イオン銀行と三井住友信託銀行の住宅ローンを比較した結果w

比較

イオン銀行住宅ローンは、低金利だけでなく、イオンでの買い物割引といった特典が豊富で、ネット銀行の中でも人気があります。

そして、大手銀行の中でも低金利で異彩を放つのが、三井住友信託銀行です。大手の中でも常に一段低い低金利を提供していることから、三井住友信託銀行の住宅ローンも人気があります。

マイナス金利導入後、三井住友信託銀行は住宅ローン金利をさらに引き下げて来ており、ネット銀行と比較しても大変競争力のあるプランを提供しています。

おそらく、イオン銀行と三井住友信託銀行の住宅ローンで迷っている方も多いと思いますので、今回は人気の高い2つの住宅ローンを比較してみます。

3つの住宅ローンを比較

さまざまな視点から、イオン銀行住宅ローンと三井住友信託銀行住宅ローンを比較します。三井住友信託銀行の住宅ローンは、住信SBIネット銀行が代理販売している専用商品もあるので、そちらも合わせて比較したいと思います。

便宜上、住信SBIネット銀行が販売している三井住友信託銀行の住宅ローンは、ここでは「住信SBIネット銀行の住宅ローン」として扱います。

金利

金利は毎月変動しますが、3社の比較は概ね以下のようになっています。

■イオン銀行
変動金利は3社の中でもダントツの低金利。
10年以下の当初固定金利もかなり低めだが、三井住友信託銀行には劣る。また、10年以上の長期固定金利にはほとんど力を入れていない状態。

■三井住友信託銀行
当初固定金利はイオン銀行よりも低金利。長期の固定金利にも競争力がある。一方で、変動金利はイオン銀行よりも高め。

■住信SBIネット銀行
三井住友信託銀行とほとんど同じ。住信SBIネット銀行の方が三井住友信託銀行の直販よりも金利が高い場合、同じ場合、低い場合がある。最近は変動金利にも力を入れ始めている。三井住友信託銀行の住宅ローンで変動金利を希望するなら、住信SBIネット銀行経由がお得になる可能性が高い。

まとめると、変動金利ならイオン銀行で決まり。固定金利なら三井住友信託銀行か、住信SBIネット銀行の販売する三井住友信託銀行のどちらか低い方を、その時の状況によって選ぶ形になると思います。

金利情勢は毎月変動するので、その時々で必ず比較を行うようにしてほしいのですが、上記の流れは概ね変わっていません。

事務手数料

事務手数料

事務手数料は以下のとおりです。

※返済総額が小さくなる「元金均等返済」のプランの場合

事務手数料では、三井住友信託銀行に圧倒的な優位性があります。三井住友信託銀行の場合は、融資金額に限らず一律で3万円+税です。しかし、ネット銀行は両者ともに融資金額の2%となります。つまり、3,000万円の住宅ローンを組んだ場合、手数料は60万円となります。

なぜここまで大きな開きが生まれるのかというと、理由は次に説明する「保証料」の問題があるからです。

ネット銀行住宅ローンは保証料0円(手数料や金利などに保証料が組み込まれている)となりますが、三井住友信託銀行の場合は、別途保証料が発生します。諸経費も含めてトータルで比較することが大切です。

保証料

保証会社に支払う保証料は、住宅ローンを考える上で無視できない費用です。実はこれが結構大きいです。保証料は通常、融資金額と返済年数によって決定します。

保証料の金額は銀行によってまちまちです。平均相場は、35年ローンを組んだ場合、1,000万円あたり20万円程度です。保証料の3社比較は以下のとおり。

仮に三井住友信託銀行で3,000万円を35年ローンで組んだ場合、保証料が60万円以上になります。一方で、ネット銀行2社は「銀行負担」として、保証料は一切かかりません。

つまり、三井住友信託銀行の場合は事務手数料が安い分、保証料もしっかり取ります。逆にネット銀行住宅ローンの場合は、保証料が0円になっている分、それが手数料に反映されているのです。

よって、手数料と保証料の合算で計算すると、ネット銀行の方が若干有利になるケースが多いと思います。

8大疾病保障

住宅ローンの保険として最も強力で有名なのが、「8大疾病保障」です。

8大疾病保障

「8大疾病」とは?
ガン、脳卒中、急性心筋梗塞の3大疾病に、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の5つの重度慢性疾患を加えたものです。

いずれも、就労が困難になる可能性がある重い病気です。住宅ローンは長い年月をかけて返済をします。8大疾病にかかることなく、将来も元気で働ける保障はどこにもありません。

そこで、いざという時の備えとして入っておく保険が、8大疾病保障というわけです。この保険のすごいところは、細かい条件はあるものの、保険が適用されると住宅ローン残高が0円になることです。

上記の画像の統計の通り、ガンや3大疾病にかかってしまう可能性は結構高いです。8大疾病保障に入っておくと、ガンと診断されたり、3大疾病にかかって所定の状態が一定日数続いたら、住宅ローン残高がすべてチャラになります。

また、初期のガンなら完治する可能性も十分ありますが、8大疾病保障ではガンと診断された時点で保険が適用となります。その後、ガンが治ったとしても、住宅ローンを支払う必要はなくなります。

説明が長くなりましたが、このような万が一に備えて、8大疾病保障を推奨する銀行は多いです。しかし、手厚い保険だけに、加入の費用は決して安くありません

8大疾病保障への加入は、金利に保険料相当分を上乗せされるケースが多いです。3,000万円の住宅ローンを組んだとすると、実質的な保険料は150万円~200万円程度になります。

