退職金はどうやって運用すればよい?中立的な立場で答えます

退職金の運用

退職金を受け取ったは良いものの、その使いみちに困っている。。。こういう方は意外と多いです。

金額が大きいだけに、退職金は簡単に使えるものではなく、多くの人が退職金を運用しようと考えます。この記事を見ているあなたも、退職金の運用方法について迷っているのではないでしょうか?

そこでまず思いつくのが、銀行やファイナンシャルプランナーに相談したり、退職金の運用方法について説明するセミナーに参加したり、、、しかしそういった人たちの話を聞いても信用できないんですよね

なぜかというと、彼らにとって退職金の運用に困っている人はいわば「カモ」だからです。もしかすると、上手く自社のビジネスに引き込んで、退職金を食いつぶそうとするひどい金融マンもいるかもしれません。

退職金の良い運用方法と悪い使い方

今日は私が、退職金の運用方法について自分なりの考えを述べてみたいと思います。もちろん、一切お金はいただいていないので、中立的な立場で答えます。

株式投資はリスクが高い

株価暴落

資産運用といえばまず最初に株式投資が思い浮かぶという方も多いと思います。

しかし、株式投資は資産運用の中でも最もリスクが高いことで知られています。

退職金の一部を株式投資に回すのは良いと思いますが、その大半を株式に投資して、株価2倍・3倍を狙うのは危険です。

もし投資をするのであれば必然的に値動きが安定している大型株、例えばトヨタやNTTドコモ株などになると思いますが、これらは最低単元の株を買うのに必要なお金が多めです。

つまり、退職金を持ってしても数多くの銘柄に分散投資をするのが難しいので、余計にリスクが高まる結果となります。

一方で、株式投資には株主優待や配当金といった醍醐味もあります。自身が応援したい会社があれば、退職金の一部を株式に投資するのも良いと思います。

しかし株式投資をするのであれば、5年、10年というスパンで見た時に投資額の半値以下になっている可能性も考えておくことが大切です。

証券会社の口座開設をすると、証券マンが飛んできて「今は景気が良いので買いです」といいます。逆に景気が悪い時は「株価が下がっている今がチャンスです。買い増しましょう」といいます。

証券マンに言わせれば、いつどのような状況でも株は「買い」なのですが、現実はそれほど簡単ではありません。

投資信託はコストに注意する

営業

株式投資がよくわからない人でも、その道のプロがあなたに代わって運用を行い、かつ小額でもしっかりとリスク分散できるのが投資信託のメリットです。

退職金の運用について誰かに相談したら、投資信託を勧められた人も多いのではないでしょうか?

実際、退職金で投資信託を買っている人は多いです。また、投資信託は「販売手数料」が大きいので、銀行マン、証券マンなど、あらゆる人が勧めてきます。

しかし、投資信託にも注意すべき点があります。

仕組み自体は良いのですが、投資信託には間接的なコストがかかるので、その費用が小さいものを選ぶ必要があるのです。

投資信託でかかる主なコストには「購入手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つがあります。

この3つを簡単に説明すると、購入手数料は買付時に必要となる費用、信託報酬は毎年継続的にかかる運用会社への報酬、信託財産留保額は解約時にかかる手数料と言った具合です。

購入手数料が0円の投資信託のことを「ノーロードファンド」と言います。手数料が0円なのでお得感が大きいと思ってしまいますが、この「ノーロード」という言葉は証券マンや銀行マンが営業で使う常套手段です。

実は、投資信託を選ぶ上で最も重要なのは「信託報酬」の低さです。

いくらプロが運用しているとは言え、必ず利益が出せるほど証券市場は甘いものではありません。景気が悪くなればプロも損失を出します。つまり、プロが運用しようと素人が運用しようと、結果がどうなるかは誰にもわからないのです。

リターンとリスク(損失)が不確定なのであれば、当然、確定している「コスト」は小さいほうが良いに決まっています。そこで、信託報酬が低い投資信託の選択が求められるのです。

また、投資信託にはプロの手腕に任せる「アクティブ運用型」と、市場の動きに連動する「パッシブ運用型」の2種類があります。一般的にアクティブ運用型の方が信託報酬は高く設定されています。

しかし、過去の歴史を振り返ってみるとアクティブ型の投信よりもパッシブ型の方が良い結果を出していることがわかっています。

本来、資本主義社会においては経済は拡大していくので、株価は変動を繰り返しながらも長期的には右肩上がりとなります。この恩恵を受けられるのが「パッシブ運用型」の投資信託であり、さらにこちらのほうが信託報酬が低いので、結果をみるとアクティブ型よりも良いパフォーマンスを出せるのです。

コストが低いパッシブ型投資信託(インデックスファンド)では、DIAMアセットマネジメントの「たわらノーロード」シリーズや、大和投資信託の「iFree」あたりが良いと思います。

