PayPay・LINEペイ・楽天ペイを比較 ポイント還元やチャージ方法の違いとは

スマホ決済比較

国内の大手スマホ決済、PayPay・LINE Pay・楽天ペイを比較してみました。

はじめに結論をまとめると、以下のとおりです。

使えるお店の多さ:PayPay

使えるクレジットカード・デビットカードの多さ:楽天ペイ

還元率の高さ:LINE Pay

スマホ決済を重視するポイントは、人それぞれです。加盟店が多いほうがよい人もいれば、ふだん使うコンビニやドラッグストアが固定されているため還元率重視の人もいると思います。

具体的な特徴を比較し、それぞれのスマホ決済のメリット・デメリットをまとめました。

使い方はほぼ共通

スマホ決済イメージ

PayPay・LINEペイ・楽天ペイを使う方法は、ほぼ同じです。レジで「支払い方法はPayPayで」のようにサービス名を伝え、アプリの決済画面を提示して使います。

提示の際に、お店によっては手続きが3通りにわかれます。

スマホ決済アプリの支払い方法
コード決済
アプリから「決済コード」を提示し、店員さんにピッと読み取ってもらう方法。コンビニやドラッグストアに多い。
QRコード決済
お店の決済用QRコードを、自分でアプリから読み取る方法。飲食店などに多い。
セルフ決済
アプリから店舗を選び、支払い金額を入力すると座席に座ったまま会計ができる方法。カフェなどに多い。

コード決済は、PayPay・LINE Pay・楽天ペイいずれも使えます。レジにバーコードスキャナー(バーコードを読み取る機械)がある店舗では、コード決済がほとんどです。

3つのスマホ決済アプリの決済方法には、以下の違いがあります。

■PayPay・LINE Pay・楽天ペイのチャージ方法比較

決済方法 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
コード決済
QRコード決済 ×
セルフ決済 × ×

利用できる決済方法が最も多いのは、楽天ペイです。座席で会計できるセルフ決済は、楽天ペイだけの機能です。

スマホ決済の支払い方法が多くても、すべてのお店で使えるわけではありません。

機能面を比較

スマホ決済が使えるかどうかは、対応する加盟店の多さで決まります。

まずは、日ごろよく利用するコンビニなどで、決済に対応しているかチェックするのをおすすめします。

さらに、ポイントの貯まりやすさ使い勝手のよさなども比較すると、自分にあうスマホ決済アプリがわかります。

さまざまな比較ポイントを、順番に見ていきます。

加盟店の多さ

自営業の老夫婦

決済できるお店の多さは、PayPayが一歩リードしています。全国チェーン店だけでなく、中小店舗にも拡大しています。

個人経営の小さなお店で、クレジットカード決済には対応していないけれどPayPayのみ利用可、というお店をよく見かけます。

主要コンビニやスーパーなど、大手企業で使えるスマホ決済の差は、なくなりつつあります。スマホ決済導入に積極的なチェーン店は、どのスマホ決済も早くから利用可能にしています。

特に、コンビニ・ドラッグストア・家電量販店では、スマホ決済の導入がさかんです。

■コンビニ

店舗 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
ローソン
ファミリーマート
セブンイレブン
ミニストップ
セイコーマート

■ドラッグストア

店舗 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
ウェルシア
サンドラッグ
スギ薬局
マツモトキヨシ
ツルハドラッグ

■家電量販店

店舗 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
ケーズデンキ
ジョーシン
エディオン
コジマ・ビックカメラ
コジマ
ソフマップ

■飲食

店舗 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
松屋
上島珈琲
白木屋・魚民・笑笑
ピザーラ
牛角

使えるお店で差がつくのは、アパレルショップや飲食店などです。居酒屋やカフェ、タクシーなどでも、スマホ決済が使えるようになってきました。

3社とも加盟店を急速に拡大しているので、利用できる場所は今後さらに増えると考えられます。

■楽天ペイは「楽天ポイント払い」ができる

楽天ペイ決済が使えるお店は、PayPayに比べるとやや少なめです。しかし、楽天ポイント払いが使えるお店をあわせると、使える場所は広がります。

楽天ペイアプリには「楽天ポイントカード機能」があります。楽天ポイント加盟店で提示すれば、ポイントを貯めたり使ったりできます。

たとえば、マクドナルドミスタードーナツはPayPay・LINE Pay・楽天ペイに未対応ですが、楽天ポイント払いはできます。

ネット通販でも使える

スマホを操作する女性

PayPay・LINE Pay・楽天ペイはネットショッピングにも使えます。ただし、オンライン決済に対応しているサイトはまだ少なめです。

PayPayはPayPayモールYahoo!グループのショップ、LINE PayはLINEショッピングなどの自社グループで支払えます。

楽天ペイは楽天市場では使えませんが、伊勢丹や大丸のオンラインショップなど、他社サイトでの対応が進んでいます。

■ネットショッピングが使えるスマホ決済の比較

店舗 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
ラクマ(フリマアプリ)
ワタシプラス(資生堂)
まんが王国
DMM.com
無印良品
ZOZOTOWN
Joshin webショップ
大丸松坂屋
東急百貨店

