同士の振込手数料がいつでも無料になります。
■SMBCポイントパックとは
三井住友銀行の残高別金利型普通預金(残高に応じて金利が変わる普通預金)の口座を持ち、SMBCダイレクトを利用している人向けに提供しているポイントサービスです。
所定の条件を満たすと、ATM手数料や振込手数料の優遇を受けることができる点です。
さらに残高や取引内容に応じてポイントが貯まり、各種手数料の割引や定期預金の金利上乗せなどに利用できます。
SMBCダイレクトで三井住友銀行宛の振込手数料を完全無料にするためには、下記の中からいずれかの条件を満たす必要があります。
条件のハードルは低いので、多くの三井住友銀行ユーザーが申し込んでいます。
■三井住友銀行宛の振込手数料を無料にする条件
(いずれか一つに当てはまれば適用)
- 給与または年金の受取口座に指定
- 三井住友カード、もしくはセディナカードの引き落とし
- 30万円以上の預金
- Web通帳の契約
- SMBCデビットの契約
SMBCポイントパックに申し込むと、振込手数料だけでなくATM手数料が無料になる条件も広がります(→SMBCポイントパックの詳細はこちら)。
SMBCダイレクトとゆうちょダイレクト、どちらを選ぶか
SMBCダイレクトとゆうちょダイレクトの振込手数料に大きな差はないことがわかりました。
三井住友銀行とゆうちょ銀行、どちらで口座を作るか迷っている場合は、他の条件でも比較すると良いと思います。
まず、SMBCダイレクトとゆうちょダイレクトで取引できる内容のうち、共通しているのは下記5点です。
■SMBCダイレクト・ゆうちょダイレクトの共通点
- スマホから残高照会や振込ができる
- 国際送金ができる
- ペイジー(税金・公共料金払込サービス)が利用できる
- スマホから定期預金への預入ができる
- デビットカードの申し込みができる
残高照会や振込だけでなく、国際送金やPay-easy(ペイジー)によって税金や公共料金の支払いも可能です。
定期預金の預入もネット上でできるので、残高を確認して貯蓄に回せそうならすぐに定期預金に回す、ということも可能です。
また、デビットカードの申込みもできるので、口座開設後でも手軽に発行できます(→デビットカードとは?)。
※ゆうちょ銀行のデビットカードは、使えるお店が少ないのでこのサイトではおすすめしていません
SMBCダイレクトの方ができることは多い
上記以外のインターネットバンキングサービスのサービスの多さは、三井住友銀行のSMBCダイレクトに軍配が上がります。
上記で紹介した5つ以外に、下記のようなサービスもネット上で利用できます。
■SMBCダイレクトでさらにできること
- 外貨預金ができる
- 宝くじを購入できる
- 個人向け国債の購入・売却ができる
- カードローンに申込できる
- 住宅ローンの繰上返済などができる
ゆうちょ銀行では外貨預金と宝くじの取扱を行っていません。
個人向け国債やローン類の申込は、ゆうちょ銀行では店舗窓口のみでの受付です。
このように銀行によってはネットバンキングに対応していない取引も、SMBCダイレクトを通してネット上で取り扱うことができます。
たとえば三井住友銀行のカードローンは、ネットバンキング以外にも返済方法が多彩なことが強みです。
店舗窓口をよく利用するならゆうちょ銀行
直接店舗に足を運び窓口での取引をよく行うのであれば、ゆうちょ銀行がおすすめです。
2018年時点で、三井住友銀行の店舗数が440箇所なのに対し、ゆうちょ銀行は2万4,000箇所以上の店舗があります。
圧倒的な支店数で全国を網羅しているのが、ゆうちょ銀行の強みです。
三井住友銀行も店舗数は決して少なくありませんが、ネットバンキング機能を拡充することで地方などもカバーしていると言えます。
ネットバンキングは不安?
一方、人によっては「ネット上の取引は、情報漏えいなどが不安…」という人もいるかもしれません。
しかし、三井住友銀行とゆうちょ銀行はともに厳重なセキュリティ対策を行っています。
共通の対策ですと、ワンタイムパスワード認証によって、パスワードが第三者にバレてもログインができないようにしています。
他にも不正送金対策ソフトの導入や通信内容の暗号化、ネットバンキング画面を一定時間放置したら自動タイムアウトするようにするなど、何重もの対策をしています。
公式サイトにもセキュリティ対策の取組について説明する専用ページがあり、力を入れていることがよくわかります。
SMBCダイレクトとゆうちょダイレクトは、どちらも安心して使える大手ネットバンキングサービスと言えます。
最近はネット銀行のセキュリティも厳重に
大手銀行だけでなく、最近はネット銀行のセキュリティも同水準の高さになっています。
なのでネットバンキングを頻繁に利用する予定であれば、ネット銀行も比較検討することをおすすめします。
なぜなら、ネット銀行は実店舗を置かないことでコストを削減し、その分の利益を還元する形でお得なサービスを提供するからです。
たとえば、オリックス銀行のように預金金利がメガバンクを大きく上回るネット銀行も多いです。
SMBCダイレクトとゆうちょダイレクトでは有料だった他行宛の振込手数料も、ソニー銀行などでは月1回~無料になります。
主にどんな目的で銀行口座を利用するかによっては、ネット銀行もおすすめです。
次は、他行の振込手数料が無料の銀行を比較する記事です。
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