これらは信託報酬が低い分、証券マンや銀行マンが絶対に営業で勧めてこない投資信託です。一方で、資産運用に詳しい人の間ではよく話題となる投資信託でもあります。

証券マンや銀行マンがおすすめする投資信託は大抵、手数料が高い、つまり信託報酬が高いものばかりです。

購入手数料がノーロードなのはあたりまえ、大切な退職金を運用するときは「信託報酬」に着目してみてください。

ファンドラップはコストが高い

ファンドラップ

投資信託を選ぶのもめんどくさい。景気の変化に合わせてすべて自動的に売買してくれるような「おまかせ」サービスはないのかということで登場したのが「ファンドラップ(ラップ口座)」です。

ファンドラップは現在、証券会社の主力販売商品となっています。

ファンドラップ(投資一任契約)を結んでおくと、おおまかな方向性だけを選択すればあとはそれに合わせて証券会社が自動的に売買をしてくれます。完全におまかせでそれなりの資産運用ができるので、忙しい方や知識のない方に人気です。

しかし、ファンドラップにも手数料の問題があります。

先ほど、投資信託のコストのお話をしましたが、ファンドラップは「投資一任手数料 > 運用する投信の信託報酬」という2重の手数料がかかっているので、証券会社にとってかなり美味しい商品です。

だからこそ、あれだけ積極的にCMを打ち、営業展開をして販売をしているのです。

今のところ、野村證券や大和証券などの大手が展開しているラップ口座に対抗できる「良いファンドラップ」はこれといって見当たりません。

代替として期待されているのが、ロボアドバイザーの「THEO」や楽天証券の「楽ラップ」です。これらは、「投資一任」の部分をロボットに任せることでコスト低減を図り、運用対象となる投資信託も低コストのものをセレクトしているという点で評価されています。

例えば、楽天証券の「楽ラップ」には前述した低コスト投資信託の「たわらノーロード」シリーズが組み込まれています。

ただし、投資一任の部分をロボットに任せて良いのか?という問題もあり、今のところはまだ様子見の段階です。

不動産は手軽に手を出せるものではない

不動産投資

退職金の運用方法として、不動産を勧めてくるケースも多いです。

これはどちらかというと、電話での営業や不動産投資セミナーによる勧誘が主体のように思います。

不動産は安定した賃料収入が得られることや、相続対策にもメリットがあるため、退職金の運用先としても人気です。

しかし、不動産投資をするにあたって融資を引く場合は少なからずリスクを追うことになり、これはいざということを考えると還元できるものではありません。

もう一つは、セミナーや電話営業でおすすめされる物件は粗悪なものも多いという事実です。

多くの人が勘違いしているのは、「不動産は高価な買い物だが、購入さえすれば勝てる」ということです。実際はそのようなことはなく、不動産もれっきとした投資であり、リスクがあります。

下手な不動産を掴まされると、新築時は良いとしても5年後、10年後に入居率が悪くなり、シミュレーションしていた利回りを大きく下回ってしまったり、想定していた価格での売却が難しくなります。

もし退職金で不動産投資をやろうと思っているのであれば、百戦錬磨の不動産投資家に負けないだけの知識を身に付けることが不可欠です。

定期預金は金利は低いが安全度は抜群

定期預金

退職金を運用してお金を増やす必要性を感じないのであれば、定期預金をいくつかに小分けにしておくという方法も良いと思います。

定期預金はほとんど金利が期待できませんが、各銀行ごとに1,000万円まではペイオフ(預金保険制度)の対象なので、万が一銀行が破綻しても保障されます。

また、急にお金の使いみちができて定期預金を中途解約することになっても、絶対に元本割れはしないようになっています。完全な元本保証で小さいながらも利息がもらえるという点では、定期預金ほど良い運用商品はありません。

定期預金はオリックス銀行あおぞら銀行などが評判です。面白みはありませんが、確実度で言えば間違いありません。

キャンペーンなどで外貨預金をおすすめされることもありますが、外貨預金はペイオフの対象外です。また、三井住友銀行のような大手は総じて為替手数料が高いのでおすすめしません。

もし外貨預金での運用を検討するのであれば、ネット銀行をおすすめします。ネット銀行であれば大手の20分の1程度の為替手数料で外貨預金できます。

営業トークに騙されないために

賢い資産運用

退職金の運用手段として様々な商品を紹介しました。

株式投資も投資信託もファンドラップも不動産も、いずれも仕組みとしては良い商品ばかりです。

しかし、営業マンがおすすめしてくる商品は大抵、退職金を持っている人を狙った粗悪な商品であり、投資信託やファンドラップでは手数料が高いもの、不動産の場合はゴリ押しの電話営業だったりします。

「キャンペーン」などの言葉に乗せられて大切な退職金を彼らに任せると、場合によっては大きな損失となってしまう可能性も否定できません。

まずは定期預金で運用しながら、低コストの投資信託を検討し、その間に不動産投資について学ぶなど、時間をかけてゆっくりと使いみちを考えるのが最善策だと思います。

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