金利・手数料比較

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行 定期預金のわかりにくい違いとは

定期預金の通帳

日本3大メガバンクの三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は、扱っている定期預金の種類が多いです。

スーパー定期や大口定期など、共通で扱っている定期預金プランもありますが、メガバンクが独自で取り扱っているプランもあります。

メガバンクはネット銀行に比べると金利が低めですが、ブランド力や定期預金の利便性があるという点はメリットが大きいです。

しかし、種類が多い上に独自性の強いサービスもあるため、ややわかりづらいと感じる人も多いです。

今回は、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の定期預金プランを比較した上で、共通点と違いを分析しました。

金利差はほとんどない

比較する女性

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3行は、預金金利の差がほどんとありません。

もちろん金利は景気によって変動しますが、基本的にメガバンクは横並びです。それは普通預金も定期預金も同じです。

たとえばこの記事の執筆時点(2018年9月)では、3行の一番基本の定期預金プランの金利は、いずれも年0.01%でした。マイナス金利政策中なので、非常に低めです。

よって、メガバンクで定期預金を作る上でのメリットは、金利以外の面にあります。

「メガバンクにお金を預けている」という安心感はもちろん大きいですが、定期預金のプランの種類が多いという点も便利です。

預金金利が高いのはネット銀行

もし「金利が高い銀行を選びたい」という人は、ネット銀行の方がおすすめです。

ネット銀行は、実店舗を持たずに土地代や人件費などのコストを削減し、その分を金利などで還元しているからです。

そのため、ネット銀行の預金金利はメガバンクの何十倍も高いということがほとんどです。

参考記事:3年定期預金の金利をランキング形式で比較!一番利率が高いネット銀行は?

メガバンクの定期預金は種類が多い

貯金箱

3行とも、最も一般的な定期預金はすべて「スーパー定期」という名称がついているのが特徴です。

■三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行 定期預金の種類を比較

種類 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行
一般的な定期 スーパー定期・スーパー定期300 スーパー定期・スーパー定期300 みずほスーパー定期・スーパー定期300
1,000万円以上の定期 大口定期 大口定期 みずほ大口定期預金
毎月積み立てる定期 自動つみたて定期 特典付積立《りぼん》・SMBCダイレクト積立預金『りぼん』 みずほ積立定期預金
柔軟に引き出せる定期 スーパー貯蓄 みずほ期日指定定期預金
退職金定期 SMBC退職金運用プラン
独自の定期 ボランティア普通預金 資産づくりセット みずほ変動金利定期預金

メガバンクが共通して扱う定期プラン

通常の定期預金

財布を持つ女性

■該当するメガバンクの定期預金プラン

  • スーパー定期
  • スーパー定期300

最初に預入期間を決めてお金を預けて、満期になったら引き出せるようになる…という、いわゆる「一般的な定期預金」は3行とも取り扱っています。

300万円以上の定期預金だと「スーパー定期300」というプランになり、通常のスーパー定期より金利が高くなる時もあります。

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行のスーパー定期は、金利だけでなくスペックの違いもほとんどありません。

