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クレジットカードを作れない人におすすめ 消費増税後にポイント還元対象になる決済方法

クレジットカードを持つ女性

2018年に政府が、消費税10%増税の対策として打ち出した案の中に、クレジットカードのポイント還元があります。

しかし、クレジットカードが作れない、作りたくないという人からは反発が大きいです。

政府の打ち出しているアイデアは、消費税を10%に増税してもクレジットカードなどのキャッシュレス決済で支払えば、期間限定で2%のポイント還元を行うという案です。

実質の消費税は今のまま8%になるので家計の負担を抑えられる、という仕組みです。

日本に来る外国人観光客により買い物をしてもらうために、キャッシュレス決済を普及したいという思いもありそうです。

そこで今回は、クレジットカードが作れない、もしくは作りたくないという人におすすめの、クレジットカードの代わりになるキャッシュレス決済を解説します。

記事の最後には、クレジットカードの審査に落ちてしまって作れない人の、原因と対処方法もまとめています。

そもそもポイント還元とは

ポイント

クレジットカードを使ったことがない人の中には、「支払いをしてポイント還元がある」というイメージが沸かない人も意外と多いです。

まずは、クレジットカードのポイント還元とはどんなものかを解説します。

※ポイント還元に詳しい人は、読み飛ばしてもらってOKです。

クレジットカードのポイント還元は大まかに言うと、買い物やネットショッピングで使った利用代金の数%が、後日返してもらえる仕組みです。

その返ってくるお金が、現金によるキャッシュバックではなく、クレジットカード会社指定のポイントなので「ポイント還元」と言われています。

一般的には、1ヶ月の利用額の0.5~1.0%くらいの価値になるポイントが、翌月返ってくることが多いです。

わかりにくいのは、還元されるポイントがクレジットカードによって異なるという点です。

一番シンプルなのは、楽天カードなど「1ポイント=1円」のポイントが貯まるクレジットカードです。

■楽天カード

・利用代金100円につき1ポイントの「楽天スーパーポイント」が貯まる=還元率1%

・楽天スーパーポイントは1ポイント=1円で使える(例:楽天市場や楽天トラベルの支払いで値引き)

つまり楽天カードは、実質的に常に1%引きで買い物ができるカードと思ってOK

一方、1ポイント=1円ではないクレジットカードもあります。

たとえば、「三井住友カード」は利用額1,000円につき1ポイント貯まり、ポイントをさまざまな商品や他社ポイントなどに交換できます。

そして、この1ポイントの価値は、何に交換するかによって違います。

■三井住友カード

・利用代金1,000円につき1ポイントの「ワールドプレゼントポイント」が貯まる

・ワールドプレゼントポイントは、何に交換するかによって価値が変わる

例:
楽天スーパーポイント…1ポイント=5円
nanacoポイント…1ポイント=4円


楽天スーパーポイントに交換すると還元率0.5%、セブンイレブンのnanacoポイントに交換すると還元率0.4%

わかりづらいですが、三井住友カードの場合、nanacoポイントと交換するよりも、楽天スーパーポイントに換えた方がお得です。

もしくは、景品との交換もできるので、タイミングによってはモノに交換する方がお得かもしれません。

このようにクレジットカードのポイント還元とは、会社によってはかなり複雑です。

よって、政府が消費税の増税対策で「ポイント2%還元にする」と言っても、このようなクレジットカードによる還元率の違いをどうやってカバーするかは課題になります。

いずれにせよ、クレジットカードを選ぶ時は、還元されるポイントにどんな使い道があるかをチェックする必要があります。

クレジットカードの代わりになる決済方法

前置きが長くなりましたが、クレジットカードの代わりになるキャッシュレス決済を、メリット・デメリットも合わせて見ていきます。

クレジットカードを作れない人や作りたくない人向きは、どの方法なら使いやすそうかの参考にして頂ければと思います。

デビットカード

デビットカード

まず、クレジットカードとほぼ同じ使い勝手の「デビットカード」です。

デビットカードは、クレジットカード会社ではなく銀行が発行しているカードです。

デビットカードには下記7点のメリットがあり、クレジットカードが持てない人や持ちたくない人に向いています。

■デビットカードのメリット

  1. 審査が原則不要
  2. 15~16歳から持てる
  3. 後払いではなく即時払い
  4. 銀行口座の残高以上は支払えない
  5. クレジットカードが使えるほぼ全てのお店で支払える
  6. 銀行独自のキャッシュバックあり
  7. キャッシュカード一体型のものが多い