PayPayとLINE Payは、公共料金などの請求書支払いにも対応しています。請求書のバーコードを読み取るだけで、スマホ完結で支払えます。

今までコンビニやATMに行って支払っていた人は、わざわざ出かける手間が省けます。

ポイント還元率

スマホ決済でポイント還元率を重視する人も多いと思います。

PayPay・LINE Payは、スマホ決済の利用代金に対しポイントバックがあります。それぞれ自社ポイントで還元され、次回以降の買い物で値引きに使えます。

楽天ペイは、しばらくポイント還元がなくなっていましたが、2020年7月からは楽天銀行や楽天カードとの併用でポイント還元を受けられます。

スマホ決済で還元になるポイント
  • PayPay:PayPayボーナス
  • LINE Pay:LINEポイント
  • 楽天ペイ:楽天スーパーポイント

PayPayで還元されるPayPayボーナスは、PayPay支払いでしか使えません。

LINE Payで貯まるLINEポイントは、LINEグループで幅広く使えます。ただし、LINE Payでポイント還元を受けられるのは、VISA LINE Payカードと紐づけて支払う「チャージ&ペイ」のみです。

楽天ペイは、記事執筆時点では独自のポイント還元は受けられません。ポイント還元があった当初は、楽天スーパーポイントが戻ってきていました。

■ポイント還元率の比較

還元率 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
通常 0.5% チャージ&ペイは1.0%、ほかは還元なし 楽天銀行や楽天カードのチャージで1.0%(※)、ほかは還元なし
最大還元率 1.5% 3.0% 1.5%

※楽天ペイでポイント還元対象となる支払方法は以下の通り。

  • 楽天カードからチャージして決済:1.5%
  • 楽天カードでクレジットカード払い(事前チャージ不要):1.0%
  • 楽天銀行からチャージして決済:1.0%
  • ラクマ売上金からチャージして決済:1.0%
  • 楽天スーパーポイント払い:1.0%

クレジットカードを持つのに抵抗がないなら、VISA LINE PayカードとLINE Payを使うことで、もっともかんたんに還元率を上げられます。

VISA LINE PayカードをLINE Payに登録する「チャージ&ペイ」を使うと、チャージする手間なく支払えるようになります。クレジットカードとほぼ同じ感覚で、LINE Payを使うイメージです。

チャージ&ペイの基本還元率は1.0%と、スマホ決済の基本還元率としては高めです。過去6ヶ月間のポイント獲得数に応じて、最大3.0%まで還元率を引き上げることも可能です。

PayPayは、基本還元率0.5%から還元率を引き上げるのが少し大変です。

前月のPayPay決済(100円以上)が50回以上、前月の決済合計額が10万円以上になると、それぞれ還元率が0.5%上乗せとなります。両方の条件を満たせば、翌月は1.5%還元です。

PayPayを日常使いする人はクリアできるかもしれませんが、たまにしか使わない人は0.5%還元になると思います。

→PayPayの還元率の上げ方のくわしい解説はこちら

楽天ペイは、楽天カードからチャージして支払うと1.5%還元となります。楽天カードを持っていない人は、楽天銀行やラクマからチャージすれば1.0%還元です。

楽天カードと楽天銀行口座をどちらも持っていない場合、楽天ペイのポイント還元を受けられるのは楽天スーパーポイント払いのみです。楽天ユーザー向けの優遇といえます。

楽天ペイは、楽天スーパーポイントの「期間限定ポイント」を使えるメリットも好評です。

楽天市場でのネットショッピングなどで使い切れない期間限定ポイントを、コンビニなどで使い切れるようになります。

チャージ方法

スマホ決済の仕組み

スマホ決済を使う際は、事前にチャージ方法の設定が必要です。クレジットカードや銀行口座をひも付けたり、ATMで現金をチャージしたりすると、スマホ決済がいつでも使えるようになります。

PayPay・LINE Pay・楽天ペイが対応するチャージ方法を比較すると、以下のようになりました。

■チャージ方法の比較

決済方法 PayPay LINE Pay 楽天ペイ
銀行口座 ◯(楽天銀行のみ)
クレジットカード Visa、MasterCard、Yahoo! JAPANカード(全ブランド) VISA LINE Payカード Visa、MasterCard
デビットカード Visa × Visa、MasterCard
ATMから入金 セブン銀行ATM セブン銀行ATM
コンビニ Famiポート、LINE Payカードチャージ、