共通点して気をつけるポイントは、単利型と複利型を選べるという点です。

単利型・複利型とは

定期預金の単利・複利とは、満期になった時の利子の増え方の種類です。

結論から言うと、どちらか選べるなら複利型を選んだ方がお得です。

たとえば1年単利だと、最初に預け入れた元金のみに対して、毎年利子がつきます。

一方、1年複利だと、2年目以降は「最初に預け入れた元金+1年間の利子」に対して利子がつくので、長く預け入れると雪だるま式に利子が増えていきます。

さらに、1年複利ではなく「半年複利」なら、半年ごとに利息計算を行うのでさらに利子が増えやすくなります。

メガバンクの複利型の定期預金は3行とも「半年複利」なので、1年複利の定期より多くの利子を得ることができます。

しかし、いずれのメガバンクも3年未満の預入期間だと「単利型」しか選べません。

単利型なら1ヶ月~10年という幅広い預入期間を選べますが、複利型を選べるのは預入期間が3年以上の場合のみです。

よって、メガバンクの定期預金でより多くの利子を得るためには、3年以上預け入れることをおすすめします。

※定期預金の利払いについては、「定期預金について知っておきたいこと!満期解約と中途解約について」でも解説しています

大口定期預金

通帳を持つサラリーマン

■該当するメガバンクの定期預金プラン

  • 大口定期

スーパー定期と同じく、3行とも扱っている「大口定期」は、1,000万円以上の定期預金のプランです。

スーパー定期より高金利な時もありますが、記事執筆時点(2018年9月)では長くマイナス金利が続いているため、大口定期もスーパー定期と同じ金利でした。

市場の金利が上昇して、メガバンクが今以上に預金に力を入れるようになってきたら、大口定期の金利も上昇する可能性が高いです。

1,000万円以上を預金する時の注意点

1,000万円以上の大口預金をする時は、預金保険制度(ペイオフ)の保証外となる点に要注意です。

預金保険制度とは、銀行の破綻など万が一のことが起きても、1,000万円以内の預金は全額保証するという保険です。

よって、1,000万円以上を預ける時は安全性の高い銀行に預けた方が良い、という意味では、メガバンクに預ける安心感はメリットになります。

もしくは、複数の銀行に分けて預金するという対策もおすすめです。

預金保険制度は「銀行1行あたり」1,000万円の保障をするので、2行に分けて預金すれば合計2,000万円まで保障対象となります。

参考:自己資本比率でネット銀行の安全性を比較 安心して預金できる銀行は?

積立定期預金は3行の違いが大きい

積み木とカレンダー

■該当するメガバンクの定期預金プラン

  • 三菱UFJ銀行「自動つみたて定期」
  • 三井住友銀行「特典付積立・SMBCダイレクト積立預金」
  • みずほ銀行「みずほ積立定期預金」

積立定期預金とは、定期的に決まった金額を普通預金から定期預金に自動的に振替するサービスです。

振替日も自由に設定できるので、給料日の翌日などに設定しておけば確実に貯蓄にお金を回せます。

「お金があると使ってしまう」「手間がかかる貯金が続かない」というタイプの人におすすめの定期預金と言えます。

スーパー定期や大口定期と違い、積立定期預金はメガバンク各社で異なるプランを持っており、プラン名も違います。

特に利便性が高いのは三菱UFJ銀行と三井住友銀行、中でもより柔軟に積立プランを組めるのは三菱UFJ銀行です。

■積立定期預金 特徴の比較

特徴 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 みずほ銀行
自動預入金額 1万円(ネット申込だと1,000円 1,000円(総合口座の場合は1万円 5,000円(電話から申込むと1万円)
振替サイクル 毎月、3ヶ月ごと、年1~2回 毎月 毎月
ネット申込 可能 可能 不可

預入金額は、三菱UFJ銀行と三井住友銀行なら1,000円から始められるので、少しずつ積み立てたい人にもおすすめです。

三菱UFJ銀行の自動つみたて定期預金は、振替サイクルも一般的な「毎月」だけでなく「3ヶ月」「年1~2回」なども選べるので、メガバンクの中では一番自由度が高いです。

一方、みずほ銀行の積立定期は窓口か電話でしか申し込めないので、少額もしくは短期間の積み立てを気軽に始めようと思っている人には不向きかもしれません。

その他、

三菱UFJ銀行のシンプルな積立定期

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の「自動つみたて定期預金」は、メガバンクの中でも最もシンプルな積立定期預金です。

下記2点の条件を満たすと1,000円から積み立てができるようになり、どちらも無料で簡単に手続きできます。

■三菱UFJ銀行 自動つみたて定期預金の積立額を1,000円~にする条件

  1. インターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」から申込
  2. 「Eco通知」に申込