デビットカードは、クレジットカードと違って15~16歳以上なら審査なしで発行できます。

クレジットカードが作れない高校生、生活保護者や自己破産をしてブラックリスト入りしている人も、銀行口座が開設できれば持てます。

その理由は、デビットカードは決済をすると銀行口座から即時引き落としになるという仕組みだからです。

クレジットカードは1ヶ月分の利用代金を翌月にまとめて支払う後払いですが、デビットカードはその都度の引き落としなので、銀行口座の残高が不足すると決済ができません。

たとえば、レジで残高が少ないデビットカードを渡すと「すみません、カードが使えないようなのですが」と返されると思います。

つまり、デビットカードはクレジットカードと違い「カード払いをしすぎて支払えなくなる」というリスクがないので、銀行としては審査をしなくても発行できるということです。

感覚としては、現金払いにかなり近いです。

ATMでお金を引き出す手間なしに現金払いができるようなイメージです。

一方、デビットカードはクレジットカードと同じく、「VISA」などの国際ブランドのカードが主流です。

日本だけでなく海外も含めてVISAカードが使えるお店なら、クレジットカードと同じようにカード決済ができます。

デビットカードによってはクレジットカードと同じくらいの還元率でキャッシュバック、つまり現金が返ってくるカードもあるので、クレジットカードよりわかりやすいです。

参考:【2019年版】還元率の高いデビットカードは?キャッシュバック率ランキング

ちなみに、デビットカードの主流はVISAブランドとJCBブランドです。

■J-debitはおすすめできない

デビットカードの中には、「ジェイデビット」という日本独自の規格のデビットカードもあります。

代表的なものは、ゆうちょ銀行のデビットカードです。

しかしジェイデビットはキャッシュバックがない、使えるシーンが非常に少ないなどデメリットが多いので、おすすめできません。

また、デビットカードの多くは銀行キャッシュカードと一体型になっています。

今使っている銀行でデビットカードに申し込んだら、多くの銀行は「デビット機能付きキャッシュカード」に切り替えという形で、新たにカードを発行してくれます。

キャッシュカード1枚で現金の預け入れ・引き出し・カード決済がすべてできるようになるので、財布がかさばらず便利です。

盗難や不正利用の保証もついているので、現金を持ち歩くよりむしろ安全です。

デビットカードの安全性については、下記記事にまとめています。

プリペイドカード

カードを持つ女の子

小さな子供向けには、「プリペイドカード」もおすすめです。

年齢制限がないカードもあり、中学生くらいからならほとんどのプリペイドカードが持てます。

銀行口座から直接引き落とすデビットカードと違い、プリペイドカードは事前にお金をチャージしないと使えません。

よって、デビットカードと同じく審査不要で発行できます。

また、子供にキャッシュレス決済を学ばせるために、毎月のお小遣いの一部をプリペイドカードにチャージして渡すような使い方もできます。

もし子どもが大きな決済をしようとしても、渡したお小遣い以上の支払いはできないので、トラブルを起こしにくいです。

最近のプリペイドカードは、特徴や使い勝手がデビットカードに似てきています。

たとえば、現金ではなく銀行口座から直接チャージできるプリペイドカードも多く、ポイント還元やキャッシュバックも受けられます。

■銀行口座からチャージできるプリペイドカード(一例)

ゆうちょ銀行「mijica(ミヂカ)」
国際ブランド:Visa
12歳から発行可能。還元率は0.25~0.75%と低め。
現金の他に、ゆうちょ銀行口座からの直接チャージできる。
じぶん銀行「au WALLET プリペイドカード」
国際ブランド:MasterCard
auのスマホなど、auサービスを利用している人向け。auの携帯電話を契約できるのが小学生からなので、実質12歳から持てるカード。
ポイント還元率は1.0~1.5%と高め。
Kyashリアルカード
国際ブランド:Visa
年齢制限なし。発行にはスマホが必要。
キャッシュバック率2%と非常に還元率が高いため注目されている。
LINE Payカード
国際ブランド:JCB
年齢制限なし。発行にはスマホが必要。
還元率は利用学に応じて0.5~2.0%と変動。

