ネット銀行法人口座の定期預金金利はどこが高いか調べてみた

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定期預金の比較

ネット銀行は金利面で大手銀行よりもメリットがあります。なぜなら、店舗を持たないことで人件費や店舗運営費用が削減できるからです。

削減したコストを金利アップや手数料引き下げという形で顧客に還元できるので、法人口座においても定期預金金利が高いです。

今回は、ネット銀行法人口座の定期預金金利を比較してみたいと思います。

ネット銀行法人口座の定期預金金利ランキング

ランキング

法人口座ではどのネット銀行の定期預金が最もお得なのか。また大手銀行と比較した時の差はどれくらいかをまとめます。

ちなみに、定期預金は普通預金と合算してペイオフ(預金保険制度)の対象となっています。

法人口座でも1,000万円までは資産が保護されますので、ネット銀行は倒産してしまうのではないか?といった不安を感じている経営者の方でも、安心してネット銀行の定期預金を使うことができます。

表記金利は記事執筆時点(2016年8月23日)となります。最新の金利は毎月変更となりますので、公式サイトでご確認ください。

※セブン銀行法人口座は定期預金を提供していません。

1位:オリックス銀行

オリックス銀行

定期預金では圧倒的に優位性のあるオリックス銀行。

個人向け口座では定期預金金利の高さが評判でオリックス銀行を支持している方も多いのですが、その金利の高さは法人口座にも反映されています。

オリックス銀行の法人eダイレクト定期預金は、満期が最長2年間とやや短めとなっているのがデメリットです。

それでも他社の10年満期の定期預金に相当するほどの高金利となっているのが特徴。

提携ATMが存在しないオリックス銀行は、他行からの振込によって入金をし、出金をする場合は他行への振込(毎月2回まで振込手数料無料)という形をとる特殊なネット銀行です。

あくまでも、定期預金やローンなどのサービスを使うための銀行という位置づけです。

とにかく競争力のある定期預金金利を提供しているので、法人口座で金利が高い銀行を探している方はオリックス銀行はかなりおすすめできます。

なお、預金金額が5,000万円以上となる場合は個別相談で金利が決定するので、より金利が優遇される可能性もあります。(満期日の指定も相談可能です)

期間 300万円以上1,000万円未満 1,000万円以上
3ヶ月 0.03% 0.03%
6ヶ月 0.04% 0.04%
1年 0.06% 0.06%
2年 0.06% 0.06%

2位:PayPay銀行

PayPay銀行

楽天銀行や住信SBIネット銀行とともに法人口座に力を入れているのがPayPay銀行です。「ビジネスアカウント」として、法人だけでなく個人事業主の方でも屋号名付きの口座開設ができます。

PayPay銀行の特徴は、ビジネス口座も個人向けの口座も預金金利が同じであることです。

最長10年間の定期預金が組めるので、長期の運用にも向いています。PayPay銀行は100万円以上の預金から大口扱いとなります。少し大きめの金額を入金するだけでも、金利優遇が受けられます。

また、普通預金などと合算しての預金残高が3,000万円を超えると「PayPay銀行あてと他行あて合わせて毎月5回まで振込手数料が無料」という優遇サービスも提供しています。

条件付きではありますが、法人口座で他行あて振込手数料が0円となるのはPayPay銀行と住信SBIネット銀行だけなので、非常にお得です。

期間 100万円未満 100万円以上
1ヶ月 0.02% 0.02%
3ヶ月 0.02% 0.02%
6ヶ月 0.02% 0.02%
1年 0.02% 0.02%
2年 0.02% 0.02%
3年 0.02% 0.02%
5年 0.02% 0.02%
7年 0.02% 0.02%
10年 0.03% 0.03%

3位:楽天銀行

楽天銀行

楽天銀行は最長で10年間の定期預金が利用できるのが特徴です。多くのネット銀行は定期預金の満期が最長5年となっていますが、楽天銀行であればより長期の定期で運用できます。

また、7日満期、2週間満期といった短期間の定期預金も存在するので、余剰資金の利用スケジュールに合わせて最適な期間の定期預金を選べるのがメリットです。

7日満期であれば、急に資金が必要になった場合でも、最長で1週間待てば満期で定期預金を解約できます。

もちろん、定期預金は元本保証の商品なので、満期を待たずに中途解約しても、利息が減額されるのみで元金に影響はありません

ちなみに、個人向け口座で人気の証券会社連携サービス「マネーブリッジ」は法人口座では使うことができません。

期間 1,000万円未満 1,000万円以上
7日 0.01% 0.01%
14日 0.01% 0.01%
1ヶ月 0.01% 0.01%
3ヶ月 0.01% 0.01%
6ヶ月 0.01% 0.01%
1年 0.02% 0.02%
2年 0.02% 0.02%
3年 0.03% 0.03%
5年 0.04% 0.04%
7年 0.04% 0.04%
10年 0.06% 0.06%