三菱UFJダイレクトとは、残高照会や振込といった銀行取引をWebから行えるようになるサービスです。

自動つみたて定期預金も、スマホから三菱UFJダイレクトのマイページにアクセスすれば簡単に申し込めます。

一方、Eco通知(インターネット通知)とは、郵送物ではなくネット上やメールで通知を確認するサービスです。

自動つみたて定期預金の期日のお知らせなどが、ハガキではなくメールで届くようになります。

さらに、通知履歴は三菱UFJダイレクトのトップ画面にも表示されるので、後日確認することも可能です。

三井住友銀行の2種類の積立定期

三井住友銀行

三井住友銀行には、下記2種類の積立定期預金があります。

  1. SMBCダイレクト積立預金『りぼん(提携特典付き)』
  2. 特典付積立《りぼん》

SMBCダイレクト積立預金『りぼん(提携特典付き)』は、インターネットバンキング「SMBCダイレクト」からのみ申し込めるネット定期です。

しかし、特典付積立《りぼん》もSMBCダイレクトに申込んでおけば、スマホから利用できるようになります。

1,000円から積み立てられる、などの基本的な内容はどちらも同じですが、付帯している特典内容に違いがあります。

もし、特典内容に魅力を感じるならば、三井住友銀行で積立を行うメリットが大きくなると思います。

■SMBCダイレクト積立預金『りぼん』と特典付積立《りぼん》の違い

特徴 SMBCダイレクト積立預金『りぼん』 特典付積立《りぼん》
申込方法 SMBCダイレクト 窓口、SMBCダイレクト
通帳の発行 なし あり(発行も可能)
特典 解約資金で特典商品を申し込める ローン金利引き下げ、手数料無料化など

これらの特典は、下記の通りです。

特に、今後ローンを利用する予定がありそうな人は「特典付積立《りぼん》」がおすすめです。

■SMBCダイレクト積立預金『りぼん』の特典

3ヶ月以上の積立を行うと、解約資金(利子)で下記いずれかの特典商品を受け取ることができます。

  • 近畿ツーリスト旅行券(10万円~)
  • フランスベッド販売電子ポイント(1万円~)

特典商品に交換しない場合は、元金と解約資金をまとめて普通預金口座に戻すこともできます。

■特典付積立《りぼん》の特典

毎月1万円以上の積立定期を12ヶ月以上行うと、下記いずれかの優遇特典を受けられます。

  • リフォームローン金利を年0.1%引き下げ
  • 無担保型証貸ローンの繰上返済手数料が無料

※無担保型証貸ローン…フリーローンやマイカーローン、教育ローンなど

もしこれらの特典に大きな魅力を感じないのであれば、積立定期は金利が高い他行で行うという選択肢もありだと思います。

みずほ銀行の積立定期はやや使いづらい

みずほ銀行 ロゴ

みずほ銀行の積立定期預金は、前述の通り店舗もしくは電話での申込のみです。

三菱UFJ銀行と三井住友銀行がスマホから簡単に積立定期に申し込めるようになっていることを考えると、やや不便です。

積立額は毎月5,000円からで、平均的です。

しかしここでも、三菱UFJ銀行と三井住友銀行が1,000円からの積立も対応しているため、メガバンクの中では自由度が低く見えます。

わざわざみずほ銀行で積立定期の口座を開設するメリットはありませんが、「メインバンクがみずほ銀行だから、そのまま積立定期も利用したい」という人は、銀行に行くついでに申し込めて良いかもしれません。

しかし、三菱UFJ銀行・三井住友銀行との違いとして、スイング積立方式という積立方法が選べる点は特徴的です。

■みずほ銀行積立定期預金「スイング積立方式」とは

スイング積立方式とは、自分で指定した日に引落口座の残高が最低金額以上の時のみ、その超過分のお金を積み立てていくプランです。

たとえば、毎月1日・残高最低金額50万円と指定した場合、1日の時点で残高60万円の月は超過分10万円を積立定期に回します。残高40万円になった月は、積立をしません。