傾向としては、銀行が発行しているプリペイドカードは12歳以上から使えることが多いです。

一方、KyashやLINE Payといった、今話題のスマホ決済サービスが発行している最新のプリペイドカードは、年齢制限がありません。

ただし、子どものスマホに専用アプリをダウンロードして使うカードなので、子どもがスマホを持っていることが利用条件にはなります。

ちなみにKyash(キャッシュ)というプリペイドカードは、還元率2%とクレジットカードの相場を上回る還元率で、大人の間でも非常に人気が高いです。

「クレジットカード1枚を使うよりお得」という口コミも多く、あえてKyashに乗り換える人も多いです。

スマホ決済

スマホとタブレットを持つ女性

一番新しい決済方法の中で、カードを持たずに使えるのはスマホ決済です。

スマホ決済は、電子プリペイドカードのようなイメージで、スマホアプリにチャージして支払える決済方法です。

クレジットカードを持っていなくても使えるサービスもあり、政府のポイント還元対象にもなります。

中でも、LINE Pay、PayPayは知名度も高くなってきているため、ユーザー数や利用可能店舗も増えてきています。

■スマホ決済の仕組み

スマホ決済は、アプリをダウンロードしてQRコードを読み取ったり、バーコードを提示したりして支払います。

支払うためのお金は、あらかじめアプリにチャージして使うので、アプリが財布になるイメージです。

チャージ方法は、主に下記3通りです。

銀行口座やATMからチャージして使う
プリペイドカードのような使い方なるので、クレジットカードを持っていなくても使えます。
デビットカードとひも付けて使う
カードを持ち歩かなくてもデビットカード決済ができるようになります。
クレジットカードのオートチャージを使う
チャージの必要がなく便利ですが、クレジットカードを持っていないと使えません。

スマホ決済の中で、クレジットカードを持っていなくても使えて知名度が高いサービスは下記3つです。

■クレジットカードを持っていなくてもチャージできるスマホ決済

  • LINE Pay
  • PayPay
  • Kyash

Kyashはすでにプリペイドカードとして解説済みですが、Kyashアプリからスマホ決済をすることも可能です。

これらのスマホ決済は、アプリをダウンロードして銀行口座を登録すれば、すぐにアプリにチャージができます。

もしくは、コンビニやATMでチャージすることもできるので、カードなしプリペイドカードのような感覚で使えます。

また、PayPayとKyashはデビットカードも登録できるので、デビットカードを持っている場合は登録しておくと便利です。

使える国際ブランドは、どちらもVisaとMasterCardのみで、JCBなどは使えない点だけ要注意です。

ただし、スマホ決済は日本での普及がやや遅く、使えるお店がまだ少ないというデメリットがあります。

各社、加盟店を増やすためにさまざまな対策をしていますが、VISAやJCBのような世界中で使える国際ブランドにはまだまだ勝てません。

スマホアプリだけではなく、デビットカードも持っておく方がおすすめです。

スマホ決済も気になる人は、チャージ方法が多いPayPayについて見てみるとイメージが湧きやすいかもしれません。

政府のポイント還元政策に対する口コミ

ちなみに、ネット上で対策方法について発言している人の口コミを見ると、スマホ決済を検討している人も多かったです。

2018年12月にPayPayが「還元率20%」という大型キャンペーンをしたことで、スマホ決済への注目が集まったことも大きな理由です。

しかし、「クレジットカードの代わりとしてデビットカードを使う」という意見も多く、試行錯誤しているような印象です。

クレジットカードが作れない理由とは

悩む男性

ちなみに、クレジットカードが作れない「クレジットカードを作りたいのに審査に落ちてしまった」という人もいます。

年齢などの申込条件をクリアしていても審査に落ちる場合は、多くの場合は信用情報に傷がついていることが原因です。

通称、ブラックリスト入りと言われるような状況です。

たとえば、下記のような支払い遅延をしていると、信用情報に記録が残っている可能性が高いです。

■信用情報が傷つく理由

  • 携帯代などの口座引落し日に残高不足だったことが何度もある
  • 奨学金やローンの返済の延滞
  • 他社のクレジットカード3社以上に同時申し込みをした
  • 5~10年以内に、自己破産などの債務整理をした

携帯代やローンの支払いが遅れると、金融機関が加入している信用情報機関ですべて記録が残ります。

クレジットカード会社は、新たな申込者の審査をする時に、信用情報機関で申込者の信用情報を見て、「ちゃんとクレジットカード代金を支払えるかどうか」を判断します。

ここで遅延や延滞を繰り返しているとわかると、審査落ちの原因になってしまいます。

また、同時に複数のクレジットカードやカードローンに申し込んでいる場合も怪しまれ、一時的にブラックリスト入りするケースがあります。

しかし、これらの信用情報は一生残り続けるわけではなく、一定期間しか保存しません。

これらに思い当たる場合は、信用情報を回復するまで待ち、新たに信用情報を積み上げていけばクレジットカードを持てる可能性は十分あります。

参考:クレジットヒストリーの確認・回復方法まとめ 信用情報機関一覧もあり

もし、クレジットカードが作れない場合は、しばらくデビットカードを代わりに使うことをおすすめします。

使えるお店や使い方もクレジットカードと同じなので、十分代用できます。

デビットカードのQ&A

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