外貨預金

豪ドルMMFはお得なのか?外貨定期預金との金利を比較

オーストラリア

高金利な海外通貨として人気の豪ドル(オーストラリアドル)は、外貨預金やFX、そして外貨建てMMFでも評判です。

一般的に新興国の外貨預金はインフレによって円高に振れやすいデメリットがありますが、豪ドルは高金利かつ先進国通貨なので、他の国と比べても安定的に運用できます。

豪ドルを運用する代表的な金融商品は、証券会社が販売するMMFと、銀行が販売する外貨預金です。

いずれも豪ドルを預け入れて運用するという手法は同じです。

では、豪ドル建ての通貨を選ぶ場合、

  • 豪ドルMMF(証券会社が販売)
  • 豪ドルの外貨預金(銀行が販売)

のどちらを選んだほうがお得なのでしょうか。

MMFと外貨預金を選ぶときに重要な、金利(利回り)と為替手数料の両方を重視しつつ、比較してみました。

豪ドルMMFと外貨預金を比較

金融商品の比較

早速、主要な証券会社の豪ドルMMFと、銀行の外貨預金を比較してみました。

金利と為替手数料を一覧にすると、下記の通りになります。

下記は記事執筆時点(2016年1月)の情報です。

■証券会社の豪ドルMMFの比較

証券会社名 豪ドル建て利回り(金利) 豪ドル 為替手数料
野村證券 年1.622% 80銭
大和証券 年1.367% 100銭
マネックス証券 年1.538% 70銭
楽天証券 年1.527% 70銭
SBI証券 年1.527% 100銭

■銀行の豪ドル外貨預金の比較

銀行名 豪ドル建て利回り(金利) 豪ドル 為替手数料
ジャパンネット銀行 年0.6% 30銭
ソニー銀行 年0.6% 45銭
じぶん銀行 年0.20% 100銭
楽天銀行 年0.50% 45銭
住信SBIネット銀行 年0.40% 30銭

※手数料は片道です。買付・解約までを考える場合、手数料は表記の2倍になります。

これだけ見ると、利回りはMMFが高いものの、為替手数料は銀行の方が安いので、どちらがお得か判断しづらいです。

そこで仮に300万円を1年間運用した場合、運用結果がどうなるかも試算してみました。

300万円を1年間運用する試算

ビジネス

為替変動はなかったものと考え、上記で比較した証券会社のMMFと銀行の外貨預金で試算してみました。

まずは、MMFから見てみます。

■証券会社の豪ドルMMFを1年間運用した試算

野村證券
48,660円の利益 – 48,000円の手数料 = 660円の利益
大和証券
41,010円の利益 – 60,000円の手数料 = 18,990円の損失
マネックス証券
46,140円の利益 – 42,000円の手数料 = 4,140円の利益
楽天証券
45,810円の利益 – 42,000円の手数料 =3,810円の利益
SBI証券
45,810円の利益 – 60,000円の手数料 =14,190円の損失

上記の通り、MMFは5社中3社で利益が生まれていました。

では、銀行の外貨預金はどうでしょうか。

■銀行の豪ドル外貨預金を1年間運用した試算

ジャパンネット銀行
18,000円の利益 – 18,000円の手数料 =プラマイゼロ
ソニー銀行
18,000円の利益 – 27,000円の手数料 =9,000円の損失
じぶん銀行
6,000円の利益 – 60,000円の手数料 =54,000円の損失
楽天銀行
15,000円の利益 – 27,000円の手数料 =12,000円の損失
住信SBIネット銀行
12,000円の利益 – 18,000円の手数料 =6,000円の損失

外貨預金では、ジャパンネット銀行がプラマイゼロになった以外は、全て損失が出てしまいました。

このように比較してみると、外貨預金よりも外貨建てMMFの方が良い結果になっていることがわかります。

1年間の運用だけで結果を見てみると、100%損してしまうケースもありました。中でも、じぶん銀行の54,000円の損失はかなり損です。

外貨預金だからお得だと思ってやってみたら、実は手数料の分だけ損をしていた…というパターンです。

しかし忘れてはいけないポイントとして、手数料は一度きりだが、金利は保有期間が長いほど増えるということです。

つまり、1年の運用だけで見ると損になっていても、2年3年と運用期間を伸ばしていけば、得になっていきます。

例えじぶん銀行のようなスペックでも、長期で運用すれば利益は出ます。

長期運用になるほど外貨建てMMFが強い

複利効果

また、運用期間が長くなるほど、利回りが高い金融機関を選ぶほうが、利益が雪だるま式に増えやすいです。

つまり、買付時と解約時に高い為替手数料を支払ったとしても、最も高い利回り(金利)を提供している金融機関を選んだほうが、長期の視点で考えると得策です。

今回の豪ドルの運用で言うと、長期運用をするなら外貨預金よりMMFの方が得ということです。

仮に、300万円を複利計算で5年運用してみると、その差は歴然でした。

■証券会社の豪ドルMMFで500万円を5年間運用した試算

野村證券
251,321円の利益 – 48,000円の手数料 = 203,321円の利益
大和証券
210,733円の利益 – 60,000円の手数料 = 150,733円の利益
マネックス証券
237,906円の利益 – 42,000円の手数料 = 195,906円の利益
楽天証券
236,152円の利益 – 42,000円の手数料 =194,152円の利益
SBI証券
236,152円の利益 – 60,000円の手数料 =176,152円の利益

証券会社のMMFは15万円以上の利益が生まれ、野村證券では20万を超える利益が出ました。

一方、外貨預金ではそこまで大きな利益を生み出せない計算になりました。

5年間の運用でも、まだ損失が出ている銀行もあります。

■銀行の豪ドル外貨預金で500万円を5年間運用した試算

ジャパンネット銀行
91,086円の利益 – 18,000円の手数料 =73,086円の利益
ソニー銀行
91,086円の利益 – 27,000円の手数料 =64,086円の利益
じぶん銀行
30,120円の利益 – 60,000円の手数料 =29,880円の損失
楽天銀行
75,753円の利益 – 27,000円の手数料 =48,753円の利益
住信SBIネット銀行
60,481円の利益 – 18,000円の手数料 =42,481円の利益

改めて比較した証券会社と銀行の運用試算結果を見ると、最終利益はほぼ、利回り(金利)が高い順になりました。

5年運用してまだ損失状態のじぶん銀行、、、実はこういうことも結構あります。

これは、同社が豪ドルの外貨預金に力を入れていない証拠です。

しかし、他の通貨だと他社よりも良い結果になったり、キャンペーン金利が提供されていることもあり、結局のところ、損か得かは自分自身で計算するしかありません。

ただ、私がおすすめしたいのは、「長期運用を考えるなら手数料よりも利回り(金利)が高い金融機関を選ぶこと」です。

その結果、銀行の外貨預金よりも証券会社の外貨建てMMFの方がメリットが大きくなるケースが多いです。

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