金利だけで選ばないで!ネット銀行住宅ローンのメリット・デメリット

メリット・デメリット

ネット銀行で住宅ローンを契約する人が増えています。

お得なネット銀行の使い方を紹介している「ネット銀行100の活用術」としては嬉しい限りなのですが、ネット銀行の住宅ローンにはデメリットもあります。

今回は、ネット銀行住宅ローンが持つ良い点、そして悪い点も含めて紹介します。

良い点

まずはメリットから。

金利や手数料が低い

金利や手数料が低い

ネット銀行は店舗を持たないので、運営費や人件費を安く抑えることができます。その分の利益を、住宅ローン金利などを下げることで、顧客に還元するという仕組みです。

地方銀行や都市銀行の住宅ローン金利と比較しても、ネット銀行の方が低金利であることが多いです。

また、住宅ローンの契約にあたって一部の銀行では「保証料」が発生します。保証料は意外と高いのですが、ネット銀行住宅ローンは保証料0円です。厳密には、保証料は金利に組み込まれており、保証料込みなのに低金利となっています。(もっとも、最近は保証料を無料にしている銀行も増えましたが)

また、一部繰上返済手数料を無料にしているのもネット銀行の強みです。長期の住宅ローン契約では、ボーナスなどでお金に余裕ができた時は、少しでも繰上返済をすることで、支払利息を大きく減らせます。

しかし、一般的な銀行は一部繰上返済手数料が必要なので、そう簡単に繰上返済をさせてくれません。一方で、ネット銀行の場合は繰上返済手数料がかからないので、こまめに繰上返済をすることができます。

積極的な繰上返済ができることで、金利以上に返済総額が少なくなるケースもあります。

その他、一部の銀行では住宅ローンの契約特典を提供しているところもあります。

住信SBIネット銀行 住宅ローン
8疾病保障を無料で提供しています。本来であれば、8疾病保障は金利に0.4%程度の上乗せが必要となる保障なので、この特典は非常にお得です。

イオン銀行住宅ローン
5年間、イオンでの買い物が毎日5%OFFになります。また、イオン銀行の定期預金金利が優遇されるなど、様々なメリットがあるイオンセレクトクラブに無料で入会できます。

楽天銀行 住宅ローン
楽天銀行を返済口座に指定することで、事務手数料や金利の優遇が受けられます。

このように、金利・手数料・特典といったスペック面では、ネット銀行住宅ローンは非常にメリットがあります。

来店不要で契約できる

WEB完結

ネット銀行には店舗がないため、書類のやり取りは郵送やメールで行います。対面で担当者に会うことなく、申込から契約まですべての手続きができるので、仕事などが忙しい人でも自分のペースで契約を進められます。

わからない点はメールや電話でサポートしてくれるので安心です。

逆に、地方銀行や都市銀行などで住宅ローンを契約する場合、原則として窓口に出向いて担当者と面談をする必要があります。

この点は、「対面は面倒だからネットで手続きしたい」という方と「対面でないと不安」という方に分かれると思うので、ネット銀行住宅ローンのメリットでもあり、デメリットでもあります。

ネット銀行に借り換える人が増えている

年配の方

ネット銀行で住宅ローンを契約して本当に大丈夫?と思う方も多いと思います。

しかし、最近は若い方を中心にネット銀行をメインバンクにする人が増えており、そういった方はまず最初にネット銀行の住宅ローンをチェックしています。

また、最近は借り換え需要も大きくなっています。
金利が高かった時代に住宅ローンを契約しており、低金利のネット銀行で住宅ローンの借り換えを行う人が非常に多くなっています。こういった方々は若い方ではなく、どちらかというと年配の方です。少しずつですが、ネット銀行は年配の方にも支持されてきているようです。

例えば、ソニー銀行住宅ローンは借り換えで選ぶ人が全体の約8割を占めています。

悪い点

続いてネット銀行住宅ローンのデメリットについても紹介します。

審査が遅い、そして厳しい

厳しい

ネット銀行住宅ローンのデメリットとして私が知ってほしいのは、審査スピードについてです。

ネット専業銀行は仮審査こそ早いのですが、その後の手続きで郵送による書類のやり取りが必要なため、申込から融資までに時間がかかります。

住宅ローンは「融資実行時点」での金利が適用されるため、審査が遅くなると自分が想定していた金利で借入ができない可能性が高くなります。

また、対面での面談がないので審査も厳しめだと言われています。これは、それぞれの銀行によっても審査基準が違うので一概には言えませんが、実際にネット銀行住宅ローンで審査落ちしたという話はたまに聞きます。

ただ、仮審査の結果はすぐにわかること、仮審査が通れば本審査で落ちる可能性はずいぶん低くなることから、まずは仮審査で借りれそうかどうか、判断することをおすすめします。

また、最近ではじぶん銀行住宅ローンが「完全WEB完結の住宅ローン」を国内で初めてスタートしました。これは、郵送でのやりとりを廃止し、申込から契約手続きに至るまで、すべてをネットで行うというものです。

この方法であれば、最短10日で契約できるので、低金利かつスピード重視で住宅ローンを組みたいという方は、じぶん銀行住宅ローンをチェックしてみてはいかがでしょうか。

対面で相談できない

電話相談

前述しましたが、ネット専業銀行は店舗を持ちません。

よって、対面でやりとりをする必要なく郵送やメールで全ての手続きが完了するのがメリットです。しかし、どうしても対面で相談したい、手続きしたいという方にとって、リアルの店舗がないというのはデメリットです。

このデメリットを解消するために、最近はネット銀行でも以下のような取り組みが行われています。

イオン銀行
イオンの各店舗にて住宅ローンの相談窓口を設置。

楽天銀行
フラット35が人気。スカイプ(ビデオ通話)での相談が可能。

ソニー銀行
JR東京駅近くに「住宅ローンプラザ」という店舗あり。

また、フラット35でシェアNo.1を誇るARUHI(アルヒ)は全国に相談窓口が設けられているので、審査スピードも早く、わからないこともすぐに担当者に聞くことが可能です。

破綻の可能性は?

ビル

ネット銀行は本当に信頼できるのか?
将来的に破綻の可能性があるのではないか?

といった不安があり、ネット銀行住宅ローンを敬遠してしまう人も多いと思います。しかし、この点に関しては大丈夫だと私は思っています。

まず第一に、財務健全性を示す「自己資本比率」は総じて高めとなっています。ネット銀行は住宅ローンやカードローンに対して積極的ですが、他の銀行のように「中小企業融資」を積極的におこなっていません。

焦げ付きなどのリスクが最も大きいのは中小企業融資なので、これらに積極的ではないネット銀行は、財務健全性が高いのです。

また、基本的にネット銀行は大手企業がバックに付いているので安心です。例えばソニー銀行はソニーの子会社ですし、じぶん銀行は携帯事業者のKDDIと三菱東京UFJ銀行が作った会社です。

住信SBIネット銀行も、ネット証券No.1のSBI証券を傘下に持つSBIグループと三井住友信託銀行によって設立されています。

もし、ネット銀行に破綻の危機が訪れたら、巨大資本を持つ親会社が救済に動く可能性が極めて高いです。なぜなら、金融事業は企業にとって収益の柱でもあるので、貴重な金融事業を倒産させて失ってしまうことは、親会社にとっても大きな損失となってしまうからです。

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