ネット銀行活用法

退職金の使い道に困った時に読んでほしい正しいお金の使い方

退職金の運用

定年退職を迎えると、多額の退職金を手にする方が多いですが、その使い道は「老後の年金の足し」としての利用が中心となります。

退職金というまとまった資金を使って資産運用をすることで、老後のお金を「守りながら増やす」ことができます。

今回は、「退職金の使い道に困った時に読んでほしい正しいお金の使い方」をわかりやすくまとめたいと思います。

退職金の運用で失敗してしまうと取り返しがつきません、この記事はこれまで資産運用の経験がほとんどない方にも是非読んでいただきたい記事です。

定期預金

貯金する女性

定期預金は退職金の使い道としては最も一般的です。

定年退職をした人だけが利用できる「退職金定期預金」を多くの金融機関が提供しています。

退職金定期預金は通常の定期預金よりも高金利でお得です。しかし、「なぜ定年退職をした人に対して高い金利を提示しているのか?」を考える必要があります。

当然ですが、金融機関はボランティアで定年退職者に対して金利をアップしているわけではなく、あくまでもビジネスとして「退職金定期預金」というサービスを実施しています。

真の目的は預金の獲得と投資信託の販売

退職金定期預金の金利が高い理由

退職金定期預金は高金利ではあるものの「3ヶ月もの定期預金」などの短期のキャンペーンです。

金融機関がこうしたキャンペーンを実施する理由は、

  • 退職金という多額のお金を持つ顧客の囲い込み
  • 投資信託の抱き合わせ販売

によるものです。

高金利な退職金定期預金を宣伝し、「退職金という多額のお金を持つ顧客の囲い込み」ができると、そうした人たちに積極的な営業攻勢をかけることができます。

また、退職金定期預金は投資信託とのセット販売で金利がアップするものも多いです。

しかし、投資信託の手数料を含めると、定期預金と投資信託のセット販売がトータルでお得になることはありません。そもそも、セット販売されている投資信託は「銀行側が売りたいと考えている、銀行にとって収益性の高い投資信託」であることがほとんどです。

退職金の使い道として定期預金を選択するのは悪くありませんが、「退職金定期預金」にはこうした「銀行側の狙い」があることを十分に理解しましょう。

高金利な普通預金

イオンカードセレクト

預金商品で私が特に良いと感じているのが、「イオン銀行のイオンカードセレクト特典」を活用することです。

この方法はノーリスクでありながら、定期預金を上回るほどの高金利で運用することができます

イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカードとイオンカードが一体型になった「年会費無料のクレジットカード」です。

電子マネーWAONも一体型になっており、

  • イオン銀行キャッシュカード
  • イオンカード(年会費無料クレジットカード)
  • 電子マネーWAON

の3枚1役の優れたカードです。

年会費無料で使えるため、クレジットカードを使わない方でも手数料などが発生する心配はありません。

イオンカードセレクトに加入すると、イオンカードセレクト会員限定の特典としてイオン銀行の普通預金金利が大幅にアップします。

この普通預金金利の優遇メリットが非常に大きく、普通預金なのに定期預金金利を上回るお得感となっています。

しかし、これはあくまでも「普通預金」なので、定期預金と違い、いつでも自由に引き出せるという隠れたメリットも存在します。

もちろん、普通預金はペイオフ(預金保険制度)の対象ですので、万が一イオン銀行が破綻した場合でも、最大1,000万円までは国が補償してくれます。

今後、この特典の金利が見直される可能性はありますが、少なくとも現時点では、退職金定期預金を利用するよりも「イオン銀行の普通預金の優遇金利」で運用した方がお得です。

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投資信託

信託報酬

投資信託も良い商品を選択すれば、退職金の使い道としては有効です。

良い投資信託を選ぶ条件を1つあげるとすれば「手数料が低いものを選ぶ」ことです。

投資信託は大きく分けて3つの手数料がかかります。

  • 購入時手数料
  • 信託報酬 ← 重要
  • 信託財産留保額

購入時手数料は、投資信託を購入する時に1度だけ支払う手数料です。

購入時手数料が0円の投資信託を「ノーロードファンド」と呼び、最近はノーロードの商品が増えてきています。

また、投資信託の購入時手数料は証券会社や銀行によって異なります。ネット証券のSBI証券であれば通常よりも安い手数料で買付ができることが多いのでおすすめです。

信託報酬は投資信託の手数料の中でも最も重要です。なぜなら、投資信託を保有している間、年率で毎年発生するからです。

信託報酬が0.1%でも低いものを選択することが、賢く資産運用をする秘訣です。

信託財産留保額は実質的な解約手数料です。これも商品によって0円の投資信託があります。

投資信託の多くは、「株式に投資するタイプ」と「債券に投資するタイプ」のどちらかに分かれます。一般的に「株式」はリスクの高い資産とされており、「債券」はリスクの低い資産という位置づけです。

