みずほ銀行のメリットはネット銀行に負けないATM手数料・振込手数料の安さ
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3大メガバンクの一つ、みずほ銀行。メインバンクとして利用する人も多い都市銀行です。
みずほ銀行をメインバンクにする一番のメリットは、ATM手数料や振込手数料が安くなる優遇サービスです。
みずほマイレージクラブという自社サービスに無料で申し込むことで、月々の取引内容に応じた優待を受けることができます。
また、利用できるATMの多さも強みなので、ATMをよく利用する人にも便利です。
今回は、みずほ銀行を利用するメリットについて調べてみました。
目次
安い手数料で利用できるATMが多い
みずほ銀行は、みずほ銀行のATMだけでなくイオン銀行のATMも平日の日中に無料で利用できます。
イオン銀行ATMは全国に6,000台以上設置してあり、みずほ銀行ATMと合わせると7,000台以上のATMを利用できます。
平日8:45~18:00は、みずほ銀行・イオン銀行のATM手数料が無料です。
土日祝や夜間は100~200円+税の手数料が掛かりますが、これらも無料にする方法があります。
それは、みずほマイレージクラブというサービスに無料で入会することです。
みずほマイレージクラブでATM・振込手数料を無料に
みずほ銀行は、「みずほマイレージクラブ」というサービスに申込むとATM手数料と振込手数料が無料になります。
振込手数料は、他行宛ての場合も最大月4回まで無料にできます。
みずほマイレージクラブのこれらの優待内容は、ネット銀行にも負けないくらい充実していると言えます。
一般的に、ネット銀行は実店舗を持たないことで手数料を安く抑えているため、メガバンクより手数料が低いです。
しかし、みずほ銀行はメガバンクでありながらも、条件を満たせばネット銀行並みの手数料で取引ができます。
さまざまなATM手数料が無料に
みずほマイレージクラブに入会すると、下記のATM手数料が無料になります。
- みずほ・イオン銀行のATM時間外手数料
- コンビニATM時間外手数料(最大月4回)
- コンビニATM手数料(最大月4回)
まず、みずほ銀行・イオン銀行のATM時間外手数料は全て無料になります。
ATM取引ができない土曜22~24時、日曜21~8時以外は、いつでもATMが無料で利用できるのでとても便利です。
さらに、ローソン・セブン銀行、イーネットのコンビニATM手数料も優遇対象です。
本来、コンビニATMでみずほ銀行の入出金をすると100~200円+税の手数料が掛かり、夜間などの時間外は更に100~200円が加算されます。
みずほマイレージクラブの取引条件を満たすと、この両方の手数料が1ヶ月につき最大4回まで無料になります(取引条件の内容は後述)。
みずほ銀行・イオン銀行だけでなく、コンビニATMの手数料も優遇されるのがありがたいです。
振込手数料が無料に(他行宛も)
みずほマイレージクラブは、振込手数料も無料にすることができます。
特に、みずほ銀行あての振込手数料は、かんたんな条件で無料にできます。
みずほ銀行では、同一支店宛なら振込手数料は無料です。
しかし、別の支店宛だと100円~200円+税の手数料がかかります。
一方、みずほマイレージクラブでの取引条件を満たすと、みずほ銀行間の送金は全て手数料無料になります。
また、取引内容によっては他行宛の振込手数料も、最大で月4回まで無料にすることができます。
では、みずほマイレージクラブのATM・振込手数料を安くする取引条件を具体的に見ていきます。
みずほ銀行の手数料を無料にする条件
みずほマイレージクラブのATM・振込手数料の優遇を受けるためには、一定以上の取引条件を満たす必要があります。
その取引内容によって、3種類の優遇プランのうち自分に適用されるプランが決まります。
条件を満たすのが比較的簡単なものから順に見ていきます。
- ATM時間外手数料 無料
- コンビニATM手数料 月4回まで無料
- みずほ銀行への振込手数料 無料
- カード発行手数料 無料
■取引条件
みずほダイレクト or かんたん残高照会(ネットバンキング)に登録した上で、下記いずれか1つの条件を満たす
・みずほJCBデビット、もしくはみずほマイレージクラブカード(クレジットカード)を毎月利用
・給与受取口座に指定
・25歳未満の学割適用
・オリコカードの引き落とし口座に指定(3,000円以上利用)
・月末預金残高30万円以上
※取引条件の確認は毎月行われ、特典は翌々月に付与となります。
条件が一番ゆるいこの優待プランでも、コンビニATM手数料が月4回無料になります。
たとえば、給与受取口座にみずほマイレージクラブの口座を指定するだけでもOKです。