三井住友信託銀行の場合は、100%給付型の8大疾病保障の場合、借入時の年齢によって金利上乗せ額が異なります。借入時の年齢が20歳~46歳未満の方は0.4%の上乗せとなりますが、借入時に46歳~56歳未満であれば8大疾病保障の金利上乗せ額は0.3%となります。

46歳未満の若い方であれば、イオン銀行住宅ローンの方が0.1%お得ですが、46歳以上の方であれば三井住友信託銀行の住宅ローンでも同じ手数料で8大疾病保障を設定できます。

しかし、住信SBIネット銀行の場合は、8大疾病保障が無料で付いてきます。この特典が、住信SBIネット銀行経由で三井住友信託銀行住宅ローンを契約する最大のメリットです。

8大疾病保障への加入義務はありません。加入しない場合は住信SBIネット銀行を選ぶメリットは薄れます。しかし、もし加入するのであれば、住信SBIのこの特典は、非常に大きい意味を持つと思います。

特に、三井住友信託銀行の住宅ローンにおいて固定金利20年(当初引き下げプラン)や変動金利プランを比較してみると、住信SBIネット銀行経由の方が金利が低くなることもよくあります。そこからさらに8大疾病保障の上乗せ分を考慮すると、同じ住宅ローンでも住信SBIネット銀行経由のメリットが非常に大きいことがわかります。

この辺りも、(まず借りる事ができるかどうかの問題があるので)最初に仮審査を通してから、じっくりと比較検討することをおすすめします。

繰上返済手数料

一部繰上返済手数料は、どこの銀行も基本的に0円です。私が重視すべきだと思うのは、「最低いくらから繰上返済できるのか?」です。

積極的に繰上返済をすることで、驚くほど支払利息を減らせます。しかし、1回あたりの繰上返済が最低100万円からの受付になってしまうと、「積極的な繰上返済」は到底できません。

3社とも繰上返済のハードルは高くありません。最低1万円以上を用意できれば、繰上返済が可能です。特に注目したいのが、住信SBIネット銀行の「1円から何度でも繰上返済可能」というサービスです。

ネットから24時間いつでも、1円単位での繰上返済ができるので、「少し浮いたら積極的に返済に回す」ことができます。

また、住信SBIネット銀行には「定額自動入金サービス」があります。自分名義の口座であれば、毎月5日または27日に、設定した金額を他行の口座から手数料無料で住信SBIネット銀行の口座に移動できるサービスです。

つまり、毎月の住宅ローン返済額を「定額自動入金サービス」に設定しておけば、給与振り込み口座として普段使っている銀行が三井住友銀行だったとしても、住信SBIネット銀行の口座で住宅ローンの返済を行うことができます。

住宅ローンを契約したからと言って、住信SBIネット銀行をメインバンクに変える必要や、住宅ローン返済額を毎月手動で入金する必要がありません。

窓口店舗での相談

窓口で相談

契約期間の長い住宅ローンでは、返済の一時的な滞納や契約の変更など、何かとトラブルが起こりがちです。そのようなときに、できることなら「窓口で対面での相談がしたい」と思う人も多いと思います。

ネット銀行の住宅ローンは店舗に出向く必要のない「ネット完結」を採用しているところがほとんどです。これまで、トラブルになった話は聞いたことがありませんが、やはりネットのみの対応に不安を感じる人もいます。比較の3社では以下のような対応を行っています。

サポートで強みを持つのは、イオン銀行です。全国のイオンモールの店舗内に相談窓口を設置し、住宅ローンの専門スタッフが不明点について相談に乗ってくれます。また、三井住友信託銀行も同様に、全国に店舗がありますので、窓口での相談ができます。

一方で、住信SBIネット銀行の場合は、インターネット経由でのサポートのみとなります。三井住友信託銀行の代理販売の商品についても、契約後のサポートも含めて住信SBIネット銀行が担当するため、三井住友信託銀行の窓口では相談できません。

この点は、「窓口での相談」をどれくらい重視するかによって、意見が分かれると思います。

特典

イオン銀行住宅ローンは、生活が便利になる付加特典を多数用意しています。これも人気の理由なのかもしれません。

■イオン銀行
イオングループでのお買い物が毎日5%OFF。(店舗でもネットでも利用可)
イオン銀行の定期預金の金利優遇。

■三井住友信託銀行
女性の契約者限定で、ローン返済支援特約付新医療保障保険(団体型)(通称:エグゼリーナ)に10年間無料で加入。出産後1年間は年0.1%金利を優遇。

■住信SBIネット銀行
女性の契約者限定で、ガン診断給付金特約(通称:アンジェリーナ)を無料で付帯。

マイホーム購入は、新生活のスタートです。また、将来の資産設計を考えるためのスタートラインでもあります。イオン銀行はその点も含めて、生活をトータルでサポートしてくれる特典を、住宅ローン契約者限定で提供しています。

いかがでしたか?

長くなってしまいましたが、3つの住宅ローンを比較しました。いろいろな角度から比較してみて、改めて「どれが一番いいとは言いがたい結果」になってしまいました。

最後に内容をまとめます。住宅ローン選びの参考になれば幸いです。

■イオン銀行
変動金利に強い、手数料は高い、保証料は0円、8大疾病保障は金利+0.3%、繰上返済は1万円から、店舗・ネットでの相談OK、お買い物5%OFF、定期預金優遇特典あり。

■三井住友信託銀行
固定金利に強い、手数料は安い、保証料は高い、8大疾病保障は金利+0.3%~0.4%、繰上返済は1万円から、店舗での相談OK。

■住信SBIネット銀行
固定金利に強い、手数料は高い、保証料は0円、8大疾病保障が無料、繰上返済は1円から、相談はネットのみ、女性限定でガン診断給付金特約が無料。

イオン銀行住宅ローン