大切な退職金を安全に運用するためには、株式よりも国内債券の比率を高めた運用をすることをおすすめします。国内債券はリターンこそ低いものの、債券比率を高めるほど安定的な資産運用を実現できます。

また、人気の投資信託としてリターン追求型の「ひふみプラス」などがあります。

ひふみプラスは過去に年率20%以上の驚異的なリターンをあげており、個人投資家に人気の投資信託です。

しかし、リターン追求型の投資信託なのでリスクは高めです。個人的には、どれだけ人気の投資信託と言えども、大切な退職金なのであまりおすすめはしません。

安全な運用をするために、国内債券に投資する投資信託の比率を高めるのがおすすめです。

投資信託定期売却サービスに注目

私もよく利用しているネット証券の「SBI証券」では、「投資信託定期売却サービス」を提供しています。

退職金で資産運用をしてお金を増やす一方で、老後の生活費として退職金を運用しながら少しずつ切り崩したいという方は多いと思います。

SBI証券の投資信託定期売却サービスは、保有している投資信託を毎月決まった金額だけ売却し現金化できる仕組みです。

受取タイミングは、「毎月・奇数月・偶数月・年2回数のボーナス月」から選択できるので、年金代わりやこれまでの給料代わりとして活用できます。

例えば、退職金が500万円あった場合に、最初に500万円分の投資信託を分散投資して購入し、そこから「投資信託定期売却サービス」を使って毎月少額ずつ売却していくことで、資産運用しつつ継続した資産の切り崩しが実現できます。

手数料などは不要で、1,000円以上1円単位での設定が可能です。

投資信託定期売却サービスを利用するには「金額買付」で投信を購入している必要があります。(口数買付で買った投資信託はこのサービスを利用できないので注意です)

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個人向け社債

債券のキャッシュフロー

退職金の使い道として「個人向け国債」の購入も検討できると思います。

債券は元本保証ではありませんが、国債は国の借金ですから、極めて安全な資産です。(というよりも国債が破綻したら日本の円の価値がなくなる)

しかし、昨今の低金利の状況では個人向け国債に投資をしてもほとんど利息は期待できません。

そこで私がおすすめしたいのが、「個人向け社債(公募社債)」という企業が発行する債券です。

トヨタ自動車や三菱東京UFJ銀行、JR東日本などの大企業は、定期的に個人向け社債を発行しています。

元本保証ではないため、社債の運用期間中に企業が破綻すれば元本が返済されない恐れはあります。しかし、トヨタやJR東日本がこの先3年や5年で破綻する可能性は極めて低いと思います。

一方で、「破綻する可能性は極めて低いがゼロではない」というリスクが生じているため、リスクに応じた利率が設定されています。

個人向け社債は定期預金や個人向け国債よりも高い利回りで運用することができ、かつ大企業が発行しているのでリスクが低い資産として活用できます。

社債は銀行や証券会社で購入することが可能です。

J-REIT(Jリート)

六本木ヒルズ

J-REIT(Jリート)は上場不動産等信託のことを指します。

上場しているので、一般的な株式と同じようにリアルタイムで株価が変動し、証券会社を通じて自由に売買できるのがポイントです。

株式投資の経験がある方は「◯◯投資法人」という企業名を見たことがあるかもしれません。「◯◯投資法人」と名前の付いている銘柄がJ-REITです。

J-REITは多くの投資家から資金を集め、そのお金を使って不動産物件を購入します。(ここでいう不動産物件とは、六本木ヒルズや新宿マインズタワーのような大規模なビル・マンションです)

そして、J-REITが大規模な不動産物件の大家となり、テナントや入居者から賃料収入を受け取ります。

その賃料収入を投資家に対して年2回(または1回)まとめて投資家に「分配金」という形で払い出す仕組みです。

つまり、私たちはJ-REITに投資をすることで、間接的に六本木ヒルズなどの大規模ビルの大家さんになることができ、安定した賃料収入が得られます

J-REITの仕組み

もう少し分かりやすい事例を解説すると、例えばJ-REIの中に「イオンリート投資法人(3292)」という銘柄があります。

イオンリート投資法人は、全国のイオンモールがテナントとして入っている物件の大家さんです。

つまり、大家さんとして物件を保有し、それをテナントであるイオンに貸し出します。イオンはイオンモールを運営して収益を上げ、その一部を家賃としてイオンリート投資法人に支払います。

イオンリート投資法人は、イオンから受け取った賃料収入を投資家に分配します。

私たちは間接的にイオンがテナントとして入っているイオンモールの物件を所有し、その賃料収入を分配金という形で享受できるのです。

J-REITはリアルタイムで株価変動が生じるため、値上がり・値下がりリスクは高めですが、分配金の源泉が賃料収入となっているため、分配金利回りには安定感があります。