もしくはみずほJCBデビットやクレジットカードで、毎月定期払いの料金払(携帯電話料金など)を支払うだけでもクリアできます。
次に、他行振込手数料も無料にする条件を見てみます。
- ATM時間外手数料 無料
- コンビニATM手数料 月4回まで無料
- みずほ銀行への振込手数料 無料
- 他行宛振込手数料 月1回まで無料
- カード発行手数料 無料
■取引条件
みずほダイレクト or かんたん残高照会(ネットバンキング)に登録した上で、下記いずれか1つの条件を満たす
・みずほ銀行かみずほ証券のNISA orつみたてNISAの口座保有(口座開設月から2年間)
・月末預金残高50万円以上
みずほのNISAを利用、もしくは50万円以上の預金をすれば、他行宛振込手数料が月1回無料になります。
さらに他行振込手数料を月4回まで無料にするためには、下記条件を満たす必要があります。
- ATM時間外手数料 無料
- コンビニATM手数料 月4回まで無料
- みずほ銀行への振込手数料 無料
- 他行宛振込手数料 月4回まで無料
- カード発行手数料 無料
■取引条件
下記いずれか1つの条件を満たす
・みずほJCBデビット、もしくはみずほマイレージクラブカード(クレジットカード)を年間100万円以上利用
・資産運用商品(投資信託、外貨預金など)の残高がある
・借入残高あり(住宅ローン、カードローンなど)
・月末預金残高500万円以上
この条件は、みずほ銀行のヘビーユーザー向けの優待と言えます。
特典2との違いは、他行振込手数料の無料回数が月1回→4回に増えているだけです。
他行への振込回数を月1回に抑えられるのであれば、特典1か2でも十分活用できると思います。
みずほマイレージクラブの入会の仕方
みずほマイレージクラブは、みずほ銀行の普通預金口座を持っていれば誰でも入会することができます。
最も簡単なのは、クレジットカード一体型のキャッシュカード「みずほマイレージクラブカード」を申し込むことです。
みずほマイレージクラブカードの発行を申し込むと、自動的にみずほマイレージクラブにも入会できます。
ANAマイルが貯まるタイプやSuica一体型カードもあるので、自分が使いやすいポイントで選ぶのがおすすめです。
国際ブランドもVisa・JCB・MasterCard・AMEXの中から選ぶことができます。
クレジット付きのみずほマイレージクラブカードは、インターネットから申し込めます。
メガバンク最大手、三菱UFJ銀行にも引けを取らない
みずほ銀行は手数料を節約するサービスが充実しており、使えるATMも多いので、普段使いにメリットが多いメガバンクです。
参考までに、メガバンク最大手の三菱UFJ銀行と比較してみましたが、手数料の優遇内容などはみずほ銀行の方が良いと感じました。
三菱UFJ銀行にもスーパー普通預金(メインバンク プラス)という手数料の優遇プランがありますが、コンビニATM手数料・振込手数料ともに月3回までしか無料になりません。
優遇条件のハードルもみずほ銀行とほぼ同じなので、みずほ銀行の方がコスパが高いです。
支店数は三菱UFJ銀行の方が多いですが、みずほマイレージクラブはイオン銀行のATMも手数料無料で利用できるので、ATM台数の少なさは気にならないと思います。
■みずほ銀行と三菱UFJ銀行の店舗数比較(2018年2月時点)
銀行名 | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|
国内拠点数 | 466 | 766 |
ちなみに、みずほ銀行は2019年3月から「J-Coin Pay(ジェイコインペイ)」というスマホ決済アプリをリリースしています。
LINE PayやPayPayのような、QRコード決済・個人間送金アプリです。
普段の買い物をジェイコインペイで行えば、現金を使う回数が減るのでATM手数料の節約にもなります。
さらに、Jコインペイは個人間送金もできるので、振込手数料の節約も可能です。
ジェイコインペイは、みずほ銀行の預金口座をひも付けて使います。
コンビニなどでジェイコインペイ決済をすると、みずほ銀行の口座残高から直接支払える仕組みです。
また、Jコインペイアプリはみずほ銀行ユーザーだけでなく、全国の主要地方銀行の口座でも登録できます。
本来、振込手数料が必要な地銀とみずほ銀行の送金手数料が、無料になります。
例:北九州銀行の口座を持っている親が、みずほ銀行の口座を持つ子どもへ仕送りをするなど
さらに、一般的な振込だと振込反映までタイムラグがありますが、ジェイコインペイで送金をすると即時反映されるというメリットもあります。
あわせて読みたい:
みずほ銀行のJ-Coin Payとは ジェイコインのQRコード決済の使い方解説

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