銀行口座チャージとクレジットカードチャージは、3つとも利用できます。

ただし、楽天ペイの銀行口座チャージは楽天銀行のみです。デビットカードは他行のものも使えるので、デビット機能付きキャッシュカードをチャージ設定すれば銀行口座から支払えます。

例:楽天ペイに、三井住友銀行のVISAデビット機能付きキャッシュカードを設定すれば、三井住友銀行の口座から直接支払える

PayPayは提携金融機関が多いものの、クレジットカードはYahoo! JAPANカードでないとポイント還元を受けられません。デビットカードもクレジットカード登録と同じ扱いなので、ポイント還元なしです。

PayPayで使えるクレジットカードは、実質Yahoo! JAPANカードのみと考えておくとよいでしょう。Yahoo! JAPANカードを持っていない人は、銀行口座チャージやコンビニでのチャージがおすすめです。

LINE Payは、チャージ方法が豊富ですが、VISA LINE Payカードでしかポイント還元が受けられません。VISA LINE Payカード利用者のためのスマホ決済、のような感覚になっていくかもしれません。

クレジットカードチャージを使いたい人…
PayPay・LINE Pay・楽天ペイどれでもOK

デビットカードで使いすぎを防止したい人…
楽天ペイ

プリペイドカードのように都度現金でチャージしたい人…
PayPay ※オートチャージ設定も可能

個人間送金

若い親子

PayPay・LINE Pay・楽天ペイはいずれも、個人間送金機能があります。

銀行振込のような感覚で送金ができ、振込手数料などもかかりません。

相手もスマホ決済アプリをインストールしていれば、かんたんに送金できます。

送金方法は、アプリによって異なります。

■PayPay 個人間送金の方法

  • 相手のQRコードを読み取る
  • 電話番号やPayPay IDを入力して送る
  • 受け取りリンクを発行して送る

■LINE Pay 個人間送金の方法

  • LINEに友だち登録している相手に送る

■楽天ペイ 個人間送金の方法

  • スマホの連絡先と同期して送る
  • 受け取りリンクを発行して送る

LINE Payは、お互いに友だち追加していないと送金できません。

PayPayと楽天ペイは受け取りリンクURLを発行すれば、誰にでも送金できます。ネット上でのグッズ譲渡や交換など、会ったことがない人との個人間取引にも、安心して利用できます。

目の前にいる相手に送金するなら、PayPayの「QRコード読み取り」が最も手軽です。

受け取る相手に、PayPayアプリの送金用QRコードを表示してもらい、それを読み取るだけです。

残高出金も全社対応

現在はPayPay・LINE Pay・楽天ペイ、すべてが出金に対応しています。

しかし、出金には手数料がかかるため、個人的にはおすすめできません。ふだんの買い物で、残高を使い切るのが望ましいです。

例外として、PayPay残高はジャパンネット銀行のみ無料で出金できます。

スマホ決済の残高を出金する方法

■LINE Pay

  • 銀行口座へ出金
  • セブン銀行ATMから現金引き出し

出金手数料:220円

■楽天ペイ

  • 楽天銀行の口座へ出金

出金手数料:出金額の10%

■PayPay

  • 登録銀行口座へ出金

出金手数料:100円
※ジャパンネット銀行への出金は手数料無料

もっとも出金手数料が低いのは、PayPayです。ネット銀行「ジャパンネット銀行」の口座へ出金すれば、完全無料です。

LINE Payは、セブン銀行ATMから現金を引き出せるのがメリットです。どうしても現金が必要なときに便利です。

楽天ペイは、1,000~2,000円を超える出金だと、PayPay・LINE Payより割高です。楽天ポイントを使えるシーンは多いので、なるべくポイントで使い切るのをおすすめします。

楽天スーパーポイントは使いみちが多いので、比較的使い切りやすいと思います。

どのスマホ決済がオススメか

個人的なおすすめは、PayPayです。

使えるお店が突出して多く、使いやすさは抜群です。PayPayユーザーが増えてきている今日では、個人間送金が使えるシーンも多いです。銀行口座やATMでチャージしてもポイント還元を受けられるのが魅力です。

ただし、ポイント還元率はやや控えめです。PayPayの利用頻度や利用金額が少ないと、0.5%還元しか受けられません。

還元率重視の人は、LINE PayにVISA LINE Payカードを登録する「チャージ&ペイ」一択です。通常還元率でも1.0%、たくさん使えば還元率3.0%も可能です。

クレジットカードを使いたくない人は、楽天ペイがおすすめです。楽天銀行からのチャージでも1.0%還元が適用され、クレジットカード並みの還元率になります。

私は、楽天スーパーポイントを期限内に使い切りたいときにも活用しています。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。(Twitterアカウントはこちら

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