審査の甘いカードローンを探すな 大手金融機関でも十分通るかもしれません
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カードローンなどでお金を借りたい時に、審査に対して不安を抱く人は少なくありません。
年収や勤続年数といった自分のスペックが心配な人から、在籍確認などの審査内容が気がかりな人まで…その悩みはいろいろです。
しかし、カードローン審査を「甘い」「ゆるい」「通りやすい」とうたっている業者は闇金の可能性が高いので、申し込むのは危険です。
なぜなら、審査に通りやすい旨をアピールすることは違法なので、正規業者は上記のような広告を出せないからです。
わざわざ非正規業者に手を出さなくても、ブラックリスト入りしていなければ正規の大手金融機関でカードローン審査に受かる可能性も十分あります。
今回は簡単にお金を借りる怖さと、審査に対する不安別の対処法をわかりやすく解説します。
目次
「審査が甘い」という宣伝は法律違反
まず知ってほしいのは、審査に通りやすいことを極端にアピールすることは法律違反ということです。
消費者金融の融資については「貸金業法」という法律で定められており、その中で誇大広告を禁止するという旨がはっきりと書かれています。
貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。
誇大広告の具体例としては、ブラック可、即答審査、他店で断られた人歓迎などがあります。
正式に金融庁で「貸金業者」として登録している金融機関は、このような審査が甘いことをアピールすることは一切できません。
そしてもちろん、信用情報期間のブラックリストに入っている人には一切融資はできませんし、正式な審査の手順を踏まずに貸し付けることもできません。
逆に言うと、審査に通りやすいことを売りにして甘い貸付を行っている会社は、闇金の可能性が非常に高いということです。
闇金(ヤミ金)の恐ろしさ
貸金業者として登録していない非正規業者、俗に言う「闇金(ヤミ金)」は、貸金業法のルールを無視した営業を行います。
本来、貸金業法とは消費者金融の利用者を守るための法律です。
たとえば、下記のような制限を消費者金融に設けることで、借りた人が不利益にならないようにしています。
■貸金業法で定められているルール(一例)
- 利息、保証料等に係る制限等
- 利息制限法の上限金利(年率20%)を超える金利で貸付を行ってはいけない(第12条8項)
- 過剰貸付等の禁止
- 年収の3分の1以上の貸付は、返済能力を超えるので禁止(第13条第2項)
- 取立て行為の規制
- 電話や自宅訪問などを深夜~早朝に行う、勤務先などの第三者に対して取り立ての連絡をするなど、私生活を害する取り立ては禁止(第21条)
闇金は上記のルールを破って貸付を行うので、利用者の返済能力を超える金額も貸します。
しかし、法外な利息を付けた上、返済できないと昼夜問わない取り立てをしたり家族まで脅すなど、債権を回収するために利用者を追い詰めていきます。
特に利息は、およそ返済ができないような次元です。
■一例:「トイチ」
たとえば、闇金の高金利をあらわす「トイチ」という言葉は、「10日で1割の金利がかかる」という意味です。
トイチを年率に直すと年365%なので、法律上の上限金利である年20%を遥かに上回っています。
10万円を1年借りると利息が300万円以上になる…と考えると、常識はずれの利息だと実感できるかと思います。
また、闇金は簡単には完済させてくれません。
お金を貸してからわざと連絡が繋がらないようにするなど、利息をふくらませる手口を使ってきます。
「審査に通りやすい」という甘い言葉を見ても、闇金には絶対に手を出してはいけません。
一番安全なのは、知名度が高い大手金融機関のカードローンを利用することです。
もし、聞いたことがない消費者金融の申込みを検討する際は、金融庁の公式サイトをチェックすることをおすすめします。
下記ページで業者名を探してもない場合は、貸金業者として正式に登録していない闇金です。
ちなみに、万が一闇金と知らずに借りてしまった…という時は、法律事務所で司法書士などに相談することをおすすめします。
法律に反する高金利で借りたお金は、本来返済する必要はありません。
闇金対策に強みがある法律事務所を探すか、法テラスなどの公的機関を利用して、専門家に助けてもらえば救済の道があります。
ちなみに警察は、お金の貸し借りと言った民事事件では動きがやや鈍いです。
そういう意味でも、法律事務所の方がおすすめです。
「クレジットカードの現金化」もNG