このような特徴から、スイング積立方式は「余ったお金を貯金に回していきたい」という人向けです。

スイング積立方式を利用できる銀行は少ないので、余剰資金を少しずつ貯蓄したい人にとってはみずほ銀行を利用するメリットがあると思います。

三菱UFJ銀行の「スーパー貯蓄」という定期預金でも、スイング方式と似ているサービスは扱っていますが、こちらは手数料がかかります(後述)。

柔軟に引き出せる定期預金

コンビニATM

三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、満期を最初にしっかり決めずに申し込んで柔軟に出金できるプランもあります。

三菱UFJ銀行は「スーパー貯蓄」、みずほ銀行は「みずほ期日指定定期預金」というプランです。

個人的には、みずほ期日指定定期預金の方がわかりやすく、手数料もかからないのでおすすめです。

■スーパー貯蓄・みずほ期日指定定期預金の特徴を比較

特徴 スーパー貯蓄 みずほ期日指定定期預金
内容 いつでも入金・出金でき、残高に応じた利子がつく 1年以上預け入れたら好きな満期日に引き出せる
預入期間 定めなし 最長3年
手数料 スイングサービスを利用すると1回100円+税 特になし

三菱UFJ銀行「スーパー貯蓄」で利用できるスイングサービスとは、定期預金と普通預金の間の自動振替サービスです。

みずほ銀行の積立定期で利用できた、スイング積立方式(普通預金の超過分だけ積み立てるプラン)も利用できます。

逆に、定期預金から普通預金への振替もいつでもできるので、「クレジットカードの引き落としのために普通預金の残高が必要」というシーンでも便利です。

ただし、1回につき100円+税の手数料がかかることを思うと、あまり使わない方が良いと思います。

一方、みずほ銀行のみずほ期日指定定期預金は、1年以上経てばいつでも引き出せるので、使いやすくてわかりやすいです。

「しばらくは使わないお金だけど、5年や10年など長期間預けるのは不安」という資金の預け先に最適です。

三井住友銀行の退職金定期はおすすめできない

電卓を持つ男性

メガバンクの中で、三井住友銀行は退職金専用の定期預金を唯一持っています。

SMBC退職金運用プランと言い、500万円以上の退職金を通常の定期預金より高い金利で預けられるプランです。

ただし、預け入れ期間は3ヶ月だけなので、実質の金利は低めです(例:年率0.8%の定期預金に預けても、3ヶ月だと実質0.2%分の利息しかつかない)。

満期になっても預け入れ続けておくという手もありますが、退職金を長期的に運用していきたい人にとってのメリットはやや薄いです。

他の資産運用の方法も検討することをおすすめします。

参考記事:退職金定期預金とは?本当にお得な運用方法なのか調べてみた

メガバンク各行の独自の定期預金

スマートフォンを操作するビジネスマン

その他、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行が扱っている珍しい定期預金プランもあります。

三菱UFJ銀行「ボランティア普通預金」
寄付先一覧から選んだ団体に、利息の50%を寄付する定期預金。寄付先は、ユネスコやUNHCR(国連難民高等弁務官事務)など。
「資産づくりセット」
投資信託(またはファンドラップ)と定期預金がセットになったサービス。金利優遇あり。
「みずほ変動金利定期預金」
半年ごとに金利を見直す定期預金。

特に、みずほ変動金利定期預金は、金利が上がる見込みがありそうな時に申込むと、申込み当初より金利が上がる可能性があります。

通常、定期預金の金利は、申込み日の時点の金利がずっと適用されることがほとんどなので、珍しいサービスです。

ただし、みずほ変動金利定期預金を利用するには、店舗またはATMに足を運ぶ必要があります。

金利重視ならネット銀行の方が良い

スマホを操作する女性

ここまで三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の定期預金を比較してきましたが、定期預金の種類が多いので自分のやりたい貯金スタイルに合いそうなプランを選べそうです。

しかし冒頭でも触れた通り、メガバンクの預金金利は高くないので、利息を多く受け取りたいという人にはメガバンクはおすすめできません。

金利重視で銀行を選びたいなら、ネット銀行を検討することも視野に入れると良いと思います。

定期預金の種類の豊富さや「メガバンクという安心感」を重視する人はメガバンク、預金金利の高さを重視する人はネット銀行が合います。

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