短期外貨預金とは?キャンペーン金利が得かどうかを計算する方法

短期外貨預金

外貨普通預金は、解約の期限を定められていません。よって、短期外貨預金として、例えばキャンペーン金利の適用期間中だけを狙うこともできます。

しかし、短期間の外貨預金では損をしてしまうケースが多いので、私はおすすめしません。理由としては、やはり為替手数料が無視できないコストだからです。

外貨預金の手数料比較において、ネット銀行の為替手数料は大手よりも安いことがわかりました。しかしそれでも、外貨預金を始めるには一定のコストがかかります。(外貨預金では取引する為替レートに手数料が含まれています)

例えば、米ドルの外貨預金で最も手数料が安いのは、ジャパンネット銀行の5銭です。三井住友銀行が100銭の為替手数料をとっていることを考えると、その差は20分の1であり、相当安いと思います。

しかし、それでも短期間の取引では損失が出る可能性があります。

わかりやすく計算してみる

少しわかりやすく計算してみます。
今回は、豪ドルへの短期外貨預金をした場合です。

手数料が最も安いジャパンネット銀行で30銭、金利は記事の執筆当時で年1.5%です。

為替手数料が30銭なので、外貨預金を組んですぐに解約すると30銭分の(手数料分)損が出ます。例えば、1万円の外貨預金をしていた場合、手数料は30円です。10万円なら300円、100万円なら3,000円の手数料が必要となります。

一方で、年1.5%の場合、1万円のオーストラリアドルへの外貨預金をした場合に受け取れる利息は150円です。つまり、1年持っていれば手数料分は十分カバーできます。

しかし、月数にすると外貨預金の手数料が、1年間にもらえる利息の2.4ヶ月分に相当するとわかります。為替が円安に進めば短期間でも為替差益が得られますが、為替変動を考慮しない場合、2.4ヶ月以内に解約してしまうと、実質的には損になってしまいます。

キャンペーン金利は慎重に

金融機関の中には、期間限定で外貨預金の金利優遇キャンペーンをしているところもあります。しかし、前述の通り外貨預金には手数料がかかりますから、普通預金のようにキャンペーンが終わったから出金、定期預金のように満期が来たから解約。と手軽にはできません。

得かどうかを見極めるには下記の手順を踏むことが重要です。

①銀行の為替手数料を調べます。
手数料が30銭なら1万円で30円、100万円で3,000円となります。

参照:外貨預金もできるだけ安く、ネット銀行10社の為替手数料を比較

②金利を調べます。
年2%なら計算機に「預金額 × 2%」と打ち込めばOKです。
これが外貨預金で1年間に受け取れる利息です。

③利息と手数料を差引きます。
12ヶ月 ÷ (利息 ÷ 手数料)」と計算することで、手数料が1年間に受け取る手数料の何ヶ月分に相当するかがわかります。例えば、2.4ヶ月分に相当するのであれば、それより短い期間の短期外貨預金は実質的にはマイナス(損)となります。

外貨預金は長期運用が得

損を出さずに外貨預金での運用をするポイントは2つです。

外貨預金は、為替変動の影響を受けます。そして、為替変動による損益の割合は、利息による収入よりも大きくなるケースが多いです。

為替手数料が必要になるのは最初だけです。よって長期間預金するほど、受け取る利息に対する手数料の割合は小さくなります。また、為替変動によって損失が出ていても、毎年高金利の利息が得られることには変わりません。長期で運用するほど、為替変動による影響もカバーできるので、損失を被る可能性は低くなります。

短期での運用ならFXも

外貨預金とは別に、FX(外国為替証拠金取引)も人気です。FXはわかりやすく一言で説明すると、「現物ではなくバーチャルのFX取引」だと思ってください。ドル紙幣・硬貨のような現物の受け渡しがないので、その分為替手数料を抑えることができます。

手数料の安いジャパンネット銀行で米ドルの外貨預金をする場合、手数料は5銭です。しかし、FXの場合は米ドルの取引に必要な手数料は1銭以下で済みます。(その代わり金利は外貨預金よりもやや低めに抑えられているケースが多いです)

よって、秒単位、1日単位で何度も取引を繰り返す「デイトレード」や、短期間での為替差益を狙った売買を好む人にFXが選ばれるのです。

外貨預金の現物で堅実に運用するか、FXで手数料を抑えてアクティブに取引するか、どちらも外国為替の取引である点は同じですが、性質が違うので注意しましょう。

あくまでも私の意見ですが、

といった住み分けが良いのではないかと思います。

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