ちなみに、お金がない人が手を伸ばしがちな方法のひとつに、クレジットカードの現金化というやり方もあります。
たとえば、クレジットカードで新幹線の回数券をまとめ買いして即金券ショップで売る…などです。最近は、クレジットカード現金化の業者もあります。
しかし、クレジットカードを換金目的で使うことは規約違反なので、避けた方がいいです。
クレジットカード会社がカードの利用履歴を見て「怪しい」と思った場合、クレジットカードを利用停止にした上で、支払いを一括請求されることもあります。
また、中には闇金とつながりのある現金化業者もあるので、悪質なビジネスに引っかかる可能性があることもデメリットです(実際に逮捕された事例もあります)。
あわせて読みたい:
現金がない時どうする?クレジットカードの現金化だけはNGの理由
自分に合う金融機関を探せば審査は通る
もちろん、信用情報でブラックリスト入りしている人(過去に自己破産をしているなど)は、一定の間はカードローンなどの借入れは一切できません(→ブラックリストの登録期間についてはこちら)。
しかし、信用情報に問題がなく年齢などの申込み条件が合えば、審査に不安な人も無事通過できる「正規業者」のカードローンはあります。
カードローン審査でよくある悩みの中は、おおまかに下記2種類に分かれるかと思います。
■カードローン審査を受ける前の悩み
- 収入や勤続年数など、自分のスペックに関する悩み
- 在籍確認や審査時間など、審査内容に関する不安
それぞれの悩み別に、カードローン審査に通るためのポイントを解説します。
収入や勤続年数などが不安な人
■カードローン審査によくあるの悩み
・収入が低いから審査に落ちるのでは…
・非正規雇用(パート、アルバイト、派遣社員など)だから審査が不利そう…
・まだ転職したばかりで、勤続年数が短いけど大丈夫?
・お金が必要だけど、専業主婦で収入がない…
まず、利用規約で「年収●●万円以上」といった記載がないカードローンは、収入が少なくても安定した収入があれば申し込めます。
日雇い労働者などではなく、パートやアルバイト、契約社員、派遣社員なら、審査に通る可能性は十分あります。
そのかわり冒頭で触れた通り、消費者金融では年収の3分の1までしか貸せないため、借りることができる金額は少なめになります。
「結婚式のご祝儀代が足りない」など、ちょっとした出費のための借入れであれば十分活用できると思います。
ちなみに、勤続年数が1年未満だと審査に通らない可能性が高いです。
勤続年数が短いと収入の安定性に不安が残るため、ほとんどのカードローン会社はシビアに見ます。
転職したての人は、なるべく1年は勤めてから申し込むのが理想です(→勤続年数の短さをカバーする方法)。
また、専業主婦の場合は、自分自身に「安定した収入」がないので申し込めないカードローンが多いです。
しかし一部、銀行カードローンの中には専業主婦も申込みOKのものもあります。
その際は、夫の収入を基準に審査を受けることになるので、「旦那に内緒で借りる」ということは基本的にできない、と思っておいた方が無難です。手続きもやや多くなります。
さらにカードローンによっては、借入金額の上限を設定しているので、夫が高収入だったとしても大口融資は受けられません。
在籍確認や審査時間が不安な人
■カードローン審査によくある悩み
・勤務先に在籍確認が絶対あるみたいで不安…
・急いでいるから審査に時間がかかると困る…
カードローンなどで融資を受ける際は、原則として在籍確認を行います。
在籍確認とは、金融機関から勤務先に電話をして、申込者が本当にその企業で働いているかを確認する作業です。
「職場に借金をしようとしていることがバレたら困る」と不安になるかもしれませんが、在籍確認が原因で職場にカードローン申込が知られることはほぼありません。
在籍確認の電話は基本的に個人名を名乗ってかける上に、電話口で用件を聞かれても「融資の件」などと事情を話すことは絶対にないからです。
無理に在籍確認がない非正規業者を探さなくても、大丈夫です。
一方、「審査に時間がかかると困る」という人は、即日審査ができるカードローンを優先的に比較することをおすすめします。
カードローンを提供する金融機関は消費者金融、銀行、信販会社などいろいろありますが、特に審査がスピーディーなのは消費者金融です。
大手の消費者金融なら、土日祝も審査業務を行っている業者があります。
ただし、審査業務が終了している夜中から新たにカードローンを申し込むとなると、大手消費者金融でも対応が難しいです。
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