4位:住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

スマート認証アプリによる高いのセキュリティが評判の住信SBIネット銀行では、最長5年間の定期預金が組めます。

住信SBIネット銀行とSBI証券を連携することで金利優遇が受けられる「SBIハイブリッド預金」は法人口座でも利用できます。

しかし最近はSBIハイブリッド預金への魅力が薄れてきていることもあり、メリットはあまり感じられません。

住信SBIネット銀行は楽天銀行とともに業界最安水準の他行あて振込手数料を実現しています。

振込手数料の削減によるコストダウンが期待できるので、メインバンクとしても十分活用できる人気のネット銀行です。

また、かんたんな条件を満たすだけで毎月最大20回まで振込手数料が0円となるのも、住信SBIネット銀行の大きなメリットの一つです。

期間 100万円未満 100万円以上 300万円以上 1,000万円以上 3,000万円以上
1ヶ月 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
2ヶ月 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
3ヶ月 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
6ヶ月 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
1年 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
2年 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
3年 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
4年 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
5年 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%

5位:イオン銀行

イオン銀行

イオン銀行のビジネス口座は、積極的に展開をしていません。しかし、事業融資や電子証明書を用いた安全なインターネットバンキングなど、基本機能を提供しています。

ビジネス口座はネットからの口座開設ができず、WEB申込をして担当者ベースで口座開設の手続きを行うことになります。また、法人だけでなく個人事業主でもイオン銀行のビジネス口座を作ることが可能です。

金利優遇は300万円未満、300万円以上1,000万円未満、1,000万円以上の3段階に分かれます。

期間 300万円未満 300万円以上 1,000万円以上
1ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
3ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
6ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
1年 0.01% 0.01% 0.01%
2年 0.01% 0.01% 0.02%
3年 0.01% 0.01% 0.02%
4年 0.01% 0.01% 0.02%
5年 0.01% 0.01% 0.03%

▼余剰資金の運用先をまとめた記事はこちら▼

メガバンクとネット銀行の定期預金金利を比較

大企業

では、ネット銀行とメガバンク・大手銀行の定期預金金利はどちらが優れているのか。比べてみると、ネット銀行の方が圧倒的な高金利であることがわかります。

三菱UFJ銀行 スーパー定期預金

期間 300万円未満 300万円以上
1ヶ月 0.01% 0.01%
2ヶ月 0.01% 0.01%
3ヶ月 0.01% 0.01%
6ヶ月 0.01% 0.01%
1年 0.01% 0.01%
2年 0.01% 0.01%
3年 0.01% 0.01%
4年 0.01% 0.01%
5年 0.01% 0.01%
6年 0.01% 0.01%
7年 0.01% 0.01%
8年 0.01% 0.01%
9年 0.01% 0.01%
10年 0.01% 0.01%

三井住友銀行 定期預金

期間 300万円未満 300万円以上 1,000万円以上
1ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
2ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
3ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
6ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
1年 0.01% 0.01% 0.01%
2年 0.01% 0.01% 0.01%
3年 0.01% 0.01% 0.01%
4年 0.01% 0.01% 0.01%
5年 0.01% 0.01% 0.01%
7年 0.01% 0.01% 0.01%
10年 0.01% 0.01% 0.01%

みずほ銀行 スーパー定期

期間 300万円未満 300万円以上 1,000万円以上
1ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
2ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
3ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
6ヶ月 0.01% 0.01% 0.01%
1年 0.01% 0.01% 0.01%
2年 0.01% 0.01% 0.01%
3年 0.01% 0.01% 0.01%
4年 0.01% 0.01% 0.01%
5年 0.01% 0.01% 0.01%
7年 0.01% 0.01% 0.01%
10年 0.01% 0.01% 0.01%

大手銀行の金利がほとんど期待できない中、一部のネット銀行は大手の数倍も高い定期預金金利を提供しているのが現状です。

また、最近は米ドルをはじめ「外貨預金」での運用も注目されています。

すでにアメリカは利上げサイクルに入っているため、米ドルの外貨定期預金は、国内の円定期預金とは比べものにならないほどの利息が付きます。

外貨預金に力を入れているのは、GMOあおぞらネット銀行です。

米ドルの為替手数料が2銭と業界最安水準となっており、また金利にも力を入れているネット銀行です。

▼次の記事:新しいネット銀行「GMOあおぞらネット銀行」が誕生

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
26歳の時に右も左もわからない状態で個人事業主になりました。2年後、株式会社クートンを設立し、現在10期目です。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「1億人の投資術」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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