年率3%~7%程度の利回りで運用ができるため、多少のリスクをとって安定した分配金収入を得たい方にはおすすめです。

J-REITは証券会社を通じて購入します。ネット証券であれば安い取引手数料で取引ができます。

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ロボアドバイザー(投資一任サービス)

ロボアドバイザー

老後の資産運用をすべてお任せしたいという方には、ロボアドバイザーを活用した投資一任サービスもおすすめです。

投資一任サービスは、簡単な質問に回答をするだけで投資方針を決定し、あとは資産運用に必要なあらゆる作業をロボットが自動的に行なってくれます。

具体的には、

  • 最適な投資先の選定
  • 資産の買付
  • 定期的な資産配分の見直し
  • 見直しの結果、不要な資産を売却し必要な資産を組み入れる
  • 適切な資産バランスを維持する

といった作業をロボットが代行します。

ロボアドバイザーのような投資一任サービスは、あらゆる作業をすべて代行してくれる分、手数料はやや高めです。

高めと言っても、手数料は年率1%+税のみとなっているため、コストの高い投資信託やファンドラップを買うよりはお得に運用できます。

退職金の使い道を考えなければならない一方で、資産運用にかける時間がない方にとって、こうした「投資一任サービス」はメリットが大きいです。

ファンドラップは損?

証券会社や銀行がおすすめしている商品の中に「ファンドラップ」があります。

ファンドラップとは、前述のロボアドバイザーが行う作業を人手で行う仕組みで、「投資一任サービス」という点では同じです。

しかし、

  • 運用管理手数料
  • 投資信託の信託報酬

の2重のコストがかかることから、私たち投資家にとって良い商品とは言い難いものでした。

実際、私が運営している別のサイトでも「退職金をファンドラップに投じて損をしてしまった」という話をよく聞きます。

ロボアドバイザーは「ファンドラップの低コスト化」を実現するために生まれた商品です。

ファンドラップが抱えていた問題を解決し「低コストな投資一任サービス」を受けられるのが、ロボアドバイザーのメリットです。

マネックス証券のロボアドバイザー MSV LIFE

ロボアドバイザーMSV LIFE

ロボアドバイザーの中でも、退職金の使い道としておすすめなのが、マネックス証券のロボアドバイザー「MSV LIFE(マネラップ)」です。

MSV LIFEはまず最初に3つの資産計画を決定します。

ためるタイプ
積立によって資産を増やしていく運用方法
たのしむタイプ
退職金の使い道におすすめ。まとまった資産を運用しながら切り崩す
そなえるタイプ
ためるタイプとたのしむタイプの組み合わせ

このうち、退職金の使い道に適しているのが「たのしむタイプ」です。

すでに(退職金も含めて)一定の資産を持っている人が、ロボアドバイザー「MSV LIFE」で資産運用をしながら、毎月必要な金額だけを取り崩して現金化するのが「たのしむタイプ」の特徴です。

前述のSBI証券の「投資信託定期売却サービス」に似ている仕組みですが、こちらはロボアドバイザーなので運用も含めてすべて自動的に行ってくれます。

試しにMSV LIFEの「たのしむタイプ」でシミュレーションを行ってみました。

このように預けた資産を継続して出金するため、資産は減少していきますが、運用することによって資産をより長く維持することができます。
MSV LIFEのシミュレーション

ロボアドバイザーの簡単な質問に答えるだけで最適な投資方針を決定し、それに見合う最適な資産構成を提案してくれます。資産の買付・売却もロボットが自動的に行います。
MSV LIFEのシミュレーション

上記のように、ロボアドバイザーのMSV LIFEに投資をするだけで、世界分散投資が簡単に実現できます。

地域別の分散、資産クラス別の分散が適切な配分で行われていることがわかります。

こちらは実際に組み入れられる資産の内訳です。MSV LIFEは低コストなETF(上場投資信託)を投資対象としており、圧倒的な低コストを実現しています。
MSV LIFEのシミュレーション3

MSV LIFEの手数料は年率1%+税のみとなります。

大手証券会社や銀行が提供する投資一任サービス「ファンドラップ」の場合、トータルコストが年率2%~3%かかります。MSV LIFEであれば大手金融機関のファンドラップよりも半分以下のコストで運用することが可能です。

もちろん、自分自身で投資信託やETFを組み合わせて運用すれば、さらに低コストで運用することはできます。

しかし、上記のように最適な資産構成を考えたり、資産構成の微調整をするために適宜売却を行うには、膨大な時間と労力がかかります。

ロボアドバイザーにお任せするか、自分自身で運用して低コストを追求するかは、退職金の使い道にどれだけの時間を割いて運用するかという本人の考え方次第です。

マネックス証券 MSV LIFEの無料口座開設は2営業日程度で